「反戦ビラを配布して逮捕」→無罪判決
・・・NHK総合でいま放送してる番組。
アメリカの民間人ぶち殺しやファルージャ大虐殺を、中東の4000万人に報じたアルジャジーラ。
それに対する米軍の圧力の数々。
▼NHKスペシャル「こうして支局は閉鎖された」
>中東のテレビ局アルジャジーラのバグダッド支局閉鎖によって伝わらなくなった
イラクの現状を取材。ことし4月、犠牲になった市民の生々しい姿を伝えたアルジ
ャジーラの報道に対しては、アメリカから一方的だとの非難の声が上がった。同支
局とアメリカ双方の証言から、イラクで何が起きているかをあらためて検証する。
・・・「私は以前、アメリカの占領を支持していたのに・・・表現の自由を標榜するアメリカが、アルジャジーラに圧力をかけてきたんです」(元バグダッド支局員)
・・・日本はホウチ国家です(@∀@)
▼[アクション]浦和「新しい歴史教科書をつくる会」高橋氏の教育委員任命抗議
04年12月10日〜20日(月)のうち平日 午前8時〜午後5時半 県庁前 すわりこみと宣伝
04年12月20日(月)昼12時 浦和駅西口 抗議デモ
http://www.geocities.jp/saitamakyoiku/
▼[アクション][メール]【上田埼玉県知事へ抗議のメールを】
>添付する埼玉新聞の記事にありますように、上田知事は高橋史朗氏教育委員起用問
題について、法律に抵触していないかどうかを調査する考えがないことを明らかにし
ています。
>人事提案をするにあたって、その人に教育委員とての適格性があるかどうかを事前
に調査しないとは、どういうことでしょうか。
>上田知事の行動を批判し、きちんと「法的判断」を行うよう求める抗議メールをぜ
ひ県知事にお送りください。
>埼玉県庁(知事への提言) a2840-02@pref.saitama.lg.jp<<<<<<<高橋史朗氏の埼玉県教育委員任命阻止ネット事務局>>>>>>>>>>>
ninmeisoshi@spa.nifty.com
>【資料】上田知事、法的判断避ける;高橋氏起用案>「新しい歴史教科書をつくる会」前副会長の高橋史朗・明星大教授が埼玉県教育委
員に就任するのは法的に問題があると指摘されている問題で、上田清司知事は16日、
「私が判断する問題ではない」と述べ、法律に抵触していないかどうかを調査する考
えがないことを明らかにした。
>県教育委員会は県立学校で使う教科書採択の権限を持っている。そのため地方教育
行政法では「教育委員は直接の利害がある仕事について議事に参与できない」となっ
ている。また、2001年の通知でも「教科書の編著作に関与した者は教科書図書の
選定、採択に関与しないこと」としている。
>同日、県庁で会見した任命阻止ネットワークなど市民団体や大学教授らは「教科書
監修者である高橋氏を教育委員にして、選定や採択に関与させれば違法行為となる」
と訴えている。
>これに対して、県教育委員の任命権者である知事は「教育委員会の問題であって、
私の問題ではない。(教科書採択に関する議論に)高橋氏が外れるとか、外れないと
かは教育委員が決めればいいと教育委員会に判断を委ねた。
>同ネットワークらが同日、野本能伸知事特別秘書に面会したところ、野本氏は「教
科書の監修者が教科書選定に関与するのが法に触れるのであれば好ましくない」と話
したという。
『埼玉新聞』2004年12月17日朝刊より
・・・nenecoconenecoさんにおそわった情報。
▼こうの史代『夕凪の街 桜の国』文化庁メディア芸術祭 漫画部門大賞
http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/sakuhin/manga01.html
・・・よっしゃあ!(@∀@)役人よくやった!
今月号の『ダヴィンチ』に、呉智英氏のコラムが「全力を振り絞るピアニッシモ」と本作品を絶賛している。同時に原爆被害関連の書籍が絶版となったりすることで消えていく現状をも指摘している。
・・・惜しくも大賞は逃したが、アニメ部門優秀賞のこの作品も注目。
▼[アニメ]まかせてイルか!
http://www.irukaya.com/index.html
>日本アニメ界屈指の監督・大地丙太郎が自ら原作を手掛けたコミックをベースに、大地監督主導のもと、スタッフを募り、スタッフそれぞれの自主的意欲で制作された、大地丙太郎“的”自主制作作品。
>「まかせてイルか!」は、湘南を舞台に「イルか屋」という便利屋を営んでいる元気バリバリのカワイ〜イ三人娘、海(うみ)・空(そら)・碧(あお)が、画面狭しと暴れまくる、笑いあり、涙あり、大地監督印盛り沢山の楽しいアニメ。
日本発の本格手話入りアニメとして、アニメでは困難な手話描写に真っ向から挑戦し、6月10日にはDVDの日米同時発売。
>■ストーリー
>鎌倉近くの湘南海岸で、「イルか屋」という便利屋を営んでいる、小学6年生の海(うみ)・空(そら)・碧(あお)の三姉妹。「どんな仕事も断らない」をモットーに、腕がいいと評判で毎日仕事は大盛況。そんなイルか屋に始まって以来の大仕事が舞い込んできました。はたして、三姉妹は仕事きっちり完了できるのでしょうか?
・・・「どんな仕事も断らないをモットーに、腕がいいと評判で毎日仕事は大盛況」・・・そりゃあまさに大地監督のことだな。
▼元気で爽やか『まかせてイルか!』@WEBアニメスタイル
http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/00top_44.html
>この作品には他にもトピックスがあります。『まかせてイルか!』はDVDパッケージで「大地丙太郎“的”自主制作作品」と謳われている。つまり、ビデオ会社のプロデュースや、プロダクションの制作管理なしに、大地監督以下のスタッフが自主的に作った作品なんですね。もちろん、完成した後にコミックス・ウェーブがDVD化して販売してくれるという前提があっての自主制作ではあったのですが(その意味では、参加しているスタッフの数が違うとはいえ、新海誠さんの「ほしのこえ」と同じです)、画期的な事であるのには間違いない。普段、TVシリーズの仕事をやっているプロのスタッフが自分達でスケジュールを管理して、カット袋を回収したりしていたわけですよ。
・・・アニメ版「独立プロ映画」。
この人の一発描きした絵の線は天才的だ。すばらしい。
「安野風」というジャンルを作ってしまった点では、かつての大友克洋レベルの影響力があるように思う。
安野モヨコの作品の多くは、「人間と依存症」に関係している。たとえば『働きマン』すらもそうではないだろうか。それについて「いい/悪い」でグルグルしないで、「じゃあ、どうする?」と考えて行動する、そのキャラクターたちの果敢さが魅力だし、同時にギリギリな感じもある。それでいて、すべてのカナメになっているのは「女の子センス」ではないかと思う。これはホメ言葉。
・・・以前のネット日記で、彼女が庵野カントク(@ガイナックス。現・ダンナ)と初めて会ったときの内容が印象的だった。「わたしたちはW(ダブル)アンノと呼ばれているらしい。うれしいな」とかなんとか。そのころは彼女は別の人とつきあってて、関係がなんとなくダメになっていくのが日記で読み取れて痛々しかった。今はカントクとうまくいってるらしいので、善哉。
▼反戦ビラ無罪判決に思う@天木直人・マスメディアの裏を読む
http://amaki.cocolog-nifty.com/amaki/2004/12/1217.html
>16日、東京地裁八王子支部は、防衛庁官舎の新聞受けに反戦ビラを入れた市民団体の3被告全員に無罪の判決を言い渡した。この件について敢えて次の二点を指摘しておきたい。
>17日の朝日新聞は一面トップでこれを報じた。毎日新聞も大きくとりあげたが読売、日経などは社会面などで小さく扱い、産経に至っては報じなかった(私が見落としたのかもしれないが)。このことから明らかな事は、特定の新聞ばかりを読んでいては判断を間違うということだ。・・・金を払って購読する我々読者こそ最強のメディア批評家であるべきなのだ。
>もう一つはこの判決だけで本件を終わらせてはいけないという事だ。この判決だけでは3被告が受けた精神的、肉体的、社会的苦痛が回復されたことにはならない。彼らは一ヶ月以上の捜査の末に逮捕され、さらには75日間も長期拘留された。被告の陳述によると、捜査員の捜査態度は殆ど犯罪的行為に近い。「運動を止めて立川から出て行け」と命じ、「二重人格のしたたか女」、「寄生虫」、「浮浪児」などと侮辱的言葉を吐いたという(17日朝日新聞)。このような言動が何ら問題視されずに放置されていいのか。
>「主張が認められなかったのには不満がある」(宇井稔・東京地検八王子支部長)などとのんきなコメントをしている国家権力側に対し、市民側は損害賠償、名誉毀損、権力の乱用などで逆提訴し、何かにつけて市民社会を萎縮させる公安警察の捜査のあり方を問題にしなければならない。市民も攻勢に転じてよいのだ。
・・・最後の言葉が印象的だ。「市民運動」だけではなく「市民」が攻勢に出るべきであると言っている。
▼立川・反戦ビラ弾圧救援会声明
>本日の公判で無罪判決が下された。これは当然の判決であり、検察側には自ら敗北を認め、控訴をあきらめることを要求したい。
>本裁判では弁護側は被告側の行動が「犯罪」にはあたらず、正当な表現活動であったことを緻密に立証してきた。一方、検察側の立証は極めてずさんなものであり、結局のところ「反戦ビラ」が問題なのか、ビラ一般の投函が問題なのか最後まで明らかにすることができなかった。量的にはむしろ反戦ビラより多い商業ビラに対する被害届はない。その明確な理由付けの不在は、反戦ビラへのねらい打ち的な弾圧であったことを明らかにしている。
>また、捜査において調書のモデルを警察側が作成しておくなど、公安警察主導のもとに行われた弾圧であることもはっきりしている。
>次に、「テロ行為」が心配だと言いながら、立川自衛隊監視テント村の日常的な活動については出廷した証人はほとんど知らないことが明らかになっている。C−1ジェット輸送機の訓練に反対している運動を行っていると答えたのが唯一具体的な例である。ビラ入れの延長上に「テロ行為」なるものがあり得るとするのはあまりに荒唐無稽である。テント村の活動について具体的な知識もなく、そうした推測を行うのは暴論である。
>検察側はテント村に対する心証を何とか悪くすべく日常的な活動や、被告人が個人的に関わっている運動を、あたかも危険なものであるかのように装う質問を法廷内で行い、裁判官にも制止されている。これは反戦ビラの投函の「犯罪性」をこのままではまともに立証できないと考えた検察側の焦りの現れである。
>このようにあらゆる面でこの裁判における被告側の正当性は立証されていたと言える。裁判所は慎重に本件を審理し、賢明な判断を下したのである。
>救援会は本件は憲法でも定められた表現の自由、思想信条の自由と言った点に絡む大きな弾圧であると考えている。本弾圧の背景にはイラク戦争と自衛隊イラク派兵の問題があり、反戦運動そのものへの牽制がそもそものねらいであったことは明らかだ。各国の軍隊が撤退し、あるいは早期撤退を次々に表明しているなかで小泉内閣は国会でのまともな説明もないまま、イラク派兵の延長を閣議決定した。これに対し内閣への支持率は低下し、民衆の不信もますます高まっている。
>救援会はこうした情勢の中、表現の自由を守り、被告の主張を正当と認めた本判決を高く評価するものである。この判決を勝ち得た力は全国の本裁判闘争を様々な形で支えた人々によりもたらされた。このことには深く感謝したい。
>最後に検察側には控訴を断念することを強く要求するものである。>2004年12月16日
>立川・反戦ビラ弾圧救援会
▼[ニュース]ビラ配布の3人無罪 自衛隊官舎でイラク派遣反対 地裁八王子判決(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041217-00000019-nnp-kyu
>東京都立川市の自衛隊官舎で自衛隊のイラク派遣反対のビラを配ったとして、
住居侵入罪に問われた市民団体メンバー三人の判決公判が十六日、東京地裁
八王子支部であり、長谷川憲一裁判長は「ビラ配りは憲法二一条で保障された
政治的表現活動で、立ち入りによるプライバシー侵害の程度は極めて軽微」と、
無罪(求刑懲役六月)を言い渡した。
>判決で長谷川裁判長は「ビラの内容は暴力や破壊活動を志向する危険思想ではなく、
一つの政治的意見。ビラを届けることでテント村の見解を自衛官らに直接伝えるという
動機自体は正当」と指摘。「正式な抗議や警告もなく、いきなり摘発して刑事責任を問う
ことは憲法の趣旨に照らして疑問」と厳しく批判した。
>ビラ配りの行為自体は「居住者や管理者の意思に反する立ち入りは、特段の事情が
ない限り侵入と評価すべきで、住居の平穏を害する」と認定。しかし、ビラ配りが月一回、
三十分程度の滞在で、階段や踊り場までの立ち入りだった点などから「居住者の生活に
ほとんど実害をもたらさない」として、違法性なしと判断した。
>弁護側は「政治的思想の抑制が目的で、公訴権の乱用にあたる」と主張したが、この点
については「少なからぬ居住者が他の商業宣伝ビラに対するものとは異なる不快感を
抱いており、こうした感情に着目すれば検察官の訴追裁量権の逸脱とまではいえない」
と退けた。
>判決によると、三人は一月十七日午前十一時から正午ごろ「自衛隊のイラク派兵反対」
などと書かれたビラを配るため、自衛隊官舎の階段や通路に侵入したとして、二月二十七日
に警視庁に逮捕され、起訴。七十五日間拘置後に保釈された。国際人権擁護団体「アムネ
スティ・インターナショナル」が、思想信条を理由に拘禁された日本初の「良心の囚人」に
認定した。
>■憲法21条(集会・結社・表現の自由、通信の秘密)
>一項 集会、結社および言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
>二項 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
・・・「非民主主義的な警察国家」は遠い国の話ではない。この国はかつてそうだったし、今もある意味ではそうだ。盗聴・買収・脅迫・癒着・裏金そして弾圧と不当逮捕。そのような体制だからこそ、特権階級が国民を収奪したり戦争を促進したりすることが思うさま行えるのだろう。北朝鮮を笑えない。
北朝鮮といえば、こんな話も。
▼なんとも可哀想な拉致被害者の家族@天木直人・マスメディアの裏を読む
http://amaki.cocolog-nifty.com/amaki/2004/12/1217.html
>拉致問題について、今後事態がどのように展開していこうとも、この点だけは私は繰り返して言い続ける。いま世論やマスコミは北朝鮮に対する非難ばかりに目が行っているが、非難の矛先は小泉首相と外務官僚に向けられるべきなのだ。
>次から次へと漏れてくる関係者の証言から明らかな事は、すべては二年余り前の小泉首相の訪朝の間違いから今日の悲劇が始まっていたことがわかる。すなわちあの時、小泉首相と外務官僚は「何があっても拉致家族を救出する」という意識はなかった。人の生死にかかわる情報をあそこまでいい加減に扱い、一部の行方不明者の帰国実現で手を打って国交正常化を進めようとしたのである。北朝鮮と取引したのである。
>その当事者の小泉首相と外務官僚に期待できるはずはない。もし本気で北朝鮮側と交渉するつもりであれば、小泉首相や関係した外務官僚を変えなければならない。そうでなければ物事は進まない。いたずらに家族を苦しめるだけだ。しかし現実は小泉首相や外務官僚がそのまま何の咎めも受けずに居座り続けるのだ。拉致家族が切り捨てられるということだ。
>経済制裁を行う動きが自民党の中に強い。しかしあれは小泉首相の政治責任から世論の批判をそらすガス抜きなのだ。見ているがいい。安倍晋三がどんなに強硬なことを言っていても、制裁を発動するところまでは絶対にいかない。・・・
>これほどの大きな外交失敗を重ねながら、誰一人責任をとらずその職に留まっている。そしてそれについてマスコミも誰も問題視しない。ここにこそ拉致問題が進展しない真の理由があるのだ。そして拉致被害者の家族の声は、寒空の中に無視され続けていくのだ。
・・・もと外務官僚の目から見ても、そういう予想になるらしい。
経済制裁に関して、じつに事細かにリアルに予想する人が数多くいるけれど、「実際に制裁するかどうか云々を決めているのは誰か」についての言及はほとんど聞かない。不思議な話だが、そっちに意識がいかないのはなぜなんだろう。