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死んでも靖国にまつられず、生きていてもかえりみられることのなかった女たち

証言記録 従軍慰安婦・看護婦 (新人物文庫)

証言記録 従軍慰安婦・看護婦 (新人物文庫)

・・・1975年に出た本の文庫版。40年ほど前に行われた、女性記者による日本人慰安婦従軍看護婦たちのインタビュー。
これはもう見つけたらすぐに買え。人々の(特に小林よしのりあたりの)想像を絶する運命に直面した女たちについての、圧倒的な質量を持つ物語だ。正座して読むがいい。
俺もいま読んでいるところなのだが、女性記者だからこそ「男が見落としてしまう点」について仮借なく描写してしまう。それがいかにも重苦しい。たとえば、何十人もの兵隊の相手をしなければならなかった慰安婦、あるいは満州日本兵に見捨てられ、ロシア人の兵士に強姦されて性病をうつされた看護婦たち、彼女たちの肉体に起こる「取り返しのつかない変化」について・・・。「つくる会」ごときがいかに大日本帝国を賛美しようとも、この本の前にはダニ以下の重みしかない。
・・・俺は従軍慰安婦問題については、まず第一に「大日本帝国の貧困の一形態」であろう、と思ってきた。この本を読むと、やはりそのとおりであったようだ。・・・読み終えてからメモを残しておきたい。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」