宮崎哲也の「うす甘いウヨク終わってる/おまえら保守じゃねえ」宣言
▼進む保守思想の空疎化 「新たな敵」求めて散乱 現実主義すら失調
宮崎哲弥
@朝日新聞2006.05.09夕刊
色褪せた「反共」の旗印/自立的な指導理念を欠く
>・・・左派、革新勢力の衰退によって、保守陣営は「つくる会」に代表される
草の根的な運動の足場を獲得した。しかし、自律的な指導理念を欠いたその
運動性は、インターネットという感情の増幅を特質とするメディアの普及と相俟って、「新しい敵=新しい規定」を求めて散乱していった。
>中国や韓国、ジェンダーフリー教育、マイノリティ運動、女系天皇論、媚中派など、「敵」を見いだしては、その都度、対象に逆規定されるような思想実践では、やがて細分化と惰性化とを避け得ないであろう。
>しかも小泉純一郎政権の改革政策によって、戦後体制における既得権益の粗方が掘り崩され、保守を支えてきた物質的基盤も失われた。
>さりとて、英米の保守主義のように、私有財産の擁護を旨とし、階級形成を全面肯定することもできない。
>近年のジェンダーフリー・バッシングに伴う性教育に対する一部保守派の攻撃の様子をみれば、保守派の美点の一つであった現実主義すら失調しているのではないかとすら思える。
>適切な性教育が、性病の蔓延や妊娠中絶の増加を食い止め、性交の初体験年齢を上げる効果があるとしても、彼らはほとんど聞く耳を持たない。純潔を教えさえすれば純潔が実現すると信じてるかのような彼らの態度は、平和さえ唱えていれば、それが実現すると信じた空想的な平和論者の姿勢と瓜二つだ。
>そこに自省の契機も、熟慮のよすがもなく、ただ断片的な反応―それもしばしば激越に走る―しか看取できないとすれば、それらはもはや保守とも保守主義とも無縁の、単なる憎悪の表出に過ぎない。
▼イラク戦争に費やされた人間のコストを実感するためのアート
@エルエル
http://10e.org/mt/archives/200605/140104.php#more
・・・ただしアメリカ兵のみではあるが。
「あなたの愛国心と
わたしの愛国心は
同じものではない。
あなたの愛国心を
わたしに押しつけるな。」
▼ダム建設で廃村の村に住民戻り生活 岐阜県困惑
http://www.asahi.com/national/update/0514/NGY200605130012.html
>徳山ダム建設のため87年に廃村となった岐阜県の旧徳山村(現・揖斐川町)に、集団離村した住民の一部が戻り始めている。ダム完成は間近だが、ダム湖ができても水没しない場所に家を建てる例が目立つ。こうした家屋は約30軒にのぼる。住民らは「不便でもふるさとに住み続けたい」と主張。山林の保全のために昨年、周辺の民有地などの買収を決めた岐阜県は困惑している。・・・
> 広瀬ゆきゑさん(87)は、廃村の折に集団離村し、同県本巣市に家を建てて転居した。しかしその後も、春から秋にかけては同地区にある生家で暮らし、畑を耕してきた。
>築100年を超す家は老朽化が進んだ。11日から解体工事を始めたが、新しい家を建てて戻るつもりだ。「ご先祖さまから受け継いだ場所。ここが一番居心地がいい」と話す。
>息子の博さん(59)は仕事の都合で今は海外で暮らすが、「自分では、村を出たとは思っていない」と言う。「ここはいつも自分が帰ってくる場所。限界まで挑戦して住み続けたい」 ・・・
▼「頭に爆弾ぶら下げる国とは対話しない」 イラン大統領
http://www.asahi.com/international/update/0513/018.html?ref=rss
>「我々は、イスラエル以外の国とならばいつでも対話の用意がある。しかし、頭の上に爆弾をぶら下げるような国とは対話の必要はない」
・・・おもしろいことを言うなあ(@∀@)
・・・60年間放置されるというのはどんな気がする。
▼被爆者110番に98件 大阪地裁判決受け
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000150-kyodo-soci
>原爆症認定の枠を広げた大阪地裁判決から一夜明けた13日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は北海道、東京、愛知、熊本、長崎で「被爆者なんでも相談110番」を実施、計98件の相談が寄せられた。
>東京の相談窓口には「かつて原爆症の申請を却下されたのだが、もう一度申請すれば認められる可能性はあるか」との相談もあり、担当者は「あきらめていた人が判決の報道を見て相談してきたようだ」と手応えを感じていた。
・・・長崎での相談がもっとも多い!というのは何を意味するのか。
・・・きのうアップミスで書き込めなかった記事。
▼北朝鮮覚せい剤密輸 複数暴力団から資金
http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200605120397.html
>北朝鮮から大量の覚せい剤が密輸された事件で、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された韓国籍の禹時允(ウ・シユン)容疑者(59)の銀行口座に、複数の暴力団関係者から多額の振り込みがあることが警視庁などの合同捜査本部の調べでわかった。捜査本部は、禹容疑者が北朝鮮ルートで覚せい剤の密輸を繰り返し、こうした振り込みが覚せい剤取引にかかわる金だった疑いがあるとみて調べている。
・・・ここで指摘されている「複数暴力団」のうち、極東会系の組織に関してはすでに報道に流れている(つまり警察に発表されている)のだが、その他の組織の名前が出てこないのはなぜだろう。
それから顧客に関する情報も。
警察は暴力団を完全に壊滅させる気などない。
というのも、暴力団はこの国の政治的な権力構造の一部を構成しているからで、それはもう児玉誉士夫(右翼の大物)と木村篤太郎(吉田茂内閣の法務総裁)の時代からそうなのだ。
・・・今回の事件も、まず高い確率でウヤムヤにされる気がしてならない。(@∀@)
・・・ちなみに韓国生まれの反共系宗教組織・統一協会もまた、この国の権力構造の一部である。
それゆえ、「つくる会‐日本会議‐神社本庁」系宗教右派の歴史観をコピーした『マンガ嫌韓流』は、統一協会について一行たりとも批判することはできないでいる(@∀@)