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 秦郁彦氏を朝飯前に軽く撃破してみる(@∀@) その1

・・・昨日あたりから、コメント欄にこのネタを二回ほど書き込み、あまつさえよそのブログにまで貼り付けている人がいる。(@∀@) 

学士会館報 No.851
【 歴史認識が争われる時代 】
  秦 郁彦 (はた いくひこ)
 (歴史研究家・元千葉大学日本大学教授・東大・法・昭31)
http://www104.sakura.ne.jp/~assphalt/stored/up0214.gif
http://www104.sakura.ne.jp/~assphalt/stored/up0214.gif


※九郎注:学士会館報は、千代田区神田錦町にある学士会館http://www.gakushikai.or.jp/ が発行している会報である。

・・・全文、昨日のコメント欄にあるので、興味ある人はどうぞ。
 こういう文章に、「さすが歴史学者の意見は、clawのデタラメなプロバガンダとは比べ物にならない説得力ですな〜〜〜ww」などと感心できる人というのは、おそらく本物の学者の書いた文章や論文を読んだことがないのだろう。
そこで、親切にもこの私が、秦氏のどこがどう学者としてダメかを指摘して、「名無しさん」を指導してあげようと思う。恥ずかしいことをしているのに、自分では気づかない人を見るのはせつないことだ。そういう時は誰かが教えてあげないといけない。「もしもし? あのう、気づいていらっしゃらないかもしれないけれど、あなたアホですよ?」と。
 

>二〇〇五年の新春を歴史家としてどんな感慨で迎え
たのかと自問してみた。いろいろな思いが去来するが、
舞いこんだ賀状を眺めると、鶏をあしらったカットが
圧倒的多数で、すべて世は事もなし、というのどかな
気分に溢れていた。なかに「平和主義者たちが暴力を
放棄できるのは、ほかの人々が彼らに代って暴力を行
使してくれるからだ」というジョージ・オーウェル
辛辣な一句を引用した人があり、ぎくりとさせられた。
(出典:秦郁彦,ibid.)

・・・のっけから、もうダメだw(@∀@)

秦郁彦氏の学者としてダメなところ:
資料の原典を明示しないところ。自分の書いた文章において、資料や参考文献の作者名、文献名、出版者名、初出年月日を明記するのは、学者にとっては当然のルール。引用文の原典を特定できないような文章は、学生の提出したレポートであれば減点対象である。

・・・このオーウェルの言葉にしても、いったいいつどこで、どんな文脈で発せられたのかが明示されなければ、そもそも実在するかどうかも確認できないし、「平和主義者」が誰のことを指しているのかさえわからない。
世の中には、↓こんな迷惑な「平和主義者」だっているのだから。(@∀@)

▼『露営の歌』(1937年)
作詩:藪内喜一郎 作曲・編曲:古関裕而


勝って来るぞと 勇ましく
誓って国を 出たからは
手柄たてずに 死なりょうか
進軍ラッパ 聴くたびに
瞼に浮かぶ 旗の波
・・・
戦争する身は かねてから
捨てる覚悟で いるものを
鳴いてくれるな 草の虫
東洋平和の ためならば
なんの命が 惜しかろう

・・・やれやれ、南京大虐殺の年の歌ですよ。(@∀@)
京都・嵐山の「露営の歌の碑」の碑文は、
http://www.ne.jp/asahi/yasuyuki/koseki/coffee_1_yyyymmdd/coffee_1_19990903.htm
こともあろうに、当時の陸軍大将・松井石根閣下が書かれたものです。



・・・秦氏のおおざっぱな文章に対しては、以下の文章を対置しておこう。

▼[ NO.1139 ] [ 98/05/30 01:34:41 ]  [ 投稿者:葦原骸吉 ]
http://www.axcx.com/~sato/memo/log/log1139.html
>この辺の話にかこつけて、補助線というか参考用テキストとして、最近あちこちで推薦しまくってる、ジョージ・オーウェルの「ナショナリズムについての覚え書き」(岩波文庫オーウェル評論集』または平凡社ライブラリー『水晶の精神』に収録)を挙げておきたい。
・・・
>――自国の政権への批判的存在になるのが知識人の存在意義であるとか戦争反対ってな主張も確かに一理あるが、そんで結果的にナチ援護と変わらんことを言い、自分の願望を込めて「この大戦で我が国は必ず負けるだろう」と筋違いも甚だしい情況認識をしてた当時の英国の親左翼インテリの多くを、オーウェルは、党派性に囚われたナショナリストとして断罪してる。
>重要なのは、そう書いていたオーウェル自身、決して通俗的に理解されてるような単なる反共の闘士、保守反動の走狗ではなかったことだ。彼は死ぬまで正しく「左翼」(断じて「サヨク」にあらず!)であり、上下左右いずれの全体主義帝国主義に反する立場だったが、かといって自分をどの陣営も相対化する無思想人、無国籍人に見立てることはせず、社会主義の理想と祖国愛を矛盾無く標榜している。



・・・秦氏のネタにもどろう。

とは言っても、テレビ局は責任を問われても困るか
らだろう。全体を陰謀け と巧みにぽかし、七大事件
の解釈も一応は両論併記の体裁をとっていた。びっく
りしたのは、ゲストの感想ないしコメントで、一話終
るごとに「信憑性をどう思いますか」と聞かれて九五
%、九八%、100%と陰謀説を支持する人が続出し
たことだった。「謎は深まるばかり」とか「謎はさらに
深まった」と合間に流れる間投詞の影響もあったろう。
(出典:秦郁彦,ibid.)

・・・まるで『たかじんのそこまで逝って委員会』ですね(@∀@)

>だが帝銀、下山、松川、もく星号の米軍謀略説は、
小説家松本清張の妄想に発したという主旨の一文を発
表した(拙著『昭和史の謎を追う』文春文庫、を参照)
ことのある私
は、あらためて陰謀史観の影響力と歴史家
の無力さを痛感した。
>しかり、陰謀史観は簡単には亡びず、日々新たに生
産されつづけているのである。最近に話題となったも
のをいくつかあげると、ルーズベルト大統領は日本の
真珠湾攻撃を知りつつ現地指揮官に通報しなかったと
いうルーズベルト陰謀説
田中義一首相が東アジアと
世界征服のプログラムを昭和天皇に上奏したとされる
田中上奏文」(中国語では田中奏摺)事件
日中戦争
発端となった虚溝橋事件の第一発は中国共産党の謀略
工作員が放ったという説
などがある。
>本屋へ行くと、かならずフリーメーソンユダヤ
陰謀説を主題にした本を一冊か二冊は鬼かける。今年
源義経大河ドラマが始まるので、「ジンギスカン
義経なり」のリバイバルが起きるだろうとにらんでい
るが、ここまでオトギ詰めくと人畜無害であって歴史
家が気にする必要もないが、なかにはこうした作り話
が巨額の賠償要求につながる一件もあるから用心する
にしくはない。
(出典:秦郁彦,ibid.)

・・・「ルーズベルト真珠湾攻撃を知っていた」説や、「虚溝橋事件の第一発は中国共産党の謀略」説について、秦氏が「陰謀史観」と斬って捨てていることは面白い。こういう態度は、小林よしのりの『戦争論』でナショナリズムにめざめた(笑)ネット愛国者たちにとっては「許しがたい裏切り」に見えるんじゃないだろうか。そこんとこ、どうなんですか名無しさん?


 私は「秦氏は学者・研究者としてダメっぽい」と考えているが、彼の言葉がすべてダメとも思っていない。世の中にはもっとダメな自称「学者」「研究者」がもっとたくさんいるのだから、それに比べれば秦氏はマシだと考えている。彼らが「9割ダメ」なら、秦氏は「8割ダメ」くらい?(@∀@)


・・・それはそれとして、「帝銀事件の米軍謀略説は松本清張の妄想に発した」というのは、スルーできないな。(@∀@)
松本清張氏をはじめ、「帝銀事件の犯人追求はGHQによって妨害された」という人はいても、「帝銀事件そのものが米軍の謀略」という人はいないのだから。
まさしく秦氏歴史認識、いやさ、事実認識が問われるところだ・・・あるいは、日本語の表現能力が。

帝銀事件@JPLS caseを読む (最近の書籍紹介)
http://www.jp-lawschool.com/mediashelf/special/case/teigin.htm
>1946年1月、東京都豊島区にある長崎帝国銀行椎名町支店に、東京都消毒班の腕章をつけた男が訪れる。彼は、16人の行員に対し、赤痢の予防薬であるとした上で青酸化合物を飲ませ、12人を殺害。現金16万円と小切手を奪った。7ヵ月後に逮捕された平沢貞通氏は、捜査段階ではいったん自白したものの、公判では一貫して無罪を主張。しかし最高裁で死刑が確定する。
>しかしその後、39年間にわたって死刑が執行されることはなかった。その間に法務大臣は30名以上が務めているが、誰一人として執行命令書類にサインをしていない。そして獄中でも無罪を主張し続けた平沢氏は、1987年5月、八王子医療刑務所で死去。95歳だった。


帝銀事件 @無限回廊
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/teigin.htm
>当時、青酸カリの最低致死量は不明であった。
・・・
>ところが、犯人は、1分後の初期中毒症状、4、5分後の中毒死をもたらす最低致死量を心得ていたのである。これは戦時中、ハルピンで、マルタ(満州法廷で死刑囚となった者など)を使い、反復実験し、青酸化合物による中毒死のデーターを完成させていた731部隊(石井部隊)関係者が知っていた事実であった。
>また、731部隊の隊員は、「人体実験の事実」を墓場まで持って行くようにということで、捕虜になりそうになったら自殺するようにと、青酸カリウムを渡されていた。
>犯人が持っていたケースは戦時中、軍医が野戦用として携帯した小外科器のケースに最も似ていた。スポイトは正確には短形駒込ピペットで軍の特殊部隊のみが特に発注して作った軍医の野戦携帯用のものであった。
>これらのことからも、戦時中、細菌戦を研究していた731部隊関係者の線が浮かび、捜査が進められていたのだが・・・。
GHQは731部隊に対し、極東国際軍事裁判で戦犯免責にするという条件と引き換えに、731部隊が持っていた細菌戦や生体実験データを入手していた。だが、この帝銀事件が起こったことにより、GNQはデータを入手したという事実が発覚することをおそれて、日本警察に対し圧力をかけたという疑いがある。
>毒薬兵器の使用は、「陸戦の法規慣例に関する条約」(1907年のハーグ条約)で厳禁されており、細菌等の化学兵器の使用は、「窒息性、毒性またはその他のガス及び細菌学的戦争方法を戦争に使用することを禁止する議定書」(1925年のジュネーブ議定書)で厳禁されている。だから、GHQはデータを入手したという事実が発覚することをおそれていたのである。
>だが、731部隊員は、特に青酸などの毒物の扱いに慣れていたわけではなかった。そうしたものの扱いに慣れていたのは別の部署だった。
>東京の第6陸軍技術研究所、陸軍習志野学校、満州第516部隊だった。これらは、それぞれ化学兵器(毒ガス)の研究、教育、それに、実戦試用開発を受け持っていた。さらに、アセトシアンヒドリンを研究していたのは、謀略戦研究を受け持っていた第9陸軍技術研究所だった。
・・・(以下つづく)



▼ウィリアム・トリプレット (著), 西岡 公 (翻訳)
帝銀事件の真実―平沢は真犯人か?』
http://www.jp-lawschool.com/mediashelf/special/case/teigin.htm
アマゾン http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406202845X
>警察が上記731部隊開発担当者の逮捕に踏み切れなかったのは、GHQからの圧力によるものだ、という、731部隊補足説を唱える作品。アメリカのジャーナリストがアメリカ国内の公文書を詳細に読み解き、この結論に達した。
圧力の根拠は、GHQが731部隊の戦争責任を免除する代わりに部隊の研究成果を押収したため、とする。発売以来大きな話題となった。


秦郁彦氏の学者としてダメなところ:
事実認識が甘すぎる。誰かを論難するときは、相手がどういう主張をしているのか、ほかに同様の意見を持っている人はいないのかを、きちんと確認してからにしましょう。



・・・いかん。ツッコミどころが多すぎる。
なかなか話題が先に進まんぞ?(@∀@)
しょうがない。タイトルを変更しよう。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」