(▼コメント欄が見やすい「携帯版ページ」は→こちら。
・・・忙しい毎日の片手間に、ちょっと戦争に反対してみる。
最短30秒からの反戦と平和のアクション。萌える反戦運動!
だいたい1日に10分くらいで、鼻歌まじりに更新していきます。
▼ホームページ ▼旧HP跡地 ▼サイトマップ ▼CL.A.W.ギャラリー ▼アンテナ ▼ブックマーク
▼管理人:九郎政宗 (ID:claw) clawsince2003「@」yahoo.co.jp ←スパムよけに@を「@」にしています。送信時は元にもどしてください。▼プロフィール

▼従軍慰安婦  ▼嫌韓下流
【リンク→】 ▼Yahoo!News「イラク」 ▼Yahoo!News「パレスチナ」 ▼日本史▼『国が燃える』弾圧事件 ▼南京大虐殺&百人斬りFAQ ▼『イヌxワンGP』 ▼BBC ▼阿修羅 ▼2ちゃんねるイラク板 ▼「荒らし」最終解決 ▼2ちゃんねる検索


「人間は失敗からしか学べない」

claw2005-05-02

▲OPONS.NET
http://www.opons.net/

・・・韓国のイラストレーターOP0N氏のサイト。
ネットゲームなどでも活躍中とのこと。
むむう・・・上手いな・・・。
リンク集にはさりげなく「ハラダヤ」とか「箸井地図」とか。ああ。
当然のごとくキム・ヒョンテもね。ふふふ。

▼【政治】「残業代ゼロ」、一般社員も対象に…割増賃金の適用除外、拡大へ★6
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1114940152/
▼【医療】一定額以下は全額負担 政府が検討  http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1114911706/

・・・2ちゃんニュース速報+板でも話題に。
アクトナウだ!

▼小泉&経団連による「サービス残業合法化」を許すな!アクション
http://d.hatena.ne.jp/claw/20050501#p2




・・・勝った戦争はいつまでも祝われるが、負けた戦争は美化され、あるいは忘れられる。
重要な教訓は、たいてい後者に存在するというのに。

暗いニュースリンク: 失われたベトナム戦争の教訓
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/04/post_14ab.html
>理解し難いのは、教育関係者の多くが言うように、アメリカ合衆国の政策、社会、文化に深刻な影響を与えたあの戦争の教訓について、なぜ充分に米国の学校で検証されないのだろうということである。
>そして、ベトナムにおける犠牲者や、成功と失敗に関する知識不足が、アメリカの若者を駄目にしているのではないか。
スティーブ・ジャクソンもそれを恐れている。
・・・
ペンシルバニア州インディアナ大学政治学教授を務めるジャクソン氏の説明によると、彼が開講しているアメリ政治学入門コースに籍を置く学生のほとんどが、ベトナム戦争とその教訓について全く知らないという。イラクへの介入が続く現在は特に、ジャクソン教授はそうした無知を問題視している。
>「高校の世界史の課程において、先生達は第二次大戦までは話すが、そこで学年は終わってしまうことがしばしばです」教授は言う。「あいにくのところ、高校の教育課程では、教育委員会が要求するとおり、授業の明確性が重視されますので、微妙な立場については求められないのです。善悪だけが求められるわけで、第二次大戦の物語などは好都合でしょう」
>「ベトナム戦争については、教えるとしたらとても複雑な問題なので、高校教師はそれを敬遠する傾向にあるのです」
>教授はそれを、全く残念な事態であると話す。なぜなら、生徒達は「同時代への適応性を欠きつつあります。それは物事を批判的な目で見る能力であり、アメリカが戦争で負けることもあると知ることは重要です」
>「多くの点で、91年の湾岸戦争や、コソボ紛争への介入などは、第二次大戦の感覚そのものでした」教授は言う。
「疑問が呈されるべきです。最高権威など存在しないし、我が国は全知全能ではないのです」
・・・
>ウェスト・バージニア大学でジャーナリズムを教えているジョージ・エスパーも、同じ体験をしている。彼は元AP通信記者で、ベトナム戦争の報道を行った人物である。
・・・
エスパー氏は講義の際、かつての報道記者仲間であるピーター・アーネット、デビッド・ハルバースタム、「ワンス・アンド・フォーエバー(We Were Soldiers Once and Young.)」の著者ハロルド・G・ムーア等を招いている。

・・・すんごい豪華な授業だな!(@∀@)



・・・JR西日本の社員『再教育』、あるいは勤務評価体系は、一言で言えば「非合理」ということに尽きる。
「人間は失敗するものである」という前提に立って、「じゃあどういう手を打つのか」ということを考えるのが、とりあえず製造業の民間企業などでは基本的なスタンスにあると思うのだが。
・・・JR西日本は、まるで失敗を呼び寄せているかのようで、私企業としてもメチャクチャだ。これが「国鉄民営化」という施策の帰結であって、そのツケは巨大な金額と人命でもって支払われることになってしまった。
(※「民営化」という施策そのものを、いいとか悪いとか一概に言うことは意味がない。資本主義の下では、公営企業もまた私企業の利益のために存在しているのだから、「国有化は社会主義的で民営化は資本主義的」なんてのは現実を見ていない珍論。現に日本の近代資本主義を基礎づけたのは「官営工場」=国営企業である。それはともかく、ここで問題にしているのはあくまで「国鉄民営化」というプロセスについて。)

▼懲りぬJR西の体質とは ミスした運転士追い込む?再教育(@東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050427/mng_____tokuho__000.shtml
・・・
JR西日本労働組合(JR西労)によると、JR西日本では運転事故について、列車が十分以上遅れたり、赤信号に突っ込んだなどの『責任事故』▽十分未満遅れといった『反省事故1』▽オーバーランなどの『反省事故2』と分類、事故の芽といわれる『ヒヤリハット』も含めて運転区や電車区などの区長が運転士から事情聴取。再教育が必要だとされた場合には『日勤教育』が課されるという。
>再教育は必要だが、JR西労の安田昌史書記長は内容に問題があるとして、指摘する。「いつ終わるのか、何をやるのかを当人に知らせず、長い人では半年間も衆人環視の、いわばさらし者の状態に置かれる」。そのうえで「あくまで推測だが、運転士は遅れによるペナルティーが怖くて頭がいっぱいだったのではないか。会社側が責任追及の締め付けに励むほど、社員はできるだけペナルティーを軽くして、自分の不利益にならないようにしたいという気持ちが働く」とみる。
・・・
>「運転は緊張を強いられる仕事だから、運転士の気持ちに不安があるとかえって思いがけない失敗を起こしやすい。そうでなくても、一度ミスを起こした人間は精神的に追い込まれる。国鉄時代も、ミスを起こせば乗務を外して原因究明と再発防止に努めたが、まだ管理職にも人間味があり、運転士の気持ちが落ち込むのをケアしながら教育していた。運転士を精神的に追い込むことは、安全対策という面からみても正当化できない」
・・・
>田中氏によれば、車掌による安全確認の基本動作も無視されている現実があるという。基本動作には二十六秒ほど必要だが、ローカル線の場合、停車時間を十五秒に設定しているケースもあると指摘する。
>さらに労務管理の強化も運転士にのしかかる。「JR東日本では一分間の遅れは、訓告にボーナスは5%カット。昇給ランクも下がる」(田中氏)。JR西日本の現場社員も「会社は来年度から、定期昇給抜きの完全な評価主義賃金体系を導入しようとしている。いまでも訓告が二回続くと給与の等級が一号下がり、二分遅れれば内部規範で乗務を降ろされる」と話す。
「旧国鉄時代は『安全は輸送業務の最大の使命である』で始まる安全綱領を毎日、唱えさせられた。現在のJR綱領は『われわれはリーダーカンパニーを目指します』だ」JR東日本関係者はため息をつく。
「昔は見習い中『全責任は運転席にあり、総裁が乗ってきても運転士の判断が勝る』と同乗する先輩運転士に誇りをたたき込まれた。いまはマニュアル漬け。かつては想定外の事態にも冷静に対応できるよう先輩がわざとオーバーランをして、パニックからの回復を練習させた。いまではあり得ないことだ」
>今回の事故について、自殺した運転士の父親は訴える。「背景には職場の余裕のなさがあるのではないか。これを運転士個人の責任に帰したり、『再発させません』という精神論だけで終わらせてはいけない」



・・・関連して。

▼J.K.ガルブレイス『悪意なき欺瞞』書評
紙屋研究所
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/innocent-fraud.html
>たとえば、郵政民営化で“今は公務員だからむちゃくちゃサービスが悪いけど、民間になれば競争になってサービスは自然によくなる”的なことが平気で言われる。ある人力検索ではこうした言説が何の根拠もなくあふれかえっていた。
>しかし、たとえば日経新聞が10月5日付(2004年)をみてみるがいい。そこでは金融機関ランキングを発表していたが(全国8000人調査)、サービス・商品では「郵便局」が他の金融機関を抑えてトップにたち、接客でも第7位だった。総合ランキングでも第2位。もしこのデータからいえば、「金融機関はすべて単一に国営化せよ」ということになるのだろうか。んなこと、言うつもりはないけど。
>「民間になれば……」というのは、ほとんど自動化した信仰のようなものとしか思えない。



・・・amlで知った記事。

▼[AML 1356] 韓国KBS番組「日本軍“慰安婦”」<以下引用>
  二、三か月前、ここの場において吉見義明先生への連絡方法でご協力いただいた
半月城です。
  おかげで韓国KBS局は先生に取材でき、TV番組・人物現代史シリーズ「歴史
が記憶をするように」を制作しました。その番組は、日本ではスカパー331ch KNTV
4月16日に放映されました。お礼をかねて、そのあらましを紹介します。

  番組の副題は「日本軍“慰安婦”のハルモニたち」ですが、番組は「慰安婦」に
されたハルモニ(おばあさん)が暮らす「ナヌムの家」を今年1月24日、日本の市民
団体の女性たちが訪問するシーンから始まりました。
  ビデオで紹介される「慰安婦」の映像に目頭をおさえながら食いいるように見て
いた女性たちも、「慰安婦」李玉仙さんの話は正視にたえないのか、うつむきかげん
でした。ハルモニはこう語りました。

 「軍人が列をなしているんですね、たくさん来て・・・15才の少女に一日 50名を
受けいれろと・・・ここにお座りの方たちはおわかりでしょう。15才の少女に何がで
きましょうか・・・性根がなってないと、刀でこんなふうに斬りつける。斬りつけて
も屈服しなければ殺してしまう・・・」

  李さんはこう語りながら、ひざの長い切り傷を皆に見せました。彼女の話はハン
カチなしにはとうてい聞けないようです。軍人に犯されつづけた彼女の恨(ハン)
は、60年たった今でも決して晴れることはないようです。
 「少女を引っぱっていき病人にしておいて、今になって自分の足で行ったなどとウ
ソをついて、これがどれほど腹が立つのか、このハンをどう晴らすか・・・」

  彼女たちがこう語れるようになったのも、わずか十年そこそこのことでした。そ
れまでそうした話は自分ひとりの秘密であり、恥ずかしくおぞましい「慰安婦」時代
の過去は家族にすら語れず、ほとんど完璧に沈黙してきました。
  彼女たちが重い口をひらいたのは、日本の労働省の局長発言がきっかけでした。

 「従軍慰安婦なるものにつきまして・・・やはり民間の業者がそうした方々を軍と
ともに連れて歩いているとか、そういうふうな状況のようでございまして、こうした
実態について、わたしどもとして調査して結果を出すことは、率直に申しまして で
きかねると思っております」(1990.6,参院予算委)
  そうした報道を韓国のテレビでみた金学順さんは、憤りのあまり涙がとまらな
かったとのことでした。

 「そんな話がされるのを聞いて、まったく胸がふさがり、その場でひとしきり泣き
ました、ひとりで。・・・こんなことがあっていいのか、なぜ皆、過去をこうも知ら
ずにいるのか。生きている自分が証言できるのに。そんなこと(「慰安婦」)がな
かったと話すので、本当に涙がでて胸がいっぱいになり・・・それで(名乗り)始め
た」

 「16才そこそこで強制的に引っぱられ、やられまいと泣きながら逃げ回るのを放し
てくれない、日本の奴らがつかまえて放してくれない。どうすることもできなくて、
泣きながらやられた。
  日本政府は、こんなふうにしてやられた人を知らない、いない、いないとか・・
・胸がつかえて言葉がでない・・・死ぬ前に、目を閉じる前に一度ハンを晴らし、必
ずや言葉だけでもハンを晴らしたい」

  50年の沈黙を破った金さんは、積もりつもった憤りを思いっきりぶちまけまし
た。この金さんの勇気ある証言は、たいへんな衝撃をもたらしました。
  韓国では民間による「挺身隊申告電話」がもうけられるや、勇気づけられた「慰
安婦」がぞくぞくと名乗り出ました。文さんもそのひとりです。金さんの話を聞いて
涙がとまらず、ついに決心したとのことでした。
  衝撃は日本にも伝わりました。日本政府は史実の隠蔽が常套手段なのか、ろくな
調査もせず、加藤紘一官房長官が「慰安婦」は民間業者がやったもので、政府は無関
係とする無責任な見解をだしました。
  その一方で、日本にも良心的な学者はいるものです。中央大学の吉見義明教授は
こう語りました。

 「(研究の)直接のきっかけは金ハクスンさんが名乗り出て、その訴えているとこ
ろを見て、調べてみようという気になったのです。実際に被害者が名乗りでたことに
対する衝撃は大きかったですね。
  彼女は、事実関係を明らかにしたいということと、事実を日本の若者たちに知っ
てほしいということを訴えていましたので、事実関係を明らかにするのは歴史家の役
割かなと思って調査を始めたんです」

  吉見氏は、日本軍の機密文書などを丹念に研究して「慰安婦」の成立時期や募集
方法、「慰安所」の運営体系などを明らかにしましたが、その一端をこう語りまし
た。

 「実際に朝鮮半島で何が起きたかというと、最初は総督府が業者を選定して集めさ
せるわけですけれども、集めていく過程でもっともありうる形は人身売買ですね。業
者が親に前借金を与えて連れて行く。
  もうひとつは、慰安所とはどういう所なのかをきちんと説明せずだまして連れて
行く、だましてというのは誘拐になるわけですけれども。またある場合には拉致とい
うことがあったと思います」

  吉見氏の画期的な研究により、日本軍「慰安婦」の実におぞましい歴史が明るみ
にだされました。最初の「慰安所」は1932年ころ上海で設立され、おもに日本人「売
春婦」が集められました。
  1937年、日本は中国侵略のボルテージをあげ、日中戦争に軍を大幅に増派しまし
たが、そのころから軍が本格的に「慰安所」をつくるようになり、それにあわせて朝
鮮半島で「慰安婦」が大々的に集められるようになりました(注1)。
  朝鮮総督府の御用紙である毎日申報には「徴用とはちがう 行こう女子挺身隊」
「内鮮一体 挺身隊で技術と労力の交流」「出でよ半島女性たち」「白衣天使募集」
などと、美辞麗句で少女たちに体制奉仕をよびかける活字が踊りました。

  日本軍が「慰安婦」を必要としたのには切羽詰まった事情がありました。まず、
日本軍による強姦が問題でした。これは何よりも中国人の反日感情を極度に刺激しま
した(注2)。
  つぎに、兵士の性病も問題でした。性病のまん延で戦力が半減するというデータ
もあったようでした。そうした問題に加え、戦闘能力を維持するには兵士にいっとき
の解放感を与える慰安施設が不可欠という理解のもとに、日本軍により「慰安所」が
作られ管理されました。

  そうした実態を明らかにし、日本政府の誤認を覚醒させたのが吉見氏でした。吉
見氏は日本軍歩兵第九旅団の陣中日誌(1938)に書かれた文などを番組で具体的に示し
ました。そこにはこう書かれていました。
 「強烈な反日意識を激化せしめる原因は 各所に於ける日本軍人の強姦事件が全般
に伝播し 実に予想外の深刻なる反日感情を醸成せるに在りと謂う・・・速に性的慰
安の設備を整え・・・」

  日本軍は、兵士の強姦などにより対日感情が悪化するのを防ぐために、積極的に
慰安所」を設置した事実が明白になりました。これは単に第九旅団にかぎられたこ
とではなく、北支那方面軍参謀長による指示「軍人軍隊の対住民行為に関する注意の
件 通牒」にもとづく組織的なものでした(注3)。
  これらの資料をもとに、吉見義明氏は日本軍の関与や責任をこう語りました。

 「慰安所をつくる時には、たとえば建物は軍が提供するわけですね。内部を改造す
る場合も軍がやります。それから料金も軍が決定する。それからどの部隊が何曜日に
利用するのかも全部決めていく。
  それから業者には、そこに入っている女性は名簿を含めて全部ださなければなら
ない、売り上げなんかもチェックするということをやっていたと思うんですね。
  ですから仮に慰安所で問題が起こったとすれば、業者にももちろん責任はあると
思いますけれども、慰安所制度をつくり運営した主体は業者ではなく、軍ですから・
・・主要な責任は軍にあるということになると思いますね」

 「慰安所」では軍により「慰安所規定」が作られ、利用料金や時間、各部隊の利用
日、避妊具の着用などがきっちり定められました。料金は「慰安所」経営者に払われ
たので、結果的に徐ハルモニたちはほとんどお金をもらえなかったようでした。
  また、規定では避妊具の使用が義務付けられていても、避妊具「さくら」の使用
を嫌う軍人もおり、そのため妊娠した「慰安婦」もいたようでした。しかし、日本軍
の「慰安所」で出産は許されるはずがありません。子どもに最後まで固執した「慰安
婦」は銃殺されたと、文ハルモニは証言しました。

  軍は性病にはことさら神経を使い「慰安婦」に週1回の検査を実施しました。性
病がみつかった「慰安婦」は休むことになりますが、これはかえって歓迎されたよう
です。
  徐ハルモニは、台湾で性病が発見されることをいつも願っていたとのことでし
た。一日に何十人もの軍人を相手にするくらいなら、病気で休んだほうがマシなこと
はいうまでもありません。
  余談ですが、これまで見てきたように「慰安所」の設立や運営に関する日本軍の
関与が、吉見氏の研究などによって次第に明確になるや、日本政府は政府責任を認め
河野一郎官房長官の談話を公表し「お詫びと反省の気持ちを」を明らかにしました
(注4)。

  それ以前に、金学順さんたちは犠牲者は補償を求め、被告を日本国として東京地
裁に提訴しました。ここまでこぎつけるには韓国挺身隊問題対策協議会や日本の市民
団体などの積極的な活動があったことはいうまでもありません。しかし、裁判所は被
告側が明確でないという理由で受付けられませんでした。
  ハルモニたちは、社会正義を求める多くの人たちに暖かく支えられてきました
が、93年には韓国の仏教関係団体が、ハルモニたちが名乗りでた後にも安心して暮ら
せるようにと「ナヌムの家」を用意しました。そこのハルモニたちは毎週水曜日に日
本大使館にデモをおこなっているのはよく知られているとおりです。そのデモも600
回を数えました。
 「ナヌムの家」の入口には少女の銅像が立っていますが、これは人一倍思いやりが
深い金順徳ハルモニが描いた絵「未完に咲く花」の少女をモデルにしました。彼女は
雑談でこう話しました。

 「自分は死んで生まれ変われるなら、男に生まれて軍人になりたい。軍人としてこ
の国をよく守りたい。奪われて踏みにじられたのが余りにも悔しく、痛恨にたえな
い」

  金さんは、国を失ったのがよほど悔しかったのでしょう。本来なら田舎で田畑を
耕し、女性として平穏な生活を送っていたはずなのに、国を失ったため、そのしわ寄
せの極限を「慰安婦」という姿で、ひたすら体を張って受けとめざるをえない、苛酷
な人生をしいられました。
  彼女たち「慰安婦」は95年に北京で開かれた世界女性大会でも「女性人権侵害の
もっとも悲惨な例」として認識されました。
  金ハルモニは昨年亡くなられましたが、はたしてあの世で軍人の道をめざしてい
るでしょうか。ともかく、冥福をいのります。

  こうしてまた一人ハルモニが世をさりましたが、金順徳ハルモニにしても金学順
ハルモニにしても、日本政府からは謝罪や補償を一切受けられませんでした。
  日本政府の立場は、1965年の日韓条約で韓国人の請求権はすべて消滅したと主張
し、「慰安婦」に対しても法的責任は一切ないとしました。その一方で、残る道義的
責任をはたすため、日本国民から寄付をつのり「女性のためのアジア平和国民基金
を設立し「慰安婦」に「償い金」を支給してきました。
  しかし、これには日本政府の謝罪がないため、多くの韓国人「慰安婦」が反発し
ました(注5)。金学順ハルモニは、こう言い残して亡くなりました。

 「(日本政府から)謝罪を受けなければならない。はっきりと。日本がおこした戦
争だ。謝罪がなくてなるものか。こんなに人生をめちゃめちゃにして、なぜ謝罪をし
ないのだ!」

  日本軍兵士の公衆便所として扱われ、女性としてもっとも苦難にみちたイバラの
道を歩んだハルモニにとって、傷ついた心をいやすのは国民基金などの「慰労金」で
はないようです。「青春を返せ!」が心の底からの叫びであり、ハルモニに何よりも
望まれるのは、彼女たちを性奴隷におとしいれた日本政府の謝罪です。

  この「慰安婦」問題は2000年「女性国際戦犯法廷」でも扱われました。そこで韓
国・北朝鮮の南北共同検事団は日本政府の責任をこう追求しました。
1.日本軍慰安所の政策樹立と施行
2.韓国人「慰安婦」の強制連行
3.「慰安所」における強姦、拷問、傷害、故意の身体障害、殺人、虐待などの犯罪

  検事団は証人に韓国の文ピルギさん、北朝鮮の朴ヨンシムさんをたてて上記の犯
罪事実を立証しました。その結果、6か国からなる「女性国際戦犯法廷」はヒロヒト
天皇に有罪を宣告しました。その場面は、最近のNHKドキュメンタリー番組では政
治家の圧力により放送されなかったようです。
  この市民法廷について韓国の出席者はこうコメントしました。
 「この世に正義は生きています。ヒロヒトは有罪判決を受けたし、日本国は責任が
問われました」

  こうした国際世論を日本政府は受けいれ「慰安婦」にきちんと謝罪することを
願ってやみません。ハルモニたちは高齢のため、年毎に少なくなっています。韓国で
名乗り出た「慰安婦」は215名で、そのうち半分近い91名が3月現在でなくなりまし
た。彼女たちが生きている間に日本政府は何としても謝罪すべきです。

(注1)半月城通信<麻生軍医と理想的な「従軍慰安婦」>
http://www.han.org/a/half-moon/hm028.html#No.208
(注2)半月城通信<南京レイプと慰安所南京虐殺60周年(7)>
http://www.han.org/a/half-moon/hm044.html#No.293
(注3)軍人軍隊の対住民行為に関する注意の件 通牒
 昭和13(1938)年6月27日   北支那方面軍参謀長 岡部直三郎
1.軍占拠地の治安は・・・
2.治安回復の進捗遅々たる主なる原因は・・・
3.由来 山東、河南、河北南部にある・・・自衛団体は古来 軍隊の掠奪 強姦行為
に対する反抗熾烈なるか 特に強姦に対しては各地の住民一斉に立ち 死を以て報復す
るを常としあり・・・従て各地に頻発する強姦は単なる刑法上の罪悪に留らず 治安
を害し軍全般の作戦行動を阻害し 累を国家に及ぼす重大反逆行為と謂うべく 部下統
率の責にある者は国軍国家の為め 泣て馬謖を斬り 他人をして戒心せしめ 再びかか
る行為の発生を絶滅するを要す 若し之を不問に附する指揮官あらば 是不忠の臣と謂
わざるべからず
4.右の如く 軍人個人の行為を厳重取締ると共に 一面成るべく速に性的慰安の設備
を整へ 設備の無きため不本意乍ら禁を侵す者無からしむるを緊要とす

5.右の外・・・
(カタカナはひらがなに変換)
(注4)外務省<慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話>1993.8.
4
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html
(注5)半月城通信<国民基金の苦衷、「従軍慰安婦」100>
http://www.han.org/a/half-moon/hm057.html#No.371

(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」