ちゃんと読もうよ、オーウェルの「動物農場」
▼東京新聞 12/14 25面 「本音のコラム」 堤未果氏
G・オーウェルの「動物農場」のアニメが今月から上映される。搾取されていた動物たちが革命を起こし人間を追放、動物だけの
農場を始めたが、次第に情報操作や監視社会が進み、気づいた時には一部の特権階級の「豚」の下、再び搾取されていたという
有名な寓話(ぐうわ)だ。
>この映画を初めて見たのは米国留学中で、どれだけ働いても平等に扱われない動物たちの姿に、私たち学生は胸を痛め、
>怒りを覚え、政治学ではモデルになったレーニン独裁政権のリポートを書かされた。一体あの時、誰が予測しただろう。
時が流れ、今度は自分たちが住む社会が「動物農場化」することを。
>富と権力が一部に集中し、顔のない大量の労働者が這いあがれない仕組みの中、使い捨てにされる。その仕組みをつくる肝心な政策は、教育・情報格差により、一部の「豚」にしか理解できないため、政治に無関心になる動物たちが知らぬ間に決められた法律に従う社会。寓話はそれが現実の向こう側にある限り、私たちを冷静で心優しい傍観者でいさせてくれる。
>だが自国にとって「動物農場」がもはやエンターテインメントではなくなった時、人はそれぞれの武器を再び手にするだろう。
教育やペン、思いを共有する仲間や、まだ失われていない一票の力。革命は一夜で消える炎ではない。半世紀たって「豚」たちの
顔は変わり、私たちは試され続けている。
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1229266177/
・・・「動物農場」の直接的なターゲットはレーニンじゃなくて
スターリンだよ(@∀@)豚のナポレオンのモデルが彼だ。
ていうかオーウェル作品の批判の矛先が旧ソ連だけだと思ってたのなら
それは誤読なんじゃねーのかと小一時間ほど問い詰めたいw
もちろん資本主義体制にも批判は向けられている。
だからこそテリー・ギリアムはサッチャー政権下で
オーウェル作品を下敷きに『未来世紀ブラジル』を作ったわけで。
オーウェルはアナキストだから権力を一切信用しない。
ソ連型社会主義だろうがアメリカ資本主義だろうが
「権力を監視しろ、暴走する権力の手を縛れ」、それが彼のメッセージだ。
そんなに難しいことじゃないだろう。
人々が自ら進んで動物農場のブタになってなければ、だがw
監視カメラ、盗聴器、歴史修正主義、愚民化教育、情報操作。
「国民を支配する口実」としての戦争政策。
対立するかに見える超大国、その実、裏でつるんでいる各国の権力者たち。
すべて1948年の小説『1984年』で書かれている内容だが、
別に予言でもなんでもない。
その当時から(そして今も)東西両陣営で行われていたことじゃん?
・・・まーそもそも
堤未果氏の言うことをいちいちとりあげる値打ちが
果たしてあるのかどうか、最近ちょっと疑問になってきたが・・・
▼国籍法改正にまつわる「騒動」の一端
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081209/p1