「つくる会」が教えない歴史:徴兵をいかに逃れるか
▼日本の徴兵制
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/tyoheisei.html
>だが,連隊区司令部では,金品と引換えに,原簿の破棄や兵役に耐えられない病歴の記載等の不正が行われた。招集を逃れた者の職業をみると,軍需景気で儲けている人や会社の重役が圧倒的に多く,その他配給業務に携わる幹部,料理屋の主人,群を抜く地名人であった。まさに「地獄の沙汰も金次第」とはこのことである。”名誉ある招集令状“は不名誉な手段によって悪用されたわけである(『新聞集成・昭和史の証言』第18巻497頁)。また「東京,大阪等の大都市では連隊区司令部の一部職員が,地方人(民間人)より相当の金品贈与のもとに在郷軍人名簿のつづりから(召集対象者の)名簿の抽出破棄,あるいは召集延期者や疾病者としての指定記入等の方法で召集資格者を作った」など,実際に不正が横行していたことを裏付ける記録が残されている(「支那事変大東亜戦争間陸軍動員概史」)・・・
・・・本のメモ。
▼『騙し合いの戦争史 −スパイから暗号解読まで−』(吉田一彦,PHP新書)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=4-569-62677-7
書評
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/next/dokusho25.htm
▼『ガタルカナル 学ばざる軍隊』 NHK取材班編/角川文庫 書評
http://www.geocities.jp/y_fujihara/G-kannsou/gunnji-gatarukanaru.html
▼『池上彰の情報力』
http://www.utobrain.co.jp/review/2004/041502/
>情報の解釈をめぐっては、日米間の情報に対する感度の違いを示すエピソードがあります。第2次世界大戦で日本と戦うことになった時、アメリカは真っ先に日本語のできる兵隊を大量に養成しました。一方の日本は、「敵の言葉を学ぶなどけしからん」と英語の勉強を一切禁止してしまいました。ここに、情報に対する大きな感覚の差が見てとれます。結果的に、膨大な情報力の差が生じます。南太平洋でアメリカと戦っていた日本兵の多くは日記をつけていました。個人の思いや日々の行動はもちろん、軍としての行動、命令、あるいは軍の配置や作戦の様子まで記録していました。太平洋戦線で日本軍の部隊が全滅すると、アメリカ軍は真っ先に日本兵の日記を収集しました。それを分析すると、日本軍の配置から行動様式、さらに心理までもが把握できるというわけです。日本側はアメリカ兵は日本語など読めないと信じ込んでいます。このため、日記をつけてはいけないという発想がないのです。それが敵の手に渡ったらどんな結果になるか、予想だにしていません。しかしアメリカは、膨大な日本軍の日記を押収することで、日本軍の指揮命令系統や部隊編成を丸裸にしていきました。反対に、アメリカ軍は情報の価値をよく知っているので、自軍の兵には日記をつけることを禁止しました。・・・
▼『日本兵捕虜は何をしゃべったか』 書評
山本武利 著 文春新書 戦争ノンフィクション
http://www.j-cave.com/bunko/bk71.html
↑講義を楽しませていただきました。
▼渡辺治:『憲法「改正」 軍事大国化・構造改革から改憲へ』
著者による自著紹介
http://www.junposha.co.jp/guide/1sya/kenpo/kaisei.htm
↑順調に(大学内で)出世しておられるようで、おめでとうございます。でも本人は「それより自由に研究に使える時間をくれ」と思っておられるかもね。