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とある春の日曜日に死んだJ・G・バラード

▼映画「太陽の帝国」原作者、J・G・バラード氏が死去
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090420-OYT1T00512.htm
>J・G・バラード氏(英SF作家)=英BBCテレビなどによると19日、死去。78歳。
>代表作に「沈んだ世界」「結晶世界」、短編集「戦争熱」など。第2次世界大戦当時、上海を占領した日本軍の捕虜収容所に収容され、その体験をもとに「太陽の帝国」を発表。同作品は、スピルバーグ監督により映画化された。
[rakuten:book:11601886:detail]

・・・読売新聞がバラードの死に際して報じた記事は、わずかにこれだけ。
朝日新聞
http://www.asahi.com/obituaries/update/0420/TKY200904200043.html
CNNも同様。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0420/TKY200904200043.html
(@∀@)しょうがねえなあ、と思う。まあ後にでも特集なり追悼記事なりが載るとはおもうけれど。

J・G・バラードwikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%BBG%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89

英米のバラードのファンサイトは黒いページなどで弔意を表明。すでにいくつかの弔辞も寄せられている。
http://www.ballardian.com/
http://www.jgballard.com/
・・・バラードの小説を初めて読んだのは学生時代。中央線の駅に近い古本屋で、"The Wind from Nowhere"(1962年、邦訳『狂風世界』)を買った。
 この小説では人類社会は「風」によって滅亡へと追い込まれる。ひたすらに速度をあげてゆく「風」によって荒廃していくロンドン、そして世界。ある大富豪は人類最後の砦としてピラミッド型の要塞を建設する(ネルフ本部みたいなのw)が、荒れ狂う嵐には為すすべがない。そんな破滅的な災厄の真っ只中でも、夫婦の不和だのなんだのといった、本当にどうしょうもない個人的な感情にふりまわされ続ける人間たちが描かれてゆく。作者の視線は、まるで巣の中のアリを観察する人のようだ。
 この視線はバラードの作品に一貫している。"The Crystal World"(1966年、邦訳『結晶世界』)では、ある宇宙規模の変動により、地球上のすべてが「結晶」に包まれてゆく。本当にどえらいことが全世界および目の前で起きているのだが、にもかかわらず登場人物はほとんど個人的な人間関係に悩み続けるばかりだ。その「度し難さ」が奇妙な感慨を生み出していたものだった。余談ながら『帰ってきたウルトラマン』に登場する光怪獣「プリズ魔」は、たぶんこの小説が元ネタだろう。
 これら「崩壊する世界と、度し難い個々人」の着想がどこから来たかは、自伝的小説『太陽の帝国』で明らかになる。上海で生まれて日中戦争に巻き込まれ、大日本帝国により収容所生活を余儀なくされた生い立ちが語られる(ただし小説は一部フィクションを含んでいる)。生まれ育った街は崩壊し、大人たちは勝手にそれぞれの思惑で動くばかりで当てにならない・・・
 映画『太陽の帝国』で、主人公の少年が見せる、透明な乾いた眼。あれだ。あれこそがバラードだ。R.I.P.
 

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」