「女郎の唄」を歌いつつ
▼浦沢直樹「PLUTO」、アングレーム国際コミックフェス・インタージェネレーション賞を受賞
>浦沢直樹さんの描いたマンガ『PLUTO』が、1月27日から31日まで開催されたフランスのアングレーム国際コミック(バンド・デシネ)フェスティバル2011にて、インタージェネレーション賞に選ばれた。インタージェネレーション賞は、フランスで刊行されたバンド・デシネ、マンガ、コミックスの中から年齢に関係なく読書にとって価値のある作品を選出する。
>事前に挙げられた58作品の公式セレクションの中から他の7部門の賞と同時に決定した。
>浦沢直樹さんの作品がアングレームで賞に輝くのは、2004年に『20世紀少年』が長編賞を獲得して以来7年ぶり、2回目となる。また、日本のマンガの受賞は2009年に水木しげるさんが『総員玉砕せよ』で遺産賞を受賞して以来2年ぶりだ。 ・・・
http://animeanime.jp/news/archives/2011/01/pluto_2.html
・・・『プルートゥ』は手塚治虫の『鉄腕アトム/地上最大のロボット』を下敷きに、まあ、ぶっちゃけイラク戦争・「対テロ戦争」批判をからめて描いたサスペンスSFだ。「つまんねえ」「つまんねえ」といわれながらも、なぜかみんなが読んでいる、という変な漫画でもあるw(@∀@)まあ面白さには確かに波があるんだが、でも俺はあのエンディングは悪くないと思ったよ。
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- メディア: コミック
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ところで『総員玉砕せよ』といえば、太平洋戦争下のニューブリテン島(ラバウルのあるところ)で、理不尽な死に方を強制される兵士を描いたすさまじい漫画だった。米軍の攻撃にさらされて周囲は死屍累々、体のあちこちに穴をあけられ、頬をこぼれ落ちる自分の眼球を押さえながら、女郎の唄を歌って死んでいく二等兵。
わたしは くるわに散る花よ
ひるはしおれて夜にさく
嫌なお客もきらはれず
鬼の主人のきげんとり
私はなんでこのような
つらいつとめをせにゃならぬ
これもぜひない親のため
http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/blog.html
戦争についてのいかなるキレイ事も、この作品の前には少々むなしい(@∀@)
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