・・・普段はネタ元としてしか使えない産経新聞にも、まともな記事を書く人はいる。
▼【ハイチ大地震】「建物ほぼ全滅。でも、たくましさ感じた」 帰国した看護師が報告会
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100206/amr1002061612008-n2.htm
>「看護学校の生徒が自主的に、診療の手伝いや通訳をしてくれ、治療方法を熱心に学んでいた」といい、すぐに手当が受けられず数日たってから訪れる患者が多く、下痢や脱水症状の子供も治療した。
>また「患者は診察の順番をきちんと並んで待っていた」と報告し、「暴動などが大きく報じられたが、支援に入った町の人たちは比較的落ち着いていた。ハイチの人たちには自分たちで問題を解決していく力があると感じた」と振り返った。
・・・この記事もメモしておこう。
▼世界はハイチを忘れてはいけない
NEWSWEEK,2010.2.3 チャールズ・オマニー(報道写真家)
>ハイチに行きたいと思ったことは1度もなかった。90年代に紛争や災害ばかり追っていた私は、人間の苦しみから少し距離を置いて、新しい被写体に取り組む必要があった。でも大地震の知らせを聞くと、居ても立ってもいられなかった。取材しなければならないと思った。
>これほどの規模の破壊は見たことがない。ドミニカ共和国から国境を超えると、風景が一変する。木は1本もない。火をおこすのに使うために全部切り倒されたのだ。もし同じような災難に見舞われたら、普通の人はすぐに諦めてしまうだろう。だがハイチの人々はとても強い。崩れた教会の下に丸1週間埋もれていた老女は、瓦礫の中から引っ張り出されたとき、歌を歌っていたという。
>ハイチの人々は美しい。どこへ行っても敵意は感じなかったし、略奪が横行する市街地でも仕事に支障はなかった。たいていの災害は2週間もたつと忘れられてしまう。だが世界はハイチを忘れてはいけない。この国の人々が乗り越えなければならない「山」は、あまりにも巨大だ。