広島に消えたわたしの「妹」
▼<特集ワイド>早坂暁さんのみたヒロシマ 絶滅兵器の原爆
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/entertainment/20090806dde012040029000c.html
>原爆が落とされた直後の広島を見た早坂暁さん(79)は「夢千代日記」で胎内被爆をテーマにし、「夏少女」では被爆2世の母親が3世の息子を案じる苦悩を映画にした。
・・・
>――春子さんは、早坂さんが5歳のときに、遍路道沿いにあった実家の前に捨てられていたのですね。
>早坂 3歳違いの妹として一緒に育ちました。海軍兵学校に行ったあと、母親は僕の相手にと考えて、春子に生い立ちを正直に話したそうです。春子はすごくうれしそうな顔をして、僕に会いに行き、自分の口から話したいと防府を目指して出発したのです。なんとそれが8月4日です。
>8月5日に広島に泊まり、翌朝の臨時列車に乗るつもりだったとまでは推測できましても、どこで死んだのか、遺体はもちろん一片の骨も見つかっていません。ただ3000枚からなる素人の描いた原爆の絵のなかに、真っ黒に焼け焦げた男か女かわからない死体を見て、「春子の被爆死」を僕なりに理解できました。・・・
・・・早坂氏は、おたく者の間では怪映画『北京原人』の脚本家として知られる。もちろん世間では『夢千代日記』や『花へんろ』といった往年の名作ドラマの脚本が有名だ。また必殺仕事人シリーズの印象的な冒頭ナレーションも氏の仕事である。