・・・読みたいところがどんどん少なくなる『漫画アクション』だが（『さんさん録』と『シートン』と映画評は除く）、まさか森下「少年アシベ」裕美の、『大阪ハムレット』（第二話）に首根っこをつかまれるとは思わなかった。
学校演劇のお姫様役に打ち込む男の子の話で、相手役の王子様を演じるのが女の子。しかもセリフは関西弁という・・・。
映画『リトル・ダンサー』にもちょっと似てるかな。しかしこちらは主人公に「ジェンダーを超える」という試練を与えているところが一ひねり。この子は本気で「女の子」になりたいのだ。少年の両親（いかにもな大阪のオカンオトン）が彼を全面的に支持するところが、何気ないようで非常にイイ。傑作だ！
もともと森下裕美は『SS サイボーグサラリーマン』とか『荒野のペンギン』とか、四コマ漫画じゃないストーリー物で漫画家のキャリアをはじめた人なので、いわば原点回帰ではあるな。
そういえばエルトン・ジョンが、『リトル・ダンサー』の演劇版の音楽を担当するために映画を見たところ、なんかもう大泣きしたという報道が。
http://www.barks.jp/news/?id=1000007491&m=oversea
「少年とバレエ」という組み合わせには、人の心のツボを衝く何かがあるんじゃないかと思う。
▼イラク駐留の各国軍、来年半ばまでに撤退開始へ＝イラク高官(＠ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000176-reu-int
＞イラク高官が１日、米テレビに対して、イラク駐留の米軍や各国軍が、来年半ばまでに相当の規模で撤退を開始する可能性があるとの見方を示した。
＞イラクのルバイエ顧問（国家安全保障担当）がＣＮＮテレビのインタビューに答えた。
＞顧問は、「来年の上半期が終わるまでに、各国駐留軍が撤退の開始を極めて真剣に検討していないならば、それは非常に驚きだ」と述べた。
＞さらに、撤退の規模については、イラク軍部隊の訓練と実戦配備の進行状況に左右されるとの見方を示している。
＞イラク開戦から２年以上が経過したが、米軍は現在、イラクに１３万８０００人の兵力を展開。武装勢力との戦闘やイラク軍部隊の訓練に依然として従事している。
・・・イラク政府高官の観測だということで。
・・・中国の反日デモ反「つくる会」・反靖国デモに関連して、ネットで怪文書が出ているという情報。
▼「中国旅行は即刻中止して！」yahoo検索
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%c3%e6%b9%f1%ce%b9%b9%d4%a4%cf%c2%a8%b9%ef%c3%e6%bb%df%a4%b7%a4%c6%a1%aa&fr=top
▼怪文書についての分析＠当代江北日記
http://d.hatena.ne.jp/Jonah_2/20050503#p1
＞この文書で引っかかったのは以下の点。
＞なぜ、日本人に注意を呼びかける書き込みなのに「華南在住」とのみ書いて、
具体的な都市名を挙げなかったのだろうか。
＞同様に5つ星ホテルの名前を挙げていないのも不思議である。
・・・まあ、自分が信じたいコトは（たとえ情報ソースがアヤフヤでも）信じこむ、そういうタイプの人間はいつの時代にもいることだから。
・・・もう一つの怪文書のほうは、さすがにそうは出回ってない。
▼「現在中国は、中国本土はもとより香港、上海の経済解放区であっても超危険です。」
yahoo検索＜→リンク＞
※ネタ元の文書はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/hira333/20050501#p2
ここまでくると、あまり信じる奴もいなさそうだ。
・・・実際はこんなもんである。↓
▼＜中国＞反日シャツの２人連行 広東省深セン(＠毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000111-mai-int
＞中国広東省広州の日本総領事館によると、同省深センで２日、尖閣諸島（中国名・釣魚島）の中国領有を主張する団体「中国民間保釣（尖閣防衛）連合会」の名前が入ったＴシャツを着ていた若い男２人が公安関係者に連行された。深センではこの日、反日デモが実施されるとの情報があり、１０００人以上の警察官が警戒に当たったが、デモは行われなかった。
・・・日経の「中国ビジネス」特集ページも見ておこう。
＜コブラ・ゴールド＞タイで開幕 自衛隊が初の正式参加
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000110-mai-int
＞日本の自衛隊が初めて正式参加する、東南アジア最大級の多国間合同軍事演習「コブラ・ゴールド」が２日、チェンマイ市内のホテルで開会式を行った。今回は、昨年１２月２６日に発生したスマトラ沖大地震をふまえ、災害救助での協力訓練が中心になる。
＞防衛庁などによると、今回、日本からは統幕や陸海空自から計２７人が参加。訓練期間は１３日までの１２日間で、オブザーバーの韓国、中国などを含め計２０カ国６４００人以上が参加する。前半はセミナー形式でインド洋大津波時の各国の救援活動など、情報交換を行う。後半はタイ、米、シンガポール、日本の正式メンバー４カ国を中心に、コンピューターなどを使った図上演習を実施する。
＞「コブラ・ゴールド」は、アジア太平洋地域の平和維持活動を主目的とする多国間軍事協力の場で８２年、米タイ両国の合同演習として始まった。日本は０１年からオブザーバーとして参加してきた。
・・・「平和維持作戦」。
軍隊は慈善事業ではない。「災害対策ならいいじゃん」とかいう平和ボケした意見は現実を反映していない。軍隊の全ての動きには軍事的な意味と目的がある。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/asia/news/20050420k0000m010037000c.html
＞「コブラ・ゴールド」は米・タイ２カ国の演習として８２年に始まった。参加国も増え、米国の地域安保戦略の色合いが強まっている。集団的自衛権論議とのかかわりから、防衛庁は０１年からオブザーバーとしての参加にとどめてきたが「今回は多国間の災害救援活動にかかわるものであり参加は有益。来年以降は演習内容、シナリオによって判断する」（同庁訓練課）としている。
自衛隊の正式参加検討 多国間軍事演習 予算案に計上
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-02-18/02_02.html
＞防衛庁が、米国とタイなどによる多国間軍事演習コブラゴールドへの自衛隊の正式参加を検討していることが、十七日までに分かりました。正式参加を視野に入れ、二〇〇五年度政府予算案に千四百万円の経費も計上しています。
・・・
＞昨年の演習では、ジャングルでの生き残り、海からの上陸、都市型戦闘などの訓練を実施。「架空の戦闘シナリオ」（同演習のホームページ）に基づく指揮所訓練もしています。
＞同庁は「国際平和協力活動や国際緊急援助活動の機会が拡大している」ことを理由に挙げており、東南アジア地域を含む自衛隊の海外派兵拡大が念頭にあるとみられます。
・・・ホンネはこんなところ。
ところでタイ国軍最高司令部の中将が、アメリカのイラク攻撃直前、「国連安保理の決議なしの攻撃があれば、コブラ・ゴールドの中止も検討する」と抗議の意志を示したことがあったはず。
少なくとも一方的にアメリカに追従しているわけではない、ということだ。
