■
・・・仕事から遅く帰ってテレビを見たら、ロンドンで「テロ」をやってた。
▼<ロンドン同時テロ>事件、全く虚を突く 衝撃の英警備当局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000113-mai-int
(@毎日新聞)
>ブレア首相は「深刻なテロだ」と述べた。一方で「事件の予兆はなかった」とも述べ、事件がまったく虚を突かれたものだったことを事実上認めた。
>多様な民族が混住する英国は、伝統的に情報収集能力に優れているとされ、また街中に監視カメラがめぐらされており、不審者の行動の確認は容易だった。
>英は米の同時多発テロ後、反テロ法を制定。テロを計画する疑いのある人物に対して、裁判の手続きを経ずに拘束できる制度を導入した。
>これによって03年1月には北ロンドンや英中部ランカシャーで化学兵器となるリシンを製造した容疑で北アフリカ出身者ら13人を拘束。彼らの供述から、パリやロンドンの地下鉄やエッフェル塔を爆破する計画だったことが明らかになった。
>04年4月には爆発物で人気サッカーチーム・マンチェスター・ユナイテッドの本拠地で自爆テロを仕掛けようとした10人を拘束している。
・・・
>しかし、裁判手続きを経ない反テロ法には人権上問題があると批判が多く今年3月、同法を改正して裁判抜きの拘束をやめ、自宅軟禁、通信の制限に改めたばかりだった。この改正が事件に直結するものかどうかは不明だが今後、警備強化の声が強まるのは必至だ。
・・・↑まるで裁判抜きの拘束をやめたからテロが起きたと言わんばかりだが、んなわけはない。逮捕するかしないかの差だけで、盗撮カメラも国民への監視も健在なのだから。
・・・要するに、
「対テロ戦争」なんてものは存在していない。そもそも「対テロ」なんてものが実体を持たない。「対テロ」という名目の影で、実際には人権侵害が着実に進められる。あとは「戦争」が確実に存在するばかりだ。『華氏911』に登場する、州の海岸線をたった一人で警備するコーストガードを見よ。なにが「事件の予兆はなかった」(byブレア)だ。
▼(過去ニュース)裁判なし拘束は人権違反・反テロ法で英上訴委(@共同)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20041216STXKE085516122004.html
>英国の最高裁に当たる上院上訴委員会は16日、英当局が裁判手続きを経ず反テロ法違反の容疑でイスラム系外国人9人を最大約3年間も拘束し続けているのは欧州人権規約に違反するとの判決を言い渡した。
・・・それゆえ、当然のように「テロ」は防止されず、もちろん決して終わりもしない。いっそこう言えば正確かもしれない。「対テロ戦争」を継続させるためにこそ、「テロ」は存在するのだと。
・・・死者の数は22名になったが、「テロ」の犯人はまだわからない。