▼戦争を知らない者ほど戦争好き/プロパガンダツールとしての映画
@シバレイのblog 新イラク取材日記
http://reishiva.exblog.jp/3354476/
>石原都知事が「特攻隊賛歌」*の映画をつくるらしい(関連情報)。このマッチョ親父の奇行・暴言にいちいちつき合うのも何だが、やはり一言くらい言いたくなってきた。
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>まだ、読めてないのだが、特攻隊について読みたい本がある。保阪正康氏の『「特攻」と日本人』だ。氏は「『英霊』でなければ『犬死』でもない。一部の論者が賛えるように、生死を達観してお国のために笑顔で逝ったとか、国を想う純粋な気持ちで死地に赴いたなどというのは彼等に対して極めて非礼である。そういう仮託は生者のあまりにも得手勝手のエゴイズムである」*と特攻隊の犠牲をただただ美化することに対して痛烈な批判をしているという。読んでみていい本だったら、石原都知事に送りつけてやるのも一興かもしれない。
・・・
>そういえば、『亡国のイージス』だの『戦国自衛隊』(?)だの最近、和製戦争映画が流行りのようだが、制作において自衛隊に協力を仰ぐやり方には、少々警戒感を持っている。ハリウッド映画において軍が戦闘機や戦車、戦艦などを貸し出すなど映画制作に全面協力することは珍しいことではないが、それは、映画が軍のプロモーションビデオになるからだ。そして協力の代償として、都合の悪いシーンが脚本から削除あるいは修正される。『ブラックホーク・ダウン』で、米海兵隊員達が誤って友軍同士で撃ち合いしてしまうシーンがカットされたのは有名な話である。我らが防衛庁も同じことをやらない保証はない。
・・・自衛隊の協力する映画っていうのは、強度の仮想戦記ばっかりだな、とふと思う。映画を軍隊のプロパガンダに使うためには、まがりなりにも最低限のリアリティとか、強い差別意識(あいつら悪いんだから殺してもいいんだ!何やったっていいんだ!という奴)とかが必要になるわけで、半世紀も実際に人を殺してない自衛隊にプロパガンダの主役が張れるかといえば、それはやっぱり難しいのじゃないだろうか。自衛官経験者の友人は何人かいるが、自衛隊の訓練は「訓練のための訓練」、という言葉を何度か聞いている。自衛官としても、それがリアルな感覚なんだろう。
・・・メモ。
▼米国の対日信頼度が過去最高・外務省、世論調査(@日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050825STXKE051825082005.html
>外務省は25日、2005年2月から3月に実施した「米国における対日世論調査」
結果を発表した。それによると「日本は信頼できる友邦」と回答した一般人は72%で、調査を始めた1960年以来最高となった。
>有識者でも90%が日本を「信頼できる」と回答し、良好な対日観をうかがわせた。「アジア地域の中で最も重要なパートナー」を有識者に聞いたところ日本が48%でトップとなったが、昨年調査の65%からは低下。逆に2位の中国が昨年の24%から38%と評価が上昇していることが分かった。
>ロシアについては01年3月に続き昨年9月に2回目、モンゴルでは同10―12月に
初めての同種調査を実施。ロシアでは37%が日本を「好き」とする一方、
前回と同じ48%が「北方四島はロシアに帰属」と回答した。
・・・
・・・へえ。(@∀@)
・・・メモ。
▼人模様:娘の遺志継ぎ、平和訴える−−中学教師、アヤレット・シャハクさん
(@毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050825dde007070081000c.html
>イスラエル人の中学教師、アヤレット・シャハクさん(50)は、殺された長女のバットヘンさんが生前に平和を願う詩などをつづっていた日記を本にまとめた。バットヘンさんは96年3月、テルアビブでパレスチナ人による自爆攻撃に遭い、15歳で亡くなった。
>「アラブもユダヤもが友人になって だから憎しみと戦争がなくなる そんな特別な日への夢 少年兵士たちのお墓でお母さんが泣きくれるのをもう見たくないの」
>死の3カ月前に書いた「平和への夢」と題した詩だ。
>シャハクさんは「娘の遺志を自分たちの手でかなえたい」と、夫とともに「イスラエル・パレスチナ遺族の会」に参加した。同会は、イスラエル・パレスチナ双方の遺族が悲しみを共有することで、報復を乗り越え和平を実現することが目的。東京財団の招きでシャハクさんが来日し、遺族同士の交流の重要性を訴えた。
>バットヘンさんの本は母国語のヘブライ語のほかアラビア語、オランダ語、イタリア語で出版され、日本語版の出版計画も進んでいる。