▼『フォーリン・アフェアーズ』(2002年8月)
「変貌する米中通商関係」
http://www.foreignaffairsj.co.jp/intro/0208quinlan.html
byジョセフ・P・クインラン/モルガン・スタンレー上級グローバルエコノミスト
>米企業はいまや対中輸出を増やすよりも、中国市場に投資して進出し、新たな設立した在中米系関連企業による現地市場での販売を強化する方が好ましいと考えているし、実際、こうした米系企業による現地での販売、対米逆輸出はともに急増している。いまや米企業の対中投資の目的は、中国市場へのアクセスよりも、国際競争に勝ち抜くための低コストの製造・輸出基地として中国を利用することへとシフトしているのだ。
>したがって、ワシントンが対中経済政策を考える変数として重視すべきは、対中貿易赤字ではなく、直接投資による通商関係の質的変化だ。米企業がすでに中国を「戦略的パートナー」と見なしているのに、ワシントンが依然として中国を「戦略的ライバル」と捉えているのは間違った政策を呼び込む処方箋のようなものだ。
・・・
>厳しさを増す国際競争に勝ち抜くために、中国を輸出基地として利用する米系多国籍企業も増えており、在中米系企業が対米輸出する製品の比率も増えている。だが、これらの製品は、それが中国内の米系企業の輸出であっても、中国からアメリカへの輸出として計上され、アメリカの貿易赤字額を膨らませている。ヨーロッパと日本の多国籍企業も、製造・輸出基地として中国を利用するという同様の戦略をとっており、アメリカの対中貿易赤字額をますます膨らませている。米系外資企業の中国内での販売、中国を輸出基地として利用する世界の多国籍企業が増えていることが、指標に現れないために、アメリカの対中貿易赤字額はいっこうになくならない。
▼米国の対中貿易赤字は大きすぎる=米財務長官(@ロイター)
http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2005-04-08T070625Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-174101-1.html
>スノー米財務長官は、上院銀行委員会で証言し、米国の対中貿易赤字は既に「われわれが望むよりはるかに大きい」と指摘、今後も増加に向かう見通しだと述べた。昨年の対中貿易赤字は、過去最大の1620億ドルとなり、米貿易赤字全体の4分の1以上を占めている。
>同長官は、ブッシュ政権は中国に対し、人民元のペッグ制を廃止するように引き続き圧力をかけていくと発言、ただし、中国が変動する通貨を管理できるようになる前に、無理強いするような方法は取らないと述べた。
>さらに、シュメール上院議員に対して、「中国の金融システムを破壊し、再び東南アジア通貨危機をもたらしてまで、目標を達成したいとは思わないだろう」と発言した。
▼対中貿易制裁案はまだ支持せず=米上院財政委員長(@ロイター)
http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2005-06-24T110147Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-180358-1.html
>米上院財政委員長のチャールズ・グラスリー米上院議員(共和党)は、対中貿易制裁案について、さらなる検討材料を得るまで、いかなる新法案も支持する意向がないことを明らかにした。
・・・そうそう。ロウリーおじさんは、こんなことも言ってます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050710-00000011-san-int
>同論文は日本の首相の靖国参拝については「世界史でも最大の大量殺害者の毛沢東を祭る以上、日本に対し大声で抗議するのは過剰にすぎる」として、中国には靖国を糾弾する資格がないという立場を明らかにした。
・・・ええと、それではロウリーおじさんは、
靖国は(毛沢東ほどではないにせよ)大量殺害者を祭る施設である、
とお考えなのですね?(@∀@)
だから「毛沢東を祭る中国は、靖国を批判する資格はない」のだと?
・・・あのう、でも、毛沢東は別に日本を侵略してないんですけど・・・。