・・・ベテランの漫画家・ごとう和(かず)さんの作品『生きるんだ』が、最近の雑誌に再録されていまして、ちょっと目を通してきました。2005年発表の作品です。
▼作者公式HP
http://www1.ocn.ne.jp/~kazugoto/
・・・えー、言っておきますがウチのブログでは
原爆や戦争を描いているからといって、クソつまんないマンガや映画をヒイキしたりすることはありません(@∀@)
カタにはまった、語るべきところのないマンガはシカトします。「使えそう」なマンガなら、その部分を利用します。そして、語るべき突出した部分のある作品だと思えば、その内容について語ります。
・・・で、この作品について語りたいのですが、主人公は「火垂るの墓」みたいな兄妹で、子供のときに広島で原爆に被災しています。
・・・「うっ」と思ったのは、この妹が成長して結婚話が出てきたとき、親族が「どうせ被爆者には『まともな』結婚相手など見つからないから」と、被爆して顔に傷を負った男性との見合い話を持ってくるエピソードです。これって別に悪気があってのことじゃない。それがぎりぎりの「思いやり」だからこそ絶句するしかないです。このエピソード、読んでる時は読み飛ばしたのですが、あとになるにつれてジワジワ気になってきました。この状況はひどすぎる、と。
・・・もうひとつ気になったこと。この話の中に、被爆被災者の火傷に対する民間療法として、「海水などの塩水で洗って、ジャガイモのすりおろしたのを塗っておき、乾いたら取り替える」というのが登場するのですが、これって本当に効くのかなあ。
(私はアロエ派ですけども。なぜか痛みが退くのが不思議だ。)