陰鬱をたのしむ映画30
▼英映画誌TOTAL FILMが、「気がめいる陰うつな映画30本」を発表した。
http://eiga.com/news/20101122/4/
1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00/ダーレン・アロノフスキー)
2.「ザ・ロード」(09/ジョン・ヒルコート)
3.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00/ラース・フォン・トリアー)
4.「アンジェラの灰」(99/アラン・パーカー)
5.「ミスト」(07/フランク・ダラボン)
6.「プレシャス」(09/リー・ダニエルズ)
7.「日蔭のふたり」(96/マイケル・ウィンターボトム)
8.「ドクトル・ジバゴ」(65/デビッド・リーン)
9.「ヴェラ・ドレイク」(04/マイク・リー)
10.「ソフィーの選択」(82/アラン・J・パクラ)
11.「リリア 4-ever(Lilja 4-Ever)」(02/日本劇場未公開/ルーカス・ムーディソン)
12.「ケス」(69/ケン・ローチ)
13.「エレファント・マン」(80/デビッド・リンチ)
14.「風が吹くとき」(86/ジミー・T・ムラカミ)
15.「ホテル・ルワンダ」(04/テリー・ジョージ)
16.「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」(08/サム・メンデス)
17.「火垂るの墓」(88/高畑勲)
18.「砂と霧の家」(03/バディム・パールマン)
19.「Scum」(79/日本未公開/アラン・クラーク)
20.「ナイロビの蜂」(05/フェルナンド・メイレレス)
21.「黄色い老犬」(57/ロバート・スティーブンソン)
22.「ミリオンダラー・ベイビー」(04/クリント・イーストウッド)
23.「キリング・フィールド」(84/ローランド・ジョフィ)
24.「パッション」(04/メル・ギブソン)
25.「カッコーの巣の上で」(75/ミロス・フォアマン)
26.「Dead Man’s Shoes」(04/日本未公開/シェーン・メドウズ)
27.「叫びとささやき」(72/イングマール・ベルイマン)
28.「チャイナタウン」(74/ロマン・ポランスキー)
29.「リービング・ラスベガス」(95/マイク・フィギス)
30.「縞模様のパジャマの少年」(08/マーク・ハーマン)
・・・「トトロ」と「火垂るの墓」を同時上映したジブリのセンスは好きだ。なお節子とメイは同じ年齢である。
「ミスト」は原作の終わりが好きだったが、あれは短編小説(短めの中編)だからそれでいいわけで、映画では結末を変える必要があったのはわかる。だが「それはないだろう」と思ったのも事実。
「風が吹くとき」は実にイヤなアニメ(原作は絵本、というかグラフィックノベル)だが、冷戦時代の核戦争への鈍い恐怖がよく出ていた。「核戦争なんて防空壕つくれば大丈夫」といった宣伝をしてきたイギリス政府への批判が含まれている。
下記は1970年代のイギリスの公共放送。これはまんま「風が吹くとき」だ。
「リービング・ラスベガス」は原作小説を小林信彦が紹介していたので知った。「酒で死にたい奴はラスベガスへ行く。ドラッグストアとバーが24時間営業だから、えんえん飲み続けることができる」と。なんだ日本じゃないか。
「ソフィーの選択」はビデオで見ながら思わず(心中で)悲鳴をあげる映画。
・・・このリストは30までだが、この下にも相当なしろものがたくさんある。2ちゃんねるではこんなものも紹介されている。
ジョニーは戦場へ行った
震える舌
ソナチネ
真夜中のカーボーイ
ジェイコブズラダー
それでも僕はやってない
オールドボーイ
ミスティックリバー
シルミド
炎628
赤い影
ファニーゲーム
ウィッカーマン
木靴の樹
コックと泥棒、その妻と愛人
リリア 4-ever(Lilja 4-Ever)
・・・『アギーレ 神の怒り』も入れておいてほしい。