・・・ちょっと旧聞に属するが、この出来事について。
▼【首長連合/民主支持】橋下知事は苦渋の表情
「政党に対する思いより、府民がどう感じるかに重きを置いてしまう」
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1249996556/
▼橋下徹大阪府知事「私自身は自民・公明党の応援のためのマイクは握らない」
特定の政党の応援はしない方針表明
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1250034051/
▼首長連合は民主「支持」=分権への評価−橋下知事ら
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009081101007
>衆院選への対応は、それぞれが判断する方針で、首長連合としての応援はしない。
>選挙で自民、公明の支援を受けた橋下知事は「民主のマイクは握らない」として、
>個別候補の応援などは行わない考えを示した。
▼自公府議ら「裏切りだ」…首長連合・民主支持で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000097-yom-pol
>府議会与党である自民、公明に反旗を翻すことになる判断。「(知事選で)受けた恩は返していない」「投票してくれた人は納得しないと思う」。ふだんの強気の発言は影を潜め、幾度も苦渋の表情を浮かべた。
>衆院選での対応については「自公の応援をしないのが精いっぱいの判断。(政策評価は)民主党が上だが、民主党の応援はしない」と、自民、公明両党に配慮して与野党双方の応援を見送る考えを示した。
>自民党のベテラン府議は「知事与党として協力してきたのに、まさに裏切りだ」と非難。知事が9月議会に再挑戦する大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への府庁舎移転についても、「再び議会の存在感を示すだけだ」と、反対に回ることをほのめかした。公明党府議団の光沢忍・副幹事長も「知事選で応援した支援者の理解は得られない」と切り捨てた。・・・
・・・ネットの自称「愛国者」が「裏切りだ」と怒り狂ってるのはとりあえず笑えるw
さもなくば「先にWTC移転で裏切ったのは自民府議だろ」とかなんとか、現実を受け入れ可能に解釈しようと必死だったりする。さっきまで「民主党は売国政党」と言ってた同じ口でそういうことを言うwww
▼09衆院選 「勝ち馬に乗る気ない」と橋下知事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090811-00000647-san-pol
>各政党の衆院選マニフェストをてんびんにかけてきた橋下徹大阪府知事が最後に出した結論は「民主党支持」だった。自ら「全国知事会の結論に従う」としながら、民主支持を打ち出したのは見方によっては「ブレた」ともとれ、民主への“追い風”を計算し「勝ち馬に乗ろうとした」との批判も。橋下知事は「勝ち馬に乗ろうとしたわけではない」と訴えたが、知事の真意はどこに…。
そうだよね、沈む船から逃げ出しただけだよね(@∀@)
・・・それはそれとして興味深いのは、「橋下はいったいなんでこんなハメに陥ったのか」ということだ。
実を言えば、少し以前から彼の言うことは歯切れが悪くなっていた。
▼橋下徹大阪府知事が「党議拘束と同じ」と支持政党宣言の意向撤回
2009.7.29 21:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090729/lcl0907292147006-n1.htm
>大阪府の橋下徹知事は29日の定例会見で、以前から明言していた衆院選での「支持政党宣言」を、個人としては行わない意向を明らかにした。全国知事会が各党の地方分権への取り組み方を点数評価すると決めていることから、橋下知事は「知事会の評価を僕の評点とする。党議拘束と同じだ」と説明した。
>橋下知事はこれまで「地方は国に対する“圧力団体”であるべきだ」などとして支持政党の表明を強硬に主張、府内の市町村長にも賛同を求めるなどしてきた。衆院選を目前に控えた方針転換は政党関係者の間でも波紋を呼びそうだ。
>会見で橋下知事は「個人の評価が明らかになると知事会の『政治パワー』が落ちる。政党が知事会の方を見ずに、個々の知事の点数に注目する可能性がある」と持論を展開。知事会としての点数評価を出す際にも、橋下知事が付けた点数は明らかにしないと説明した。
>これまでの知事の主張から大きくかけ離れていることに対し、報道陣からは「理解に苦しむ」などの声が相次いだが、橋下知事は「(知事会の評点を自らの評価とすると)言わない知事すらたくさんいる」などと釈明に終始した。
・・・この時点でだいぶおかしな態度を取っている。これはいったいなぜなんだろう?
ひとつの仮説ではあるが、この時点までの橋下知事の腹づもりは、「いろいろ文句をつけた挙句に僅差で自民支持」というものだったのではないか。いつも「まず結論ありき」で押し通す彼のこと、今回もうまく行くと思っていたはずだ。しかし全国知事会にせよ首長連合にせよ、彼が大阪府で好き放題やってるようなワガママが通る場所ではない。特に首長連合での議論は徐々に民主党有利に傾く。さぞや橋下府知事は「ヤバイ」と思っただろう。だが時すでに遅し、である。
▼選挙:衆院選 3党マニフェスト、全国知事会と同じ採点−−東国原知事 /宮崎
>東国原英夫知事は10日、全国知事会(会長・麻生渡福岡県知事)が採点した自民、民主、公明3党の衆院選マニフェスト(政権公約)の採点について「私が出した採点、率と同じ」と評価した。県庁で報道陣のインタビューに答えた。知事会は公明66・2点、自民60・6点、民主58・3点とする結果を8日公表している。
▼【衆院選】橋下知事ら首長連合、民主支持を表明
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1250008837/
・・・河村たかしが、雑誌でこういうことを言っていた。
「僕からいわせれば橋下さんも東国原さんもおかしいよ。地方分権をいうなら、まず自分とこの市町村に今すぐ分権すればいいのに、そうじゃないでしょう?」
河村たかしの政治的スタンスはともかくとして、この指摘は正しい。「地方の地方」を切り捨てながら「地方の中央」のみが肥え太るという、道州制によるプチ中央集権こそが橋下の狙いだからだ。(というか道州制の議論ははじめからそんな感じ)
・・・そのようなセンスで政治を行えば、政治手法が「分権」どころか「まず結論ありき」の強権主義に陥るのは当然ともいえよう。それがどこでも通用するかのような錯覚にも陥るだろう。しかし悲しいかな、そんな思い込みが通用するのも大阪府の中だけだ。(@∀@)
・・・それにしても、地方自治において「共産党を除くオール与党体制」を何十年も見せられたあとでは、与党が民主党になろうが自民党であろうが、国民生活にたいした違いはないと思われる。民主党の政治はすでに「小泉改革」で自民党によって先取りされている。今はその「反動」をいかにやりすごすかに自民・民主とも汲々としているが、選挙が終われば元の木阿弥。夢を見るのは寝ている時だけにしておいたほうがいいだろう。