原発てんでんこ

※このへん　http://twitter.com/#!/claw2003/status/53130616765562880　で書いたことをまとめておく。

▼津波てんでんこ、という三陸の言葉があるという。津波のときは親子でも生存の割合をあげるためにばらばらに逃げろ、という意味だ。ならば今は「原発てんでんこ」ということを考えるべきか・・・と思いついたのは俺だけではなかった。http://bit.ly/ftXsYf
福島原発事故がいまだ終息していない（なにをもって終息というのかすら不明な）現在、たとえば東京・神奈川あたりの安全性ということについて、俺は１０日ほど前は不安ながらも「まだ猶予はあるのでは」と思っていたのだ。しかし楽観的にすぎたかもしれない。　
「福島第一原発事故の思わぬ影響？　関東でコンピュータX線撮影の画像に黒点が頻出（日経メディカル）」　http://bit.ly/hIgEWN　・・・これって放射性物質の降下状況を知るのに使えないか？と思うが、ともあれ気色悪いことになってきた。
こうした状況下で、たとえば小さい子どもをかかえたお母さんなどはどうしたらいいのか。俺はもう「てんでんこ」でいいと思うんだ。　
これまででも、原子力発電について懸念を持つ親であれば、子どもを原発の近くでは育てなかったと思うし、逆に、そうした懸念よりもヨリ強い動機（たとえば経済的な利益や地域の福利厚生などを重視すること）を持った親であれば、たとえ原発の近くでも子どもを育ててきた。古来より「孟母三遷」の言葉もあるが、「苛政は虎よりも猛なり」ともいう。虎が来るのではないかとおびえながらも、他の土地にはない何らかの「益」を求めて、その場所にとどまる人は確かにいる。彼らを指弾することは俺の趣味ではない。ただ「俺ならば、そこにとどまることはしないだろうね」と、それだけは言っておこうと思う。
原発事故を扱ったドイツ映画『みえない雲』にならえば、福島の原発事故は「みえない津波」のようなものだ。波の壁はどこまで押し寄せるのか定かではない。気がついた時には肺の中まで水浸し、であるのかもしれない。それはなかなか明らかにならないだろう。
ただ、１０年後、２０年後になった時、俺や俺の親しい人々が、「いつのまにか津波に飲み込まれていたのだ」と気づくようなことは避けたい。　俺は今まさに故郷に帰れない「原発難民」と、潜在的な「原発難民」が、安住の地をどこかに見出すことを援助したい。
もちろん、後になって俺の懸念が「全くの杞憂だった」・・・となる可能性も皆無ではない。俺もむしろそうであればいいと思っている。しかし、おのれの願望と、現実の環境のありようとは区別しなければならない。守るべき子どもを持つ人であるならば、なおさらに。
俺は「原発てんでんこ」を提唱したい。生き延びる確率を少しでも上げるために散開するというのは非合理な考えではない。ほら、「人は・・・・世界が・・・・バラバラに・・・・ バラバラになれと・・・・ まかれた種だっ・・・・！」とも言うではないかｗ　

無頼伝涯 (1) (少年マガジンコミックス)

すぐには無理かもしれない。でも、できる限り多くの人を、グランド・ゼロから少しでも遠ざけてゆく。そのためにできることをしていこうと思うのだ。まー残りたい人は無理に止めないんだけどネ（＠∀＠）　

▼【原発てんでんこ】「できるだけ原発から離れよう」 新婚生活目前のカップル、福島から大阪へ…「今は入籍は考えられない。早く大阪に慣れ生活を」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1301506460/　
▼【原発てんでんこ】遅まきながら「東京脱出」を考え始めた日本企業 [11/03/31]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1301585346/

・・・関東から西へ引っ越した人は知り合いにもいる。「原発難民」は何を求めているか、自分に何ができるか、行政や政治に要請すべきことは何かを考えたり、提案したりしてみよう。