「イヤな漫画ベストテン」http://d.hatena.ne.jp/claw/20060723に関連して。
▼こうの史代さんが選ぶ「イヤな漫画」リスト
@ファンクラブ掲示板
投稿日: 8月25日(金)11時40分18秒
(以下引用)
そうそう、ほいで「イヤな漫画」を考えていたけど、案外難しいものです。「ミノタウロスの皿」藤子F不二雄
イヤな漫画の代表。
「きりひと賛歌」手塚治虫
手塚治虫はイヤな死に方とイヤな恋愛が意外に多いのだ。
「光る風」山上たつひこ
無意味なエロシーンにイライラ。結末に唖然。
「広島のおばちゃん」曽根富美子
原爆を扱った短編。これ読んでこの路線はわたしには無理と痛感。
「コーヒーもう一杯・ブルーマウンテンの夢」山川直人
これに共感できる自分に気づかされるのが怖いんだよな。
「彼らの犯罪」樹村みのり
余りのイヤさに題すらうろ覚えですが、こうでしたよね? 女子高生コンクリ詰め殺人の裁判の様子を描いた短編です。表向きは淡々としているのですが、何がイヤって…犯人に感情移入出来てしまった事だ!!! 数年前、雑誌に再録されたこれを読んで以来、実はわたしはお風呂で自分の体を眺めることさえ出来なくなってしまっています。ものすごくショックを受けてすぐ雑誌回収に出してしまったのですが、ちゃんととっておいて何度も向き合うべきだったなと後悔しています。単行本化希望。以上、イヤな気持ちになるけど読み返したい漫画でした。
・・・以上に関連して。
▼「広島のおばちゃん」曽根富美子
『女に翼なんてないのに』所収
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309725414
・・・戦争中の話なのに「過食症」の主人公。この設定によって現代と
戦時下の広島が心理的に接続されてしまう。この人は天才だと思いました。
また彼女の故郷・室蘭の遊郭を舞台にした『親なるもの 断崖』は、
まさに「かいしんのいちげき」たるイヤな漫画だったと思います。
北海道に旅行に行って「地球岬」の近くを通ったときには感慨が深かった。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/439190442X/
アマゾンのリストにはあるけど、ひょっとしたら絶版かも。
私は古書で買って家宝にしています。
イヤな漫画は即ゲットしないと二度と手に入らないことが多いから・・・