▼ブラジル人整理解雇事件を振り返って
http://www.minpokyo.org/journal/2011/04/521/
2011年04月27日 弁護士 弘川 欣絵
>新61期の弁護士を中心として取り組んだ日系ブラジル人整理解雇事件がようやく解決を見ましたので、会員の皆さまにご報告させていただきます。
>事件の経緯 事件の発端は、2008年末のリーマンショックが吹き荒れる中、長浜キヤノンがトナーカートリッジの製造を減らすことを決定し、小西産業との請負契約を解除したことに始まります。これにより、小西産業は、長浜キヤノンで働くブラジル人労働者を269名解雇しました。その内の8名が、整理解雇の無効を訴えたという事件です。
>私たちが、この外国人の大型(?)労働事件を引き受けることになったのは、私たちが、全国の新61期弁護士約40名で構成する「在日ブラジル人等の不就学児童をなくす若手弁護士の会」(通称「若弁会」)の関西チームのメンバーだったからです。派遣切りによりブラジル人学校に行けなくなってしまった子ども達の実情を調査していくにつれ、親たちの労働問題に取り組む必要性を痛感していた矢先に、この話を聞いたのでした。・・・
・・・実を言えば、わたしはこのブラジル人たちを知っている。長浜周辺には彼らのコミュニティが存在し、ブラジル食材の店が出店していたこともあったのだ。もちろん今はみるかげもない。便利なときはこき使い、いらなくなれば使い捨て。キャノンに限らず大企業は、ブラジル人だけではなく日本人労働者に対してもそういうことをする。黙っていればつけあがる。多くの日本人はなめられているが、ブラジル人たちはそうではなかった、ということは記憶にとどめておきたい。
以下は追記:ブラジルを中心とする在日外国人のコミュニティサイトがある。三重県のサイトだ。
ブラウザによっては自動で翻訳してくれる。豊かな文化を持つ彼らの姿を垣間見ることができるだろう。
▼2011年03月03日 14:00 日系社会世界
ブラジル人 1万人下回る(滋賀県)
http://blog.livedoor.jp/apertodemao/archives/2673538.html
・・・在日ブラジル人たちの苦闘は過去の物語ではない。
▼放置される子どもたち──日系ブラジル人の教育問題──
http://sociologbook.net/?p=212
>現在、日本に住む外国籍の住民はおよそ200万人、これは全人口の約1.5%にあたります。もっとも多いのが中国人で67万人、ついで(在日コリアンを含む)韓国・朝鮮籍の人びとが55万人。3番目に多いのが、知らないと意外に思うかもしれませんが、ブラジル人で、21万人です。リーマンショック以降の製造業不況や東日本大震災の影響などで、ブラジル人は若干その数を減らしていますが、日本経済の長引く低迷にもかかわらず、中国人を中心として、日本社会に暮らす外国人たちは着実にその数を増やしています。日本はすでに「多民族・多文化国家」になりつつあるのです。・・・