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・・・忙しい毎日の片手間に、ちょっと戦争に反対してみる。
最短30秒からの反戦と平和のアクション。萌える反戦運動!
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『国が燃える』最終回

claw2005-01-29

▼カラー彩色写真で見る第一次世界大戦
http://www.network54.com/Forum/thread?forumid=211833&messageid=1088370788&lp=1088381193
※エルエル http://10e.org/mt/archives/200501/281731.php経由

・・・過去の歴史風景はセピア色に脳内変換されがちだが、当時の人々にはこんな風に見えていたはず。
そのことが不思議に思える不思議。

▼雑誌『わーずわーす』「南京 5つの謎を追え!」南京の旅の特集
http://www.shufunotomo.co.jp/magazine/h31.html
>「わーずわーす」wordsworth 2005年3月号
>21世紀のアジア人的ライフスタイルマガジン
>2005年1月19日発売 /定価780円(本体価格743円)

・・・伊武雅刀をレポーターに「南京豆」「南京虫」「南京玉すだれ」「南京錠」「南京(かぼちゃ)」の由来を南京で聞いてみる企画。実はどれも南京では「南京」の名を冠して呼ばれていない。日本には外国の象徴として「南京」の名が用いられていた時期があったようだ。
現地の民俗文化研究者は、伊武の繰り出す南京玉すだれの技に拍手喝采。南京で食べる北京ダックや、1970年代風バー、国民党時代の歴史的建築物など、総じて観光地としての南京を紹介。それはそれで面白い。


■■■■注意:以下の文章は今週の週刊ヤングジャンプのネタバレを多く含む■■■■






高橋洋『国境を駆ける医師イコマ』@週刊ヤングジャンプ


「やめろ!ハサン!!」「答えろニコラ・・・セルマ・ムズロビッチに何をした?」「(・・・無言)・・・」「この町じゃいろんな情報が飛び交ってる 5丁目の住人で戦争中 一番メチャクチャやったのは誰々だ・・・○○さんとこのご主人を殺したのは××家の長男だ……△△さんちの娘は2丁目の◎◎のオヤジに犯されたらしい……」「デマだろ?!」「『校長先生を殺したのはハサンだ』って真実も・・・なぜか ちゃんと流れてたよ……ニコラ……どうしてもお前の口から真実を聞きたい 答えろ…!」「騙したのね・・・最初からあなたは援助活動をするつもりなんかなかった・・・!全ては個人的な復讐のため……旧友ニコラを探し続けていたのね!」「そうだよ やっと気づいたか・・・」「どうかしてるわハサン!! これ以上罪を重ねるつもり?!」「関係ない……これはもともと俺達2人の問題なんだ」「話すよ……だがその前にお前にも聞いておきたい お前はは収容所・・・女性捕虜収容所へ行ったことはないのか?」「!」「あるさ・・・何度もある……自分で言うのもなんだが……戦争中はムチャクチャやったよ・・・」「・・・ どうして・・・? どうしてよハサン!! あなたは身内が辱めを受けて…その痛みを知ってるはずじゃない!!」「やられたからやり返す・・・俺達がやっていたのは戦争だぜ・・・」「ウソよ!! 報復のためイヤイヤやった行為だとでも言う気?」「  確かに・・・報復なんて言い訳だな 本当のことを言おう・・・明日 死ぬかもしれないっていう日常の中では 男はな・・・ ヤルこと以外は考えられなくなる・・・ 毎日 死体とでくわし・・・同じ部隊のメンバーは少しずつ減ってゆく・・・死を身近に感じると 本能的に種の保存のスイッチが入るんだって 説明してくれたインテリの軍曹もいたっけな・・・ 老婆を輪姦した少年兵のグループもいたそうだ・・・とにかく戦場の男が正気を失っているのは間違いない! お前もそうなったんだろ?ニコラ・・・」/「もうたくさんよ!!二人で殺し合いでも何でもすればいいんだわ!!」「やっとわかったよ 人が人を傷つけるのに民族主義も宗教も関係ない 全ては個人の問題だ・・・! 個人が責任を逃れたいために……民族主義や宗教を持ち出してるだけなんだ・・・!!  そして個人の問題でしかなかったはずの怒りと復讐が 瞬時に爆発的な連鎖を引き起こす それが民族紛争だ・・・! ハサン・・・あんたの方がより多くの罪を犯してる……ニコラを裁くなんて許されることじゃない 連鎖を断ち切るには……あんたが!!今ここで銃を下ろすしかないんだよ! 銃を下ろせ!!ハサン!!」「断る…!俺は約束したんだ…セルマとな……!!」/(銃声)「きゃあああ----っ!!」「ニコラ----っ!!」「動くな!イコマ!! お前を撃ちたくはない・・・動くな・・・!」「まだ息がある・・・こうなったのは俺の責任だ……このバカげたカウンセリングを中止するチャンスは何回もあったのに・・・俺はわかっていながら その危険信号を何度も見逃した・・・撃つなら撃てーっ!!」「イコマ----っ!!」「ハサン・・・あなたは戦争中 男はみんなおかしくなったと言った……それは嘘だわ! あの戦争でも理性と人間性を失うことなく苦しみ続けた兵士を 私は何人も知ってる!あなたがそれを放棄しただけなのよ!!」

・・・『デビルマン』だ。これはまさに『デビルマン』。


『イコマ』の直後のページには、ジャーナリスト、シャノン・ヒギンズによるルポが掲載されることがある。

▼シャノン・ヒギンズ『人間は必ず回復できる』第11回@週刊ヤングジャンプ
ボスニア・ヘルツェゴビナでのルポ&インタビュー)

サラエボで行われている、「戦争の悲惨さを訴えない平和教育の方法。
ボスニア政府などの支援で活動するNGO、EFP(エデュケーション・フォー・ピース)の方法論とは。
・「なぜ戦争が起こったか」ではなく「何が足りなかったから平和に至らなかったのか」を子供たちと考える。
・「和」は同じ行動・同じ格好をすることではなく、さまざまな個性・能力・事情・背景を持つ「個」が相互に認め合うことから始まる・・・と教える。
ボスニアは日本の受験戦争がヌルく思われるほどの詰め込み教育をする一方で、こういうことをやっている)
・学級にはボスニア人の子供だけでなく、セルビア人、国連職員の子供、帰国難民やロマの子供、戦災孤児や遺族の子供も。「学級崩壊」すればシャレにならない。
・そこでこのプログラムのために、学校職員は「給食のおばちゃん」に至るまで特別訓練を受ける。
(教員たちのトラウマを癒すセラピー的側面も)
ボスニア人の教員がセルビア人・クロアチア人(つまりは「敵」)と一緒に受ける訓練。
>「怖くて寝れやしないじゃない。でも。3日くらいしたら、セルビアの先生も、クロアチアの先生もみんな目の下に隈を作ってることに気がついて(笑)。本当はみんな怖かったのよ。彼らも同じ事に気がついたらしくて、突発的に大笑い。・・・」




本宮ひろ志国が燃える』最終回@週刊ヤングジャンプ
2005年2月10日号

ソ連からの引き揚げが続く舞鶴の港)
「本田さんの・・・
奥さんですか・・・」
「私ら本田さんと
同じ収容所でした」
「本田さんは私らの
リーダーでしたよ・・・」
「ご主人がいなかったら・・・
私らはここに辿り着くまで
頑張れなかったでしょう・・・」
「死んだんですか!?
本田は亡くなったんですかぁ!?」
「自分が降りるのは・・・
最後の・・・
最後にさせてくれと・・・」
(引き揚げ船の上に、痩せ衰えた勇介の姿がある)
「本田さんは・・・
私らの宝物でした・・・」

・・・本宮ひろ志の作品を初めて読んだのは、たぶん1979年か80年ごろ。少年ジャンプ掲載の『万年雪のみえる家』だった。
生まれ育った土地を去っていく主人公の一家が、二度と戻らない覚悟をこめて、涙を流しながら自らの家に火を放つシーン。
その時の印象を今も覚えている。

「俺の特別なはからいで
お前は通産省に復帰だ・・・
これからは俺達の時代だ・・・
日本はもう一度大国になるぞ
今度は経済でなっ」
「中西・・・俺はもういい」
「なにィ〜」
「役所に戻る気はないよ」
「なんだお前・・・
 やっぱりソ連抑留の間に赤化されたのか?
 共産主義者になって戻ってきたんなら
 こっちからお断りだっ」
(勇介、中西を拳で一撃)
「特権を利用して
真っ先に日本に
逃げ帰ったくせに!!
えらそうなことを
ぬかすなあっ!!
そんな汚い奴等で
またこの国を動かそうと言うのか!!」

・・・「重い荷物を負う男」は、本宮漫画の一大テーマだ。
商工省官僚・本田勇介。芯は強いが涙にもろく、「自分からは決して動かない男」と女に指摘されることもある、『国が燃える』の主人公。彼は確かに本宮漫画では異色の存在ではあるが、やはり重い荷物から逃げずに生きようとする男だった。
・・・上のセリフは、岸信介ほか、かつて日本の戦争と植民地政策を指導した人間、そのことの責任を決して取ろうとはしなかった人間たちへの言葉にほかならない。
(あるいは、世襲した財産を食いつぶしながら、いまや政治家となってこの国を動かしている、彼らの孫たちへの言葉かもしれない。)
・・・次のページに登場する、「昭和35年」=1960年の国会議事堂。自民党日米安保条約改定を強行採決し、それに反対する数万(最大時30万以上)のデモが国会を包囲している。
議事堂の奥では、デモ隊におびえる岸信介自衛隊の治安出動を要請し、それを防衛庁長官に断られているはずだ。
http://www.d4.dion.ne.jp/~aoisora/anpo%20jieitai2.htm

<今 対面であります・・・
実に三十六年ぶりとなりましょうか
中国残留孤児 王さんの前に 今
父親の田中博さんが名乗りを挙げて来ました
二人で抱き合って泣いています>
「あなた……」
「他人事なんだなあ・・・」
「えっ」
「あれだけの事があったのに・・・
時間はそれを知らない人を作り
知らないことを・・・
他人事にしてしまう・・・」

・・・それどころか、なかったことにしてしまおうという者もいる。
教科書を書き換え、漫画を切り刻ませ、テレビ番組を改ざんさせてまでも。
あたかもそうすることで、歴史そのものを改変できると思っているかのようだ。
あたかもそうすることで、背中に負うべき荷物が軽くなると考えているようだ。
そんなことができるはずもないのに・・・

「どうして病院じゃないの・・・
お母さん・・・」
「いいのよ……
お父さんは家で息を引き取る…
ず----っとそう言ってたの…
幸せじゃ 幸せじゃって…」
「いっ… 石原さん……」
「えっ」
「あ…あなたが いっ…言うとった最終戦争…
てっ敵は… アメリカじゃと…言うとったが…
アメリカじゃ…ありませんよ…

たっ 確かに人間は…
生存をか…か…かけた…
さっ…最後の戦争をしなけりゃなりません…」
「何を言ってるの おじいちゃん」
「黙ってろ」
「てっ…敵は… 海です…山です…水です…空気ですよ…」
「おじいちゃん 地球の環境の事を言ってるのかい?」
「そっ…その戦争には…
にっ…人間の作った武器なんて…
な〜んも…


な〜んも通用せんのじゃあ…」

・・・ 『国が燃える』は、日中戦争史を本宮ひろ志の言葉で語りなおすことによって、記憶としての歴史をまた新たに浮上させた。それだけではない。日本社会が未だに克服していない、大きな課題を提起することにもなった。
NHKに対して行われたのと同様の政治的・組織的圧力が、
国が燃える』に対しても襲いかかったが、
http://d.hatena.ne.jp/claw/00010110
そうした政教一致的な歴史修正主義運動による
自由主義社会」(@∀@)への攻撃もまた、
白日のもとに引きずり出されつつある。
http://d.hatena.ne.jp/claw/20050123
http://d.hatena.ne.jp/claw/00010111


・・・ともかくも『国が燃える』は、その長い航海を終えた。
いまはただ、贈るべき言葉を贈ろう。
グッジョブ。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」