▼捏造文書「ヒミツの大計画！」を追う！
（2)あなたの知らないタカトオ・ナオコ
・・・「ヒミツの大計画！」について考察するとき、主な観察対象となるのは二つの掲示板だ。
一つは『２ちゃんねる』である。イラク人質事件に関するスレッドは、有志によってすでに保存されており、誰でも閲覧可能である。
▼【アーカイブ】iraq_rachi_2ch
http://pwiki.chbox.com/news/pukiwiki.php?iraq_rachi_2ch
もう一つは高遠さんの主宰する団体CLUB WeeのBBSである。
▼CLUB Wee「みんなの掲示板」
http://www.clubwee.com/diary/diary.cgi
こちらは現在閉鎖中であり、その理由は次のとおり。
▼【記事】高遠さんのＨＰにアクセス殺到、掲示板閉鎖 人質事件(朝日新聞)
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200404100192.html
>イラクで人質になった高遠菜穂子さんのホームページ（ＨＰ）に事件報道後、アクセスが殺到した。本人が海外からの連絡に使っていた掲示板には、心配の声よりも批判や中傷が圧倒的に多かった。このため掲示板は１時間足らずで閉鎖された。ＨＰの管理を任された友人は「本人から書き込みがあるかもしれず早く再開させたい」という。
>ＨＰは、高遠さんが実家のある北海道千歳市でフリーペーパーを発行した９９年ごろ、地元の友人が立ち上げた。高遠さんがボランティアで海外を訪れるようになると、掲示板を知人との連絡に使っていたという。
>５年足らずで３万件だったＨＰへのアクセスは事件報道から丸一日たった９日午後９時までに約１７万件に増えた。掲示板には報道後４５分で約９０件の書き込みがあった。
>大半は、批判や中傷で「こんな時期に民間人がイラクに行ったらいかんよ」「自業自得。リスクは承知の上で行ったんでしょ」。同内容が繰り返し書き込まれている例も多かった。 (2004/04/10)
それでは、この掲示板の内容を確認することは不可能なのか？
実を言えば、確認する方法はある。
閉鎖されてからしばらくの間、この掲示板のログは、専門知識のある人間なら誰でも閲覧・保存できる状態で放置されていた。これは管理者のミスであったと考えられるが、そのおかげでログはネットに流出し、2004年1月から4月までの掲示板への書き込み内容と、投稿者が使ったIPアドレスが、すべて明らかになったのだ。
このようにして、『２ちゃんねる』とCLUB Wee掲示板という、二つの記録が比較検討できるようになった。ここから興味深い事実が明らかになる。
そもそもCLUB Wee「みんなの掲示板」は、ボランティア関係者の連絡用に開設されていたものだった。それゆえ、書き込みの大半はCLUB weeゆかりの人々によるものである。
「みんなの掲示板」のログは、次のような管理人の書き込みから始まっている。
1<>2003/12/31(Wed) 15:42<>メンテナンス担当<><>★大変ご迷惑お掛けしました。<>CLUBWee!ホームページをいつもご利用の皆様、
急に掲示板がエラーをおこしてご心配お掛けしました。m(,_,)m
今回のエラーは、サーバーと掲示板のシステムの不具合によるもので、これまでご入力いただいたデータが消失してしまいましたが、2004年を迎えるにあたり、新たにたくさんの書き込みをいただけると幸いです。
今後は同様のエラーが発生しないよう、
充分な対策を講じていますので、今後ともよろしくお願いします。
では、皆様良い年をお迎えください！！！
実際のログには、各発言の末尾にIPアドレスがついてくるのだが、ここではどうしても必要な場合以外は記載しない方針でいく。
「みんなの掲示板」では、高遠菜穂子さん（HNはNATURE）本人による書き込みも読むことができた。バグダッドでのボランティア活動の様子がうかがえる。
12<>2004/01/02(Fri) 17:45<>NATURE<>takato_naoko2003@yahoo.co.jp<>今年もよろしく！<>大晦日は夕方から、プレスの方々に招かれてお雑煮などをいただきました。また、ホテルに帰ってからしっかり日本の方からの差し入れの”年越しそば”もいただきました！
が、しかし夜８時半ころ、私の中のバグダッド史上最大の爆発音が炸裂し、部屋のベランダのガラス戸がものすごい振動で揺れました。バグダッドは現在、毎日どこかで命が消えていっています。年末年始はもっと激しい攻撃があるだろうという予想どおり、事は起きました。そして、夜中の１２時に新年を迎えるとバグダッドは祝砲が一斉に鳴り響きました。
２３日から２６日まで、バグダッドのドーラ地区で米軍による掃討作戦が行われました。これから書くことはドーラに住む人たちが言っていた言葉です。
”空爆では少なくとも３発はクラスター爆弾が落とされた。空爆されたエリアは広大な農地だから、地面にめり込んだクラスターの不発弾は地雷のようになっているだろう。”
”今、米軍に誤射された女性の葬式が行われている。彼女は農場で働いていた女性で、黒い衣装に身を包んでいて顔も目だけ出していたんだ。そしたら、早朝６時に農作業中、フェダーインのメンバーかなんかと間違えられて撃たれて死んだのさ。”
”俺はこの目でクラスターの親爆弾を今見てきたさ。米軍が何故クラスター爆弾を使ったかって？クラスターは人を殺す専門爆弾じゃない。体のどっかが吹っ飛ぶという地雷のような爆弾さ。ようするに、米軍は敵を生け捕りにしたいわけさ”
ドーラでクラスター爆弾が落とされたとイラク人が口々に言うので、それは大変だ！と一番近い病院に行ってみました。結局、病院にはパーミッションがないと入れないと言われ、イラク人ガイドが代わりに救急と外科病棟のドクターに患者の有無を確認に行ってくれました。患者は運び込まれていない、と言われたそうです。しかし、イラク人に言わせると、”仮に患者がいたとしても、いるとは言わないよ”とのことでした。他のドーラ地区の友人たちに聞いても同様のことを言っていました。結局、空爆エリアには誰も近づけなくなっているので真相はわかりません。けれど、こんな風に一般市民は考えているし、恐怖を感じているし、どうすることもできないとあきらめているし、怒ってもいる。
空爆の事実は報道されていると思います。自爆テロの報道もあると思います。間違いなく言えるのは、どちらの行為も誰かの命を奪っているということです。もっと悲しいのはニュースや新聞に”死者”としてさえカウントされていない命があるということです。
私は”人を殺す正義はない”というマザーテレサの言葉を信じて、ここにやって来ました。そして今、その言葉を痛切に感じています。
私もうれしいことや楽しいことをたくさん書きたいです。私のことを知ってる人はわかると思うけど、私は人一倍”楽しいこと”を企画するのが好きな人間です。大学時代には”お祭り小町”の称号を受けたこともあります（笑）でも、私たちは楽しいことやうれしいことをたくさん求めて、そしてたくさんあふれるほどにそういう状況を手に入れて、悲しいことや大切なことを知るための努力を忘れてしまったように思います。だから今、私たちはしっかりと目をそらさずに見るべきなのだと思います。今、日本が平和なのだとすれば、こっちは戦争です。２００４年、２１世紀に入って、私たちは平和に浸かっているだけではなく、それを自覚し、地球に生きるものとしてともに分け合うことを求められているように思います。ちょっと前なら夢物語のようなことを実現に向かわせなければならない時が来たのだということでしょう。
この３年と少しの間、どっぷりボランティア生活をしていて思ったことがあります。悲しみを知っている者ほどやさしくなれるという事実。きっと私たちは、この世のすべての悲しみから目をそらさず、かつこの事実を事実として受け止めることができるとき、本当の楽しい人生が待っているのだと思います。今、ごはんが食べられる幸せ、家族がいる幸せ、誰かを愛してるという幸せ、”生きている！”それだけでもう幸せであるということ感じる。悲しいニュースを聞くと、怒りや悲しみを感じるのは当たり前かもしれないけど、その先には必ず光があると信じます。<>
以下の書き込みで「シェラトン」というのは、特に断りが無ければ、ストリートチルドレンが住処としている半地下室（シェルター）のことである。
16<>2004/01/04(Sun) 18:42<>ＮＡＴＵＲＥ<>takato_naoko2003@yahoo.co.jp<>ＢＡＣＫ ＴＯ ＬＩＦＥ キャンペーン２<>結局、ムハンマドはシェラトンに帰りました。シェラトンに戻ったその日は１月２日金曜日。イスラム国でも新年は日本ほどではないけれど、お店はほとんど閉まり、ホリデーです。子ども達はとめどなくシンナーを吸い続け、金をくれとせがみます。食料は運んでも金をあげることはしないので、私に文句を言ってくる子もいます。せっかくあげた古着も脱ぎ捨ててあって、ドロドロになっていることもあります。
また、私の意向を察知してなんとか気に入られようとしてくる子どもたちがいます。しかし、そんな器用な彼らに対し、それを傍で見ている不器用な子どもたちは、悪態をつき、喧嘩をふっかけ、自分自身を切りつけてしまいます。
ある時、喧嘩をしていた３人をなんとか止めた後、１人がシェラトンの外に出ていきました。私がシェラトンの外に出た時に見たのは”血”でした。ディアードという子が上半身裸になり、ペプシのビンを割って、それを自分の胸に切りつけていたのです。私はやめて！と叫びました。そして、彼の手から他の子どもが割れたビンを取り上げました。私は彼に”エンタ ゼン！ハシシ ムー ゼン！（あなたは良い子なんだよ。シンナーが悪いんだよ！）”と何度も言いました。すると、彼の目から涙がこぼれ落ち、そんな彼を見て思わず私の口からは”アニ オム ディアード（私はディアードのお母さんだよ）”とこぼれました。彼は私の右肩で声をあげて泣きました。
孤児院で子ども時代を過ごした彼ら。"自由の翼"を身につけて、そこから飛び出したはいいけれど、自由の世界を生きることは、大変なことだった。イラク人の大人もこのことを思い知ることになり、弱者の中の最たる弱者である彼ら子ども達は、小さな”シェラトン”という世界を作り逃げ込んだ。”シェラトン”と呼ぶのは、自由世界を勝ち抜いた高級ホテルに住む人たちに贈る羨望のまなざしでもあり、自由世界から放り出されてたどり着いたことへの失望や怒りを意味するのかもしれない。高級ホテルシェラトンのすぐそばで、暗くて汚い半地下室の生活はいつまで続くのだろう。<><>
「イラクに文房具を送りたい」という大学生の投稿があると、高遠さんは親切にアドバイスしている。
33<>2004/01/11(Sun) 17:50<>NATURE<>takato_naoko2003@yahoo.co.jp<>Re[30]: イラクに文房具を送りたいとおもっています<>Macreeさんへ＞
文房具を集める活動を始めた、というお知らせ、とてもうれしく思いました。ありがとうございます。文房具支援は大切なのですが、何点が気をつけなければならないことがありますので、その辺りを少し書きます。他にも文房具支援についてお問い合わせがありましたので、まずはここで。
まずは、イラクの現状から。バグダッドではほとんどの子供がユニセフから学校カバンをもらいました。また、鉛筆やノートなども米軍から配給されています。夏に比べるとだいぶ状況は改善されています。サマワは近々配給されるでしょう。サマワもバグダッドも物流がものすごい勢いです。車も廃車寸前のものがかなり少なくなり、日本や韓国の車の中古車（ここではほとんど新品に見えます。たまに、日本から直輸入で右ハンドルもあります！）また、電化製品も商店街にはあふれんばかりです。食べ物もあふれんばかりにあります。学用品はその中では少ない方かもしれませんが、増えています。鉛筆より、削らなくてすむボールペンが好まれます。ノートは、日本語と違って、アラビア語は右から左に書くので縦書きのノートは使いづらいです。（この前日本から送られてきたのは縦書きでした…。）子供が一番喜ぶのは削らなくていいクーピーです。イラクの先生たちも絶賛しています。今のところ、色鉛筆はあっても削らなくてすむクーピーはイラクにありません。ヨルダンには安くて品質もかなりいいものがあります。
もう一つは、輸送が人力に頼るしかないこと、近々関税がかかるということです。イラクに空路で入ることは今できないので、陸路でヨルダンから人間が運ぶ手しかありません。日本から持ってくるとなると、重量によっては超過料金がかなり高いです。また、新品の物だと関税がものすごくかかります。実際にそっちにかかったお金が数万円で中身の数倍ということがあります。また、ヨルダンとイラクの国境でも近々そういうチェックが行われることになりそうです。薬の運搬も大変になるでしょう。
以上のことを考慮すると。日本からは寄付金という形がベストのような気がします。物がない、という状況であれば物資支援ということも考えられるのですが、イラクは物がたくさんあるので、どっちかといえばイラクで消費ををした方がいいのではないかと思いました。
「イラク市民生活への支援はどうあるべきか」について、高遠さんはすぐれた見識を持っていた。イラク人と本音で付き合っているのがうかがえる。
43<>2004/01/12(Mon) 23:11<>NATURE<>takato_naoko2003@yahoo.co.jp<>相手の望むもの、そして相手の力を信じること。<>goodfieldさんへ＞
いつもお世話になっております。そこなんですよね。ハイテクも電気がなければローテク以下…。ローテクの方がぜんぜん使えるじゃん、ってことはインドにいれば日常茶飯事。これはイラクに限ったことではないですね。どこの国でもよく見かける、「電気のないところに保育器」というような「人の自立を妨げる人道支援」です。また、それと同時に受ける側の「依存体質」も支援する側をさらに表面的なものに仕上げてしまう恐れがある。今回のサマワはそこが一番こわいところだと私は感じています。
サマワの総合病院は２回目の訪問だったので、こちらも少し意見させていただきました。というのも、日本人に何を望むかという質問に対し、２８歳のドクターが答えたのは１、医療機器の入れ替え ２．エアコン ３、水周り ４．厨房
でした。１、と２、に関して私が聞いたことは「１９８０年代でイラクは止まってしまっているのは承知のことだと思うが、あなたは今回再び、日本のハイテク機器を手に入れ、近い将来再び、部品と直す技術がないと言うのではないのか？」すると、ドクターは「そうなんです、本当に欲しいのは技術なんです。しかも超ハイテクなんかじゃなくていい。技術を教えてくれれば自分たちでなんとかできるんです」
次に、厨房。立派な厨房でした。大きなガス代や冷蔵庫がずらーっと並んでいました。しかし、ここでも機械はほとんど止まっておりました。しかし、彼らが私の袖口を引っ張って「問題だ！」と指し示すのは、ゴキブリやゴミだらけの排水溝でした。私は思わず、「それはあなたたちの問題です。日本人は厨房の掃除に来るのではありません」と言いました。また、「ガスがない」と言ってるのに、ガスをつけっぱなしにしているので「ガスがもったいないから消したら？」と言うと、「消しちゃうと、誰もマッチを持っていないから困るんだよ」と言ってきました。私が「全員タバコを吸ってるのはどうやって火をつけてるのさ？」と言うと苦笑いしておりました。
次に、便所。他の病院や建物の便所に比べれば設備はいいと思いました。しかし、汚い。確かに水が止まったりすることが多いのはたしかだが、廊下ではバケツいっぱいの水を廊下にジャブジャブまいて掃除していたので、「ここも掃除したらいいと思う」と言いました。最後に「日本の建物がきれいで機械が壊れないのはメンテナンスしてるからよ。掃除はイラク人でやってください。それと、イラク人は何でもゴミをその辺に捨てるから汚いのよ」と言うと、通訳が「もう二度とゴミをその辺に捨てないと誓います」と言っていました（笑）
とま、こんな感じでたまに「依存体質」にまいってしまうときがあります。だいぶ慣れましたが…（笑）<><>
・・・すべての書き込みから、高遠さんという女性がどういう人であるかが、目の前に浮かび上がってくる。イラクの現実もまた・・・
44<>2004/01/12(Mon) 23:17<>NATURE<>takato_naoko2003@yahoo.co.jp<>サマワの声。<>●技術専門学校 ４月３日空爆１発
ムハバラート（イラキインテリジェンス）が裏にあったためだろうか。ムハバラートは現在、ＣＰＡのオフィスになっている。５日から解体工事がはじまった。この日は約２５名が現場で、床タイルをはぎとったり、壁や天井を壊していた。現場監督によれば、解体工事に雇われているのは総勢４５名ほど。オファーはＣＰＡとオランダ軍からによるものらしい。労働者の日給は３ドルから３．５ドル。解体工事が完全に終わると、新築工事が始まる。
●サマワ中心地から車で１０分ほどの住宅街 ４月３日夜８時空爆８発
倒壊家屋５件。最大の被害を受けた１件は玄関から居間にかけて完全に破壊されている。２階の部屋へ続くはずの階段が剥き出しになり、無意味にぶらさがっているように見えた。空爆当時、家族１０人全員は家の奥の部屋にいたため特に大きなケガなどはなかったようだ。現在も半壊したその家屋に住んでいる。洗濯物が干してあった。戦後、米軍がやって来て不発弾を１発だけ回収していったという。また、６月にＣＰＡから住民に、戦後に被害に遭った件に関しては証拠物件をそろえれば取り替えなどを考慮するという文書が配られた。戦争中に空爆にあったこの当事者たちは憤り、戦後９ヶ月経とうとしている今もどうすることもできず、穴の空いた天井と崩れ落ちた階段を修復することもできずにいる。
向かいの家にも一発ロケットが命中していた。玄関を入ると天井が大きく損なわれ、その下にやはり役に立たなくなった階段が半壊しており、かろうじて壁とつながった状態のそれは今となっては下駄箱、もしくは飾り棚となっていた。否応なく過ぎ去る日々に溶け込もうとしているようにも見えるが、それはそこに住む人々の中に穏やかさを生み出す姿はしていなかった。４月３日夜８時過ぎ、一家１５人は危険を察知し、兄弟の家に避難した。その直後に家は空爆を受けた。壁の時計はどれも８時半を示していた。
家主のサバール（５０歳）は、二コリともせずに私たちにこう言った。「何かやってくれるんだろうな」私は胸が押しつぶされるような苦しさを感じた。「サマワは平和」という言葉を疑いつつも信じ込んでいた自分に呆れ、空爆の凄まじさを想像し、９ヶ月間の重苦しい時を数え、今そこにいる人たちの計り知れない悔しさと、ぶつける場所のない怒りが津波のように私にのしかかった。辛かった。涙を浮かべた母親が子どもの背中を撫でながら、「怖がったのよ…。今でも怖がってるの…」と言った。１５人家族の内、５人は１２歳以下の子どもだ。別の部屋にはその時打ち込まれたミサイルの破片が保管されてあった。サバールは袋に入ったそれらを床にぶちまけ、私たちに示した。それは「空爆」されたという何よりの証拠であるはずなのに、彼には証拠を示す相手がいない。誰かが謝るわけでも、誰かが元通りにしてくれるわけでもない。
私の顔は歪んでいたに違いない。目の前が霞んで見えなくなった時、サバールは右手に手投げ弾を持って私の前に立っていた。一瞬、息が止まったと思う。彼は両方の目から涙を流して私にこう言った。「もし、アメリカ兵が家の前に現れたらこれを投げつけてやる」戦争はテロを撲滅しただろうか？何を生み出しただろうか？ここでは新たな憎しみだけが生まれていた。現在、彼は失業中である。
小泉首相へのメッセージ：
アメリカは完全に犯罪者だ。ブッシュの顔は見たくもない。オランダ軍も連合軍の一部でアメリカと同じ犯罪者だ。日本は人道支援者だからアメリカとは全然違う。間違っても軍隊は送るな。連合軍と一緒なら殺されてもしかたがない。
●学校と隣接する住宅に空爆３発
人権団体の「イラクヒューマンライツ」のサーレ（２８歳）の自宅は微塵に砕け散っていた。瓦礫の山となった自宅を、飛び石を渡るように登り、「ここで弟のアデルは息絶えたんだ…」と落ちた屋根のすぐ下に枕があった。サーレたちは親戚の家に避難していたが、弟が家を守るために残った。長時間生き埋めになり、引き出された時には息はなかった。アデルは２５歳、婚約中だった。<><>
・・・２ちゃんねるで高遠さんを中傷し続ける彼ら↓が、決して見ようとしない（見たくない）高遠さんの姿がここにある。
▼【デマゴギー】高遠 菜穂子 ボランティアに関する検証
http://xyyz.hp.infoseek.co.jp/kouen_iraq.html
（つづく）
▼【参考資料】人質事件直後から今日までの株の値動き
・・・イラク邦人誘拐事件の直後、「人質のせいで株が下がって損した」などと掲示板で書き散らしていたみなさんは、今頃どうしているでのしょうか？
なるほど、確かに人質事件直後は日経平均が200円ほど落ち込んだものの、それは５営業日前の水準に戻っただけのことでした。
あれから日経平均は１０００円以上も下げています。これはむろん人質となった人々のせいではなく（笑）、「ＮＹダウ反落、原油価格高止まり」「シカゴ225先物軟調」「イラク情勢悪化、米軍の誤射により民間人が多数死傷」「年金問題などによる政局混迷懸念」などが原因と見られています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000006-fis-biz
「人質のせいで損した」とか言ってたみなさん。
あなたがたの手持ち株が大きく下がって、できればカミクズ同然になっていますように。
(-φ-)ナームー
2004年4月9日12時0分
・東証、人質事件で大幅反落 １万１９００円割れ（共同通信)
>９日午前の東京株式市場は、イラクの日本人人質事件が嫌気され、全面安の展開となり、日経平均株価（２２５種）は大幅反落し、５営業日ぶりに１万１９００円を割り込んだ。
2004年4月30日16時7分
・米株安などで大幅続落 東証、１万１８００円割れ(共同通信)
>３０日の東京株式市場は、米国の株安などを受けてほぼ全面安となり、日経平均株価（２２５種）は大幅続落。終値は休日前の２８日と比べ２４２円５０銭安の１万１７６１円７９銭と、８営業日ぶりに１万１８００円を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年２番目の大きさだった。
2004年5月7日16時30分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00000157-kyodo-bus_all
・終値で１万１５００円割れ 東証、米利上げ観測が背景(共同通信)
2004年5月17日17時48分
・東証、一時１万５００円割れ 下げ幅、今年２番目(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040517-00000102-kyodo-bus_all
>週明け１７日の東京株式市場は、今年３月期決算でＵＦＪグループが最終赤字を計上する見通しと伝えられたことで大手銀行株が軒並み売られ全面安の展開となり、日経平均株価（２２５種）は大幅反落。取引時間中としては２月１３日以来３カ月ぶりに、１万０５００円を割り込んだ。
▼【はてな日記】反日文士の飲酒日記
http://d.hatena.ne.jp/o-tsuka/
・リンクされてたので、ちょっとご挨拶に行ってきました。
