異国の地で冬に一人で死ぬということ
・・・15万ヒット御礼。
※アマゾンのカスタマーレビュー投稿数、4つ増えて17通に増加。ほぼ全員が5つ星。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
- 購入: 60人 クリック: 1,350回
- この商品を含むブログ (1142件) を見る
Amazon.co.jp 売上ランキング: 75
・・・じつは「歴史」というものは、
教科書の中にあるのではない。ましてやネットの中にでもない。
「翠ちゃん」 「姉はそれから」 「お父さんはとうとう」 「おじさんがいるの」
「姉さんが、職場でお世話になった人たちだ」 「・・・見てるんでしょう?」
そのようにして、「歴史」は空気の中に混じりこんでいる。
この本の中で「歴史」は、静かに、しずかに、たちこめているのだ。
私はこの本を愛しています。
この本を読んでください。
▼Yahoo!ニュース『大雨・台風情報』
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/typhoons/?1098336309
▼台風被災地の支援情報
・日本赤十字(義捐金募集)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/index.html
※四国への義捐金募集はまだ出ていない。泥につかった家などの修復は最低でも一ヶ月程度の長期戦になる(経験者の祖父いわく)。これから・・・ってことでQX?
▼連続台風、太平洋高気圧が招く…列島ちょうど通り道に(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041021-00000104-yom-soci
台風23号など季節外れの台風の上陸が相次いでいるのは、日本の南に広がる太平洋高気圧がこの時期になっても強い勢力を保っているためだ。
>気象庁によると、例年だとこの時期は北半球全体の気温が下がり、海面水温も低くなるので、太平洋高気圧の勢力が衰えて南下するが、今年は遅れている。当分はこの状態が続くという。
・・・つまり、海水温度がなかなか下がらない、と。
これからの時代、やはり台風被害は増加していくのだろうな・・・
▼グリーンピース・サイバーアクションのページ
http://www.greenpeace.or.jp/ca.html
(プレスリリース)・・・ただいま台風の中で(マジ)、政府に温暖化対策を要請中。
http://www.greenpeace.or.jp/press/2004/20041020_html
・・・ここが提起しなきゃ、多くの人が目を留めない問題、というのがいくつもある。
その意味で貴重な存在。
序(つい)でに神聖な年神さまにたつた一つ
お願ひごとをしたい。
今年は豊年でございませうか。
凶作でございませうか。
いゝえ、どちらでもよろしうございます。
洪水があつても、大地震があつても、
大火事があつても、暴風雨があっても、
大噴火があつてもコレラとペストが
一緒に流行つてもよろしうございます。
どうか戦争だけはございませんように。
(野上彌生子『一つのねぎごと』
1937(昭和12)年1月1日『東京朝日新聞』掲載」)
・・・これを発表した野上が、どれほどの社会的圧力をかけられたかは想像にかたくない。
さぞやアカ・国賊・非国民よばわりされたことだろう。
・・・まるで、いまの本宮ひろ志のように。
それを思うと、ゾッとする。
70年近く経って、また日本はこんなザマだ。
・・・いや、違うか。
70年近く経っても、まだ日本はこんなザマなのだ。
▼【関連】フンドーキン醤油株式会社/野上弥生子逸話
http://www.fundokin.co.jp/yaeko/yaeko.html
・・・はじめてその団体の活動を知ったのは、もう5年ほども前、JR国分寺駅の南口階段(丸井のあるほう)を下りたところだった。
たぶん、スタッフの皆さんが、なにか外国人留学生の権利保護のための署名をしておられたと思う。
そのときに「メルマガ受信を希望しますか」と聞かれて、メールアドレスを教えた。今でもそれが届く。
▼特定非営利活動法人TAE=東京エイリアンアイズ(代表・高野文生)
http://www.tae.or.jp
※留学生と日本社会の交流・相談・支援・調査を行うNPO。
以下はメルマガ2004年10月20日号より。
>昨年に引き続き、(社)東京青年会議所の「NPOアワード」でTAEが
ノミネートされました!94団体が応募して最終選考30団体に残りま
した。また、コミュニティケア活動支援センターの「コミュニティケア
資金助成プログラム」にも、応募144団体中の20団体に選ばれ、
公開最終選考会に出場できることになりました。
>保証人ボランティア制度や留学生のボランティア派遣、国際シェアハ
ウス事業、世代や国境を越えた地域交流活動などTAE独自の実践や着想が
だんだん認められて来つつあります。
>留学生のボランティア派遣もとても好評です。日本人、日本社会との
交流や貢献を求める留学生。そして日本側でも同じボランティアをする
のでも、国際交流しながらの方がさらに実りが多いと。国際交流そのも
のが価値として認められてきているような気がします。
>そもそも、僕が留学生を応援したい!と思ったのも、大学職員時代に、
留学生たちが大学に記念植樹をしたり、貢献しようと思っていたのに、
大学がそれを受け入れなかったり、留学生は最前列で熱心に授業を受け
ていたのに、教員はうるさい他の学生を指導しない、というようなこと
が起きていたからでした。
>外国人の存在を無視する、という姿勢から、かれらのやる気を生かす、
一緒に日本社会をつくっていく、という姿勢に転換した方が日本のため
になると信じています。
ふたつの最終選考会、ぜひ応援や見物に来てください。他のさまざまな
NPOや社会企業家との交流も楽しみです。
・・・学生時代のある冬のこと。大学の留学生宿舎の前を通りかかると、前庭に十数人ほどの人だかりがしていた。
宿舎のそばには救急車が停車していて、救急隊員が黒人の留学生をタンカで移送しようとしていた。
急いでいたので、その場は立ち去ったが、あとで新聞で知った話だと、彼は結局、病院で亡くなったようだ。
病死だったという。
彼がどこの国から来たのかは失念してしまった。ただ、異国の街の片隅で、冬の木立を見上げながら一人で死んでいく、それはどうにも救いようのないことに思えたし、留学生にそんな「死に方」をさせてしまった大学や街は、どこか改善すべきところがあるように感ぜられた。
・・・もっとも、より根本的なことを言えば、1983年に中曽根首相(当時)が打ち出した「留学生10万人計画」に問題があった。予算も施設も制度も人員もロクに整備しないまま、大量の留学生の受け入れだけは促進するという、まあ欠陥計画だ。そのツケは大学と学生と留学生に押っつけられた・・・学習・研究・生活環境の悪化という形で。(確か今では、この構想は見直しされているはずだ)
・・・中曽根氏も、その意を受けて計画を作った文部官僚も、ひとりの留学生の死について「自分に責任がある」などとは、決して考えたりはしないだろう。
そんなことがあったので、留学生と日本社会との交流・共生を促進するTAEについては、少しでも貢献しておこうと思っている。
しかし、なんで俺は、急にこんなことを思い出したろうか?
・・・たぶん、この記事を見たからじゃないだろうか。
▼遣唐留学生の墓誌初発見 日中交流解明の一級史料(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041010-00000133-kyodo-ent
>唐(618−907年)の都、長安があった中国西安市で、奈良時代の717年に阿倍仲麻呂らとともに遣唐使の一員として唐へ渡り、勉学途中に客死した留学生の生前の功績を記した墓誌が見つかった。同市の西北大学が10日発表した。中国で古代日本人の墓誌が見つかったのは初めて。
遣唐留学生の日常活動はほとんど分かっていないが、墓誌には猛勉強ぶりや玄宗皇帝が死を惜しんで官位を贈ったことなどが記されており、古代の日中交流史を解明する一級史料となる。
東野治之奈良大教授(古代史)は「中国で遣唐留学生が大事にされたことを示す素晴らしい発見」と話している。また「国は日本」とあり、日本が大宝律令(701年)で定めた国名を中国側も認めていたことを示す最古の実物史料となる。