▼【スキマ物】netbit
・・・新千歳空港ターミナルビル3階にある「100円インターネット端末」。
コイン いっこ いれる。すると10分間だけネットに接続できる。
端末の画面には専用のヘンなブラウザが出てくる。なんだか使いづらい。
スタートページには専用のどうでもいいミニゲームがついている。多分だれもやってない。
ブラウザのすみっこに、ひっそりと記載された文字は、「プロデュースド by SEGA」(泣)
・・・このうらびれた端末を見たとき、『電脳なをさん』の西岸良平風漫画で出てきた「貸しネット屋」を思い出した。あるいは温泉旅館の100円テレビとか。・・・実は嫌いじゃないんだ、そういうの。でもね・・・
せめてネットカフェの形態にしていれば、もうすこし利用者が増えるのではないか。コーヒー飲むついでのヒマつぶしとかなんとか。
なぜだか妙に悲しかった。
「最高のゲーム?それはメガドライブの『シャイニング・フォース』だ!」と断言できてしまう、そんなSEGAゲームファンの心理は、阪神ファンのそれに似ている。
・・・ちなみに『シャイニング・フォース』はGBAへの移植が決定してます。ゲームする人は、いちど試してみてください。損はしませんよ。
▼【ある視点】
・・・一橋大学で開催された石原慎太郎講演会で、都知事の車をけっとばして逮捕された人がいる。
彼のいいぶんは以下のとおり。
http://3.csx.jp/j7protest/
車を蹴っ飛ばしたくなる気持ちはわかるが、そんなことでパクられるのはいかにもつまらない。
どうせなら、講演会にもぐりこんで、石原氏が支持したイラク戦争の現状だとか、一日あたり一億円以上の負債を生み出す臨海副都心開発の悲惨なありさまだとか、
http://www.n-and-h.co.jp/special/isihara2.htm
文部省もあきれて認可しなかった都立大学「勝手に改造」計画だとか、それこそ「民間だったら通用しない経営感覚のなさ」を、小一時間でも問い詰めればよかったのに。
・・・今ならさらに、「米軍横田基地が機能強化しようかというこの時に、公式サイトですら沈黙を守ってるのはどういうことか」というのも聞きたいところだ。
http://www.sensenfukoku.net/main.html
最初は「横田基地返還をにらんだ軍民共用化」と言っていたのが、どんどんどんどん後退して、
http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/kiti/tiji/tiji.htm#tijihatugen
いまや「NO」の音も出ないありさま。
ソニーの盛田さんと言えば「NOと言える日本」。
石原慎太郎さんと一緒に、アメリカ政治に「NO」と言ってやろうと、社会に一石を投じた名著があります。
しかし私は、これはおかしいと思います。
どうせなら「いいえと言える日本」にするべきだ。
太田光@爆笑問題
・・・「東京都」というくくりはあまりにも巨大で、都知事の失政が誰の目にも明らかになるには、まだしばらくかかるだろう。
ツケは石原氏を支持した都民のみなさん(東京都の人口の約3割ほど)だけが払ってください。今はやりの「自己責任」で。
どうか障害者や乳幼児や大気汚染被害患者や母子家庭や、そういう立場の弱い人たち、石原都政で切り捨てられてゆく人たちに迷惑をかけないでください。
・・・ところで、石原慎太郎氏に対する最も痛烈な攻撃は、氏の作品を彼の前で朗読することだ。
それは『太陽の季節』(新潮文庫)の、いまとなっては「なんだかなあ」と思われるあの一節でもいいし、
風呂から出て体一杯に水を浴びながら竜哉は、この時始めて英子に対する心を決めた。裸の上半身にタオルをかけ、離れに上ると彼は障子の外から声を掛けた。
「英子さん」
部屋の英子がこちらを向いた気配に、彼は勃起した陰茎を外から障子に突きたてた。障子は乾いた音をたてて破れ、それを見た英子は読んでいた本を力一杯障子にぶつけたのだ。本は見事、的に当って畳に落ちた。
その瞬間、竜哉は体中が引き締まるような快感を感じた。彼は今、リングで感じるあのギラギラした、抵抗される人間の喜びを味わったのだ。
あるいは近作『ぼくは結婚しない』(文藝春秋)でもかまわない。いい年をした男が、小学生から、「お兄ちゃま、もうすぐ大人になるから結婚してください」とか言われてやに下がりつつ、その母親(いわゆるバツイチ)とも・・・都知事、これは特殊ゲームのシナリオですか?
・・・時の流れには誰も勝てない。かつて新鮮と思われた表現も色あせ、輝く若さと才能も摩滅していく。根拠のない期待もまた・・・
そろそろ、「誰かがなんとかしてくれる」という幻想は捨ててかかっちゃどうか。