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▼天皇の「サイパン訪問」と小泉内閣の「思惑」
@(恥ずかしい歴史教科書を作らせない会) 提言
http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/654.html
>天皇・皇后がサイパンを訪れたことが大々的に報じられています。
この訪問は、4月26日の、次の「閣議決定」によるものでした。
>「戦後60年に当たり,戦争により亡くなられた人々を慰霊し,平和を祈念するため,天皇皇后両陛下に,アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島サイパン島を御訪問願うことといたしたい。」
>しかし、この頃「サイパン島をご訪問」願わなければならない理由も経緯も見当たりません。
>6月27〜28日という日程は何の記念日でもありませんし、先方から招待があった訳でもありません。招待もない状態で「慰霊」だけのための海外訪問というのは極めて異例なことです。
この、余りにも唐突で不自然な「閣議決定」は、一体どういう意味を持つものなのでしょうか。
>この「閣議決定」がなされた頃、どんなことがあったか考えてみたいと思います。
・・・
そして明かされる、「天皇のサイパン訪問」の真の目的。
・・・ここで重要なことは、天皇個人の人間性はこのさいあまり関係ないということだ。民主主義(=法の下での万人の平等)の例外としての「聖なる天皇制」というフィクションが存在する限り、このように、政治的な焦点から国民の目を引き剥がすために天皇は利用され続けるのだろう。天皇制に一切の幻想を抱いてはいけない。それは存在するだけで民主主義を常に掘り崩しつづける。
▼これは、靖国神社が出張したようなものだ。
http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/590.html
>天皇陛下に慰霊されたら報われるというのは
天皇教復活である。
>口では平和の為にと言ってもやっている事は
「天皇に慰めてもらえるのであれば無駄死にでは無かった。」という論理だ。
・・・
・・・ところで『別冊歴史読本 皇位継承の危機』(人物往来社)は、題名はともかく、なかなか面白かった。
橋爪大三郎がこういうことを書いている。「今となっては天皇制は日本に不可欠というものでもない。それがなくなっても日本らしさは成り立っていくだろう。いまや個々の国民が日本の文化を形成していっているのだから・・・」
・・・断っておくが、橋爪大三郎は間違っても「左翼」などとは呼べないw
(本を読む人ならわかるだろうけれども)
きわめて合理的な判断から、こういうことを言っているのだ。
▼トンデモ思想、発言を討て!
http://blogs.yahoo.co.jp/skywave1493
・・・コメント欄で紹介されていたので読みに行ってみた。楽しく読ませていただきました。ネット上の極端な民族差別的言説を批判するブログ。批判のポイントが面白いのでメモ。
いくつか感想。
・・・これはアメリカの対日宣伝ビラの話なんだけど、当初はアメリカも「日本の軍人のみなさん、こんな正義のない負け戦で死ぬのはバカらしいですよ。戦後の社会建設のためにも、米軍に投降しましょうよ。生命と健康は保障しますよ」というストレートなビラを飛行機からまいていた。ところが、どうもこの書き方だと日本国民の反応がよろしくない。たとえ戦争の先行きが暗くても、こういう「上から見下ろした」言い方をされるとカチンとくるわけですね。
そこで登場したのが『マリアナ時報(マリヤナ時報)』です。最初は米軍の担当者が書き、やがてハワイのパールシティ収容所にいた日本人捕虜が書くようになっていったのですが、アメリカの豊かな生活や、日本がだんだん負けこんでいく詳細な戦況について、客観的な事実や情報を淡々と紹介する新聞形式のビラであったと。「大本営発表」に飽き飽きし、正確な戦況情報に飢えていた日本国民に対して、このビラは非常に効果的だったといわれています。それはもう、大日本帝国首脳部に降伏を急がせるほどに。帝国政府は当初、ポツダム宣言を受諾したことを国民に秘密にしていたのですが、1945年8月13日の『マリアナ時報』に、それをバラされちゃった(@∀@)。そこであわてて御前会議→「終戦の詔勅」ということに・・・。
ところで、ネット上の民族差別主義的カキコというのは、基本的に根拠となる事実や情報を明記しないで書かれています。これに対抗するには、まさに『マリアナ時報』の方法論が効果的ではないかと思うのです。つまり、「彼らはこう言っているけれど、一方ではこんな事実や統計や情報があるじゃないか?」というスタンスです。これがあるとさらに説得力は増大すると思います。
・・・そうそう、たまには短いコピペ用のテンプレを作って、2ちゃんねる東アジア情勢板あたりにばらまいて、反応を見てみたりするといいですよ?(@∀@)
・・・トラックバック荒らしやコメント荒らしを避けるべく、書き込み・TBは不可にしておられる。これはこれで、さわやかにネット生活を楽しむためのひとつのポリシーでしょう。
では、なぜ私がコメント欄を「公開・放置」しているのかといえば、こちらが何もしなくても、ステハン・名無しの愛国者が頭の悪い書き込みを繰り返してネタを提供してくれるから。まるで「ゴキブリの通り道にホイホイ仕掛けたら山ほど獲れたYO!」みたいな?(@∀@) このオモシロさばかりは経験してみないとわからない。(私が単に根性曲がりなせいかもしれないけど)
もちろん、こちらのロジックに弱点があれば、ステハン・名無しの愛国者は犬のように食らいついてきます。そういうところがあれば、さらに論拠や論理を補強すればいいのです。
「敵、敵、敵、最良の教師は敵なのだ」
オーソン・スコット・カード『エンダーのゲーム』
・・・メルアドは公開しても大丈夫です。メールで文句つけたり、嫌がらせしたりしてくるほどの根性のある奴(@∀@)は、「ネット愛国者」の中にはほとんどいません。うちに来たのは・・・そうだな。3人くらい?(@∀@)むしろ貴重な情報を教えていただいたり、好意的な感想をいただいたり、取材されたりすることのほうがはるかに多いのです。
・・・テリー・ギリアムの新作「The Brothers Grimm」が公開されるというので喜び勇んでメモ。
http://movies.channel.aol.com/franchise/exclusives/the_brothers_grimm_movie
・・・ポール・ヴァーホーヴェン監督が
太平洋戦争をテーマにした作品「Beast of Bataan」を撮るというのでメモ。
フィリピン攻防戦における日本軍司令官・本間雅晴中将ほかによる“バターンの死の行進”などの戦時犯罪を題材に。
原作はLawrence Taylor『A Trial Of Generals』。
ということはマッカーサーなんかも出てくるな。
http://www.allcinema.net/prog/news.php
・・・しかし彼の『スターシップ・トルーパーズ』はよかった。
ハインライン原作の極右国粋反共SF『宇宙の戦士』を見事にひっくり返して、アイロニカルな戦争アクションコメディにしてしまいやがったw
定番の「ニセCM」「ニセニュース」も冴えてたしね。
特に、この映画に登場する政府の「戦争翼賛ニュース」(のパロディ)は最高のおもしろさ。ぜひ一見をおすすめする。
バーホーベンの描く戦争にはヒューマニズムのかけらもない。『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣』などはいまだに傑作だと思う。
・・・特に対日戦争翼賛ポスターが面白い。
http://mcel.pacificu.edu/as/students/propaganda/poster2.html
やはり民族差別がないと国民に戦争を支持させることはできないんだと実感させられる。
民族差別が故に戦争に負けることがある(敵を過小評価するために)という矛盾もあるが。