バカとコストと尖閣厨 その0
・・・本文を始める前に、まずはこれを読んでおいていただきたい。ちなみに本文はまだ書いてる途中。だから「そのゼロ」。
▼「谷岡敏行氏殉職事件」の拡散過程【都市伝説】
http://hirorin.otaden.jp/e135038.html
・・・作家の山本弘さん(と学会会長)が、2ちゃんねる上で拡散された「中国の漁船が尖閣で海上保安官を殺したのに、政府が隠している」という都市伝説を分析しておられる。さすがヒロシッ!俺たちにできない緻密なツッコミをやすやすとやってのけるッ!そこにシビれる(略)(敬称略)
(上記リンク先より引用)
>・・・最初からビデオを公開していれば、こんなデマが流れることもなかっただろう。だからと言って、デマを信じて拡散した者の迂闊さが免責されるわけではない。ちょっと調べるだけでデマだということは分かったはずだ。
>デマはネズミ講と同じだ。騙された人間がみんな被害者とは言い切れない。ただ信じただけなら被害者だが、それを拡散したら、被害者が新たな加害者になる。
>「テレビで偉い人が言っていたから」という理由で信じてはいけない。その人もデマに騙されているだけという可能性がある。その人が明確なソースを口にしない場合は疑ってかかるべきだ。アポロ陰謀説だって有名人が何人も信じてしまったことを忘れてはいけない。
>「2ちゃんねるに書いてあったから」という理由で信じるなんて言語道断。ネット上には、デマを流して喜ぶ人間がいくらでもいるのだから。
>「いかにもありそうな話だから」という理由で信じるのもダメ。「ありそうな」と「ある」はぜんぜん違う。
>「火のないところに煙は立たない」という格言はウソ! 社会学者ジャン=ノエル・カプフェレの研究によれば、噂の大半は火のないところに立っているという。実際、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンの都市伝説本を読めば、この手の話のほとんどは根拠がないことが分かる。
>「疑問に思ったらまず検索」
>「怪しい話は裏が取れるまでは信じない」
>デマの加害者にならないようにするには、この2点を心がけるべきだろう。・・・
・・・さて、ここからが山本さんと俺との意見が違うところだ。
▼【尖閣ビデオ流出】笑えるニュース集
http://hirorin.otaden.jp/e135020.html
>・・・もちろん、警察関係でなくても、個人情報の流出は一大事だ。それは一般庶民に害となる可能性があるからだ。
>しかし、尖閣ビデオ流出はそれとは本質が異なる。一般庶民は誰も害を受けておらず、むしろ大歓迎している。
>それに「罪を犯した者は罰するべき」という観点に立った場合、そもそも当て逃げした中国人船長を罰するべきではなかったのか? という矛盾が生じる。
>一方を「罰するべき」と強硬に主張して、もう一方は見逃すというのは、明らかにダブルスタンダードだ。筋が通らない。アンフェアである。・・・
・・・それでも俺はビデオを流出させた海上保安官を法で裁くべきだと思っている。衝突事故を起こした中国の漁船の船長を法で裁くべきであるように。
あの海上保安官を「英雄」と呼ぶのは、海保の船に漁船をぶつけた中国人の船長を「英雄」というのとさほど変わらない。彼らの行動には共通した愚かさがある。その愚かさに多くの人が気づいていない。だからあえてそのことについて説明してみよう・・・というのが、これから書く「バカとコストと尖閣厨」という雑文なのだ。(つづく)