アレン・ネルソン氏(写真参照)
▼伊藤明彦『未来からの遺言―ある被爆者体験の伝記』青木書店 @復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=27463
雑誌「ダ・ヴィンチ」2005年1月号、
コラム「呉智英のマンガ狂につける薬」で、
こうの史代「夕凪の街 桜の国」と並べ、
高く評価されたルポルタージュ。
呉智英先生の紹介のしかたが何だか奇妙だったので、
気になって図書館で借りて読んでみたら、そりゃもう愕然としました。
そうか、そういうことだったのかと。さすが呉智英先生だよと。
だまされたと思って一度読んでほしい、そう言うしかない一冊です。
筆者・伊藤明彦氏は、長崎放送で被爆者の体験聞き取る番組を担当。
その後、退職して不定期労働を続けながら全国をめぐり、約1000人もの
被爆者の証言をテープに収録した人物。この生き方もすさまじいが、しかし
この本で主に紹介されるのは、その仕事に関してではない。
彼が1971年に出会い、深い感銘を受け、心の支えとしてきた、
ひとりの「被爆者」・吉野さん(仮名)の語った「体験」についての物語だ。
その「体験」について知るうちに、筆者の伊藤氏は、
吉野さんに隠された、ある驚くべき秘密に突き当たることになる。
なぜ、吉野さんは「体験」を語ったのか?
彼の「体験」の持つ意味とは何だったのか?
「被爆体験を伝える」という行為は、それを聞くもの、それを語るものにとって
どのような意味を持つのか?そもそもそれは、どこまで可能なことなのか?
この本は、目的地の決まった旅のようなものではありません。
心をグルグルさせるために読んでください。
ちなみに著者近影
http://www.pcjf.net/home/kikinsyo7_prof.htm
▼[やまぐち発 今年の顔] お笑い芸人 波田 陽区さん 「ギター侍」斬りまくる(@朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news01.asp?c=5&kiji=540
>次は米国のブッシュ大統領を狙う。
・・・CIAが勝手にギター侍を「テロリスト」認定して、無駄に監視する予感(@∀@)
▼アレン ネルソン『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062119048/
▼元海兵隊員アレンネルソンさんは訴える
兵士よ故郷アメリカへ帰ろう!(講演録)
http://www.coara.or.jp/~yufukiri/allen.html
> 海兵隊が最初に新兵におしえること、それは「命令に従うこと」です。「疑問を持つことなく命令に従うこと」です。洗脳された兵士は、いったん戦場に行けば、与えられた命令はどんなことでも遂行するように仕込まれます。考えることなしに、質問することなしに、疑問を持つことなしに実行します。海兵隊にはこういう言葉があります。
>「考えるのはおまえの仕事ではない。おまえの仕事は、実行し、死ぬことだ」。
>命令に従うことを教え込んだ後は、「殺し方」を教えます。多くの時間を「殺し方」を習うのに費やし、海兵隊に入って18歳になるまでに、25種類もの人の「殺し方」を覚えました。有益で、役に立つ技術です。それこそが兵士が持たねばならない技術だからです。兵士というのは、平和を維持する人(ピースキーパー)でもなければ、ソーシャルワーカーでもありません。兵士はピースキーパーとして訓練されていません。兵士は「殺す」ことを訓練しているのです。それが彼らの仕事です。「殺す」ことです。
今週のマガジンに載った前編への感想↓。
▼少年マガジン『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』にGJ!
http://d.hatena.ne.jp/claw/20050106
来週のマガジンにも注目だ。
▼Yahoo!検索「少年マガジン+ネルソンさん」
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%be%af%c7%af%a5%de%a5%ac%a5%b8%a5%f3+%a5%cd%a5%eb%a5%bd%a5%f3%a4%b5%a4%f3&fr=top&hc=0&hs=0
▼グーグル検索(同上)
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3+%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%95%E3%82%93&hl=ja&lr=&newwindow=1&c2coff=1&start=10&sa=N
・・・今週掲載された「前編」が、けっこう評判になっているようで、善哉。