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ザ・オペレーター

・・・この支援計画を、斉藤氏の「身代金支払い」として宣伝&利用すればいいのに。

サマワ発電所 政府 無償で年内着工(産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050518-00000001-san-pol
>政府は十七日までに、陸上自衛隊が活動するイラク南部・サマワに無償資金協力で六万キロワットの発電能力を持つ火力発電所を建設することを決め、サマワ県都とするムサンナ県のハッサン知事と覚書に調印した。イラク復興支援事業で初の大規模インフラ(都市基盤)建設となる。

・・・これにてますます希薄になってゆくサマワ駐留自衛隊の存在意義。



・・・今回のイラク傭兵拘束事件に関する政府とメディアの動きに関する分析。

▼[AML 1578] 社会の窮屈さを加速する「イラク人質事件」
@aml
(以下引用)


 今回の人質事件が生じてすぐ、私はあるメーリングリストにある投稿をしました
(本メール末尾「参考」を参照)。今回の人質事件に対するメディア報道についての
予測と、それに対してどのように対応する必要があるかを考えるという趣旨の投稿で
す。
 その後1週間、メディア報道の方向性や、政府の対応の方向性は私の予想とは当然
ながら若干異なっていました。異なっていたのは以下のような点です。

(1)メディア報道

a)斉藤さんの軍歴を大きく取り上げ、「『平和呆け』日本にもこのような人物が」と
いったような形で賞賛する報道は必ずしも多くない。
b)逆に「なぜ(日本人が)危険な仕事につき、イラクに行くのか」といった愚問が繰
り返し前面にでている。
c)一方で、b)との関連ではあるが、「民間軍事会社」の存在に焦点を当て、その活動
実態を探るといった報道は予想外に多い。(TV含めて)
d)少数ではあるが、民間軍事会社を批判し、斉藤さんの果たした役割を問うといった
報道もないわけではない(東京新聞など)

(2)政府の対応

a)人質の解放に関する取り組みはこれまでの事例に比べて必ずしも熱心とは言えな
い。過去の対応の踏襲、形式主義的な対応が中心である。(アル=ジャジーラへの外
相の出演などはこれまでも何度か行われた定番のやり方である。1回目の人質事件と
比較すれば、人質に対する公然たる敵意といったものは見受けられないといった点で
若干異なるが)
b)今回の人質事件においても、「日本国民は(自衛隊以外一人も)イラクに行くべき
でない」「外務省が、イラクは『危険』なので退避勧告を出しているのに残念だ」と
いった公式コメントが発せられている。

 ですので、私の感覚から言えば、これまでの事件に比べて、斉藤さんにマスメディ
アや政府が有意に同情的であるというふうには、私には受け止められません。むし
ろ、私は次のような点に違和感を覚えます。

(1)メディアの前時代的な「日本人特別視」

 今回のメディア報道で非常に目立つのは、(1)b)に指摘したように、「なぜ日本
人が危険な仕事に就き、イラクに行くのか」といった愚問と、そこに暗示される「常
識的な日本人なら、このような職業選択や行動はしないはずである」というメッセー
ジです。グローバル化する世界において、日本人の中にも、その性格や能力などに応
じて、日本という枠にとどまらず、海外で職業を選ぶということがあるのは当然で
す。また、戦下のイラクが、一方で米国の投資により「金と利権の集まるところ」で
あるということも当然であり、そこに様々な人々が群がるということも、容易に想像
できることであり、そこに日本人が誰も関与しないと考えることの方が不自然です。
メディアに携わる方々も、こうした認識は持っているはずです。ところが、実際に繰
り返し出される問いは上記のようなものです。それは、「よい日本人はこんなことは
しない」というようなメッセージの刷り込み効果をもたらします。
 また、過去数十年、家族とは関係なく、また日本との関係もなく(どちらかという
とそういった関係をあえて切断して)生きてきた斉藤さんについて、斉藤さんの了解
をえるでもなく、斉藤さんの親族を「親族」というだけの理由でカメラの前に引っぱ
り出すというのも、極めて前時代的な話です。引っぱり出される側としては、これま
でのメディアと世論によるバッシングを踏まえて、そうならないように発言するのが
当然ですから、メッセージの内容は「良き日本人」のものになります。結果として、
メッセージは「良き日本人が親不孝者の身内を責める」という前時代的なにおいを色
濃く漂わせるものとなり、上記の「まともな日本人はこんなことはしない」というす
り込みをさらに徹底して強化するものとなりました。
 本来、「戦争の民営化」を告発する内容を含むものとなるべきc)のような報道につ
いても、そもそも上記のような愚問から出発するので、結果として、むしろ「恐い会
社、恐い所にタッチする日本人は少数派」「普通の人はこんなところには関わらない
よね」といった基調的トーンに回帰してしまい、本来問われるべき問い=戦争の民営
化を問い、傭兵の存在の是非を問うといったトーンを打ち出すことは(ごく一部を除
いて)ありません。
 上記から、私は、「これまで人質叩きをしてきたメディアが今回は叩いていない」
ということよりも、むしろ、メディアのメッセージの多くが、勝手な「常識的日本人
像」を前提に、前時代的な道徳的すり込み=「日本人は恐い会社、危ないところには
関わらない」「日本人は家族や国に迷惑をかけない」=を行うものになっていること
に危機感を覚えます。

(2)「海外安全情報」の官僚主義

 マスコミと同様、政府の対応にも、同じような違和感を覚えます。細田官房長官
人質事件に関して「外務省が、日本人はイラクに入国するなと何度も『退避勧告』を
出しているにもかかわらず、このようなことになって残念だ」と述べています。ま
た、ニュース報道でも「イラクに行くことを法律で禁止すべきだ」といった議論が若
干聞かれました。つまり、少なくとも表にでている限りの情報では、日本政府は、
(また、マスコミも)斉藤さんのような役割を果たす人物であっても、日本人である
限り、イラクに行って欲しくないと考えているということになります。
 過去の人質事件では、「イラクは危険なので自衛隊(=プロ)を派遣しているので
あって、素人は行くべきでない」という議論がまかり通っていました。つまり、外務
省の「退避勧告」は、素人が危険なところに行くべきでないという理由付けによって
正当化されていたわけです。
 ところが、今回人質となったのは、戦闘のプロであることを商品としている職業的
軍人であり、「素人」ではありません。つまり、「素人は危険なところに行くべきで
ない」という論理は通用しません。この人物に「退避勧告」を適用するには、別の理
由付けが必要になります。しかし、上記の細田官房長官のコメントには、なぜこの人
物がイラクに行くべきでないのかが示されていません。彼のメッセージは、「外務省
退避勧告は日本国民全体に向けたものなのだから、プロであろうが素人であろう
が、それを守るべきである」ということなのですが、それなら、自衛隊も日本国民で
ある以上、行ってはいけないことになり、今度は退避勧告が出されている地域に自衛
隊を派遣していいのかという問題がでてきます。つまり、斉藤さんという存在は、人
質バッシング、外務省の退避勧告自衛隊派遣という3要素のちょうど交点に位置し
ており、これまで、本来、整合性のないところで無理矢理収まりを付けていたことの
矛盾が、彼を参照することによって生じるわけです。

 新聞報道によると、日本人の民間軍事会社社員が人質になるといった事態を外務省
は予想していなかった、ということです。その外務省は、イラクで国民の税金を投入
して民間軍事会社を警備などに活用しています。
彼らにとって民間軍事会社は「あり
がたい存在」なわけですが、そんな「ありがたい業務」に他国民は従事しても良いが
日本人だけは従事すべきでない、というとしたら、実に手前勝手な話です。
 「外務省は想定外の事態に困惑している」……この「困惑」の中身は何でしょう
か。外務省の主張は、ありていにいえば次のようなものです。「イラクには自衛隊
けが行けばいい、民間の日本人が、プロだろうが素人だろうが、勝手に出かけて捕ま
って、結局俺たちが助けきゃならない。迷惑だ」。しかしこの主張がいかに自己中心
的なものかはくどくど述べなくても明らかな話だと思います。

(3)まとめ

 今回の人質事件に対する日本政府とマスコミの対応は、グローバリズムの最悪のあ
らわれであるイラク戦争に対して、彼らが、かたや行政、かたや報道の側面で大きく
コミットしているにもかかわらず、彼らの認識が一国主義、鎖国主義から一歩もでて
いないということをはからずも明示することになりました。それを糊塗するかのよう
に、彼らは「日本人がなぜ危険な業務に?」「日本国民なら退避勧告に従え」と繰り
返し、彼らの前時代的な認識を正当化したわけです。そこで繰り返しうたわれるのが
「人様に迷惑をかけるな」というメッセージでした。
 これに対して、私たちには二つほどのオプションがあるでしょう。一つには、「迷
惑をかけることを恐れるな」というオプション。もう一つは「ほんとうに人様に迷惑
をかけているのは誰なのか」を明らかにしていくというオプションです。

 いずれにせよ、今回の事件の残すインパクトとして深刻なのは、政府やマスコミが
発揮する「日本」と「日本人像」のオブセッションの強力さ
ということです。国を捨
て他国の軍隊に従軍してきた傭兵をすら、その国籍が日本だからという理由で、むり
やり「日本」に縛り付ける。家族と数十年にわたって紐帯を結んで来なかった人間の
親族を「親族だから」という理由で、むりやりカメラの前に引きずり出す。そして
「国に、家族に迷惑をかけるな」というメッセージを徹底的に刷り込む。人質事件の
たびに日本が窮屈な、自由度の少ない社会になる、という現象は、今回も繰り返され
ることになりそうです。

稲場 雅紀

   ***********

<参考>イラクで日本人拘束:市民社会に困難な課題
(投稿:5月10日午前11時)

皆様 こんにちは。

 英国の民間軍事企業のメンバーとしてイラクで治安業務に従事し
ていた日本人が、アンサール・アル=スンナ軍との銃撃戦でたった
一人生き残り、抑留された……例えば船戸与一の「猛き箱舟」など
を思わせる展開です。

 本件については、以下のことに留意する必要があるでしょう。何
もはっきりしない現時点での話ですので、以下の文章はまったくの
仮定に基づくものですが……。

(1)事件報道における「人質」に関する表象についての分析

 これまで人質になったa)今井氏・高遠氏・郡山氏、b)安田氏・渡
辺氏、c)香田氏、の3人と、今回の斉藤昭彦氏とは、イラクにおけ
る立ち位置が明らかに異なります。この差異について、メディアが
どのような「書き分け」をするか、また、このメディアによる「書
き分け」の差異に対して世論がどう反応するかについて、分析する
必要があるでしょう。
 これまでの人質についてのメディア表象および世論の対応は、率
直に言って、概ね以下のようなものでした:a)について→「行かな
くてもよいところにわざわざ行ったラブ&ピース左翼」、b)につい
て→黙殺、c)について→「自分探しの旅に出掛けた平和ボケ青年」。
 これに対して、今回の人物は、○職務として出掛けた、○何らか
のプロフェッショナルな軍歴を持つことが予測される、という点で、
メディアが大きく取り上げた先のa)c)とは正反対です。また、「平
和ボケ」が常識とされる現代の日本人の中で、民間軍事企業に勤め
るプロ、というのは、注目されるところでしょう。
 おそらく、本事件が長期化すれば、主流メディアは次のような表
象を行うことになるでしょう。

◎「職務として行った」わけだから、a)c)に対するような非難はな
されない。
◎異色の経歴等が注目され、「現代のゴルゴ13」といった表象が週
刊誌等を中心にとりざたされる。

 いずれにせよ、この事件が長期化すれば、過去の人質事件とは全
く異なったメディア表象が展開されることは間違いないでしょう。

(2)本件の問題点

 しかし、イラク戦争という文脈から考えれば、今回の人物は、米
英軍を補佐し、場合によってはより汚い仕事をさせられる民間軍事
企業のメンバーであり、戦争の当事者を構成していることは明らか
です。その点で、今回の「人質」は、これまでの「人質」とは全く
異なった「当事者責任」を負っているということができます。
 その点では、本来、以下のことが適切に指摘されるべきです。

a)今回の人質は、交戦主体の一構成員として従軍した結果として人
質になった。これまでの人質事件の被害者は、戦争当事者となるこ
とを意図してイラクに行ったわけではなく、「人質」が置かれる政
治的文脈は、これまでの事件とは全く異なる。

b)今回の人質は、交戦主体の一方が、局地戦で敗北し捕虜になった
ということであり、本人が負うべき責任も、これまでの人質事件の
被害者とは全く異なった文脈に位置付く。(この点では、「復興支
援」名目で派遣されている自衛隊とすら大きく異なる)

 本来、マスメディアにおいては、まず上記観点が客観的な立場か
ら指摘されるべきです。また、米国の戦争システムに日本人が個人
・企業人として関わっていることの問題点も客観的に指摘されるべ
きでしょう。
 実際には、マスメディアは、本件人質を公式には「民間人」と表
象するでしょうし、本件事件の加害者であるアンサール・アル=ス
ンナ軍については、「卑劣なテロ集団」と表象するでしょう。しか
し、現在のイラク戦争の状況において、この表象が極めて主観的・
相対的なものであることは明らかです。

(3)日本政府の対応・関与

 本件については、マスメディアによる報道以外に、以下の問題点
が考えられます。

a)本件人質は日本人であるが、米国軍事企業に勤務し、米軍の事実
上の構成員として機能していたことから、米国が救出作戦の主体の
一つになり、日米が協調して救出作戦を行うことが予想される。

b)この場合、自衛隊が戦闘行為に公然と活用されることは考えられ
ないが、特定の部隊が諜報活動などの分野で米国と連携すること、
および外務省がアンサール・アル=スンナ軍と関係のある周辺諸国
との秘密外交において米国と連携して機能することが考えられる。

 いずれにせよ、本件人質事件は、それに対するメディア・世論の
表象面、日本政府の実践面などにおいて、これまでの人質事件を参
照しつつ、様々な展開を引き起こすことになるでしょう。それに対
して、市民社会がどう適切に対応できるかが問われます。

稲場 雅紀



・・・こともあろうにビッグコミック増刊の『ゴルゴ13』は南アフリカ出身の傭兵を題材に。
サブタイトル『鶏は血を流す』。貧困から傭兵になる青年とゴルゴの危険な交流。


「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」