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赤川次郎のダークサイド爆発!『教室の正義 闇からの声』(角川書店)

・・・相次いでこういう事件が起こっている・・・ 

▼警察ジャーナリストの黒木さん、車内で死亡 練炭自殺か
>2日午前11時5分ごろ、千葉県市原市今富の寺の敷地内に止まっていた 乗用車内で、ジャーナリスト黒木昭雄さん=同市郡本5丁目=が死亡しているのを家族が見つけ、119番通報した。
>県警市原署によると、黒木さんが自分の車の助手席でぐったりとしているのを 家族が見つけ、「自殺している」と通報したという。救急隊員が駆けつけたときには、黒木さんは既に死亡していた。車内で練炭を燃やした跡があったといい、同署は自殺の可能性もあるとみて調べている。
>黒木さんは元警視庁職員。退職後は警察ジャーナリストとして活動していた。
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201011020315.html
▼黒木氏が前日に書いていたツイッターhttp://twilog.org/kuroki_akio
2010年11月01日(月) 1 tweets
>【転載・拡散】本日、手配中の容疑者小原勝幸の懸賞金が300万円に増額されました。
岩手県警の請託を受けた警察庁が隠したかったのはこの事実です。税金が警察の犯罪隠しに使われています。皆さん、追及の声を上げて下さい。お願い申し上げます。
▼↑この事件の詳細を記した黒木氏のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/folder/567712.html
およびJANJANの記事 岩手県警・恐喝被害者が殺人犯に仕立て上げられる恐怖」
http://www.janjannews.jp/archives/2618826.html

▼おじ殺害で逮捕・起訴の2人 女性殺害供述
>09年8月に埼玉・深谷市で起きた殺人事件で逮捕・起訴された男2人が「08年、横浜市で女性を殺害した」と供述していることがわかった。埼玉県警は4日、2人を殺人の疑いで再逮捕する。
・・・
>女性が死亡した際、神奈川県警は「風呂場で誤っておぼれて死亡した」と判断し、司法解剖を行わないまま、事件性がないと処理していた。高橋被告と女性は養子縁組を行っていた。また、女性には約3500万円の生命保険金がかけられていた。その後、不審に思った保険会社が問い合わせたが、神奈川県警は「事件性がない」という判断を変えず、保険金は高橋被告側に支払われた。・・・
>女性の死亡を事件ではないと判断したことについて、神奈川県警の幹部は「現段階ではコメントできない」と話している。

・・・そんな今日この頃、駅のキヨスク赤川次郎の本をたまたま、ほんとうにたまたま手に取ったのだ。
それがこれだった。

教室の正義―闇からの声 (角川文庫)

教室の正義―闇からの声 (角川文庫)

・・・で、ぶっちゃけ赤川次郎またしても見直した。
赤川次郎といえば、軽いコメディ風味のミステリーやファンタジーを、とんでもない執筆スピードで書き続ける作家として知られる。しかも原稿用紙に手書きで。もはや著書は500冊を超え、『セーラー服と機関銃』『ふたり』や『三毛猫ホームズ』シリーズ、『三姉妹探偵団』シリーズなどなど、ドラマ化・映画化された作品は数知れず。それでいて初期作品には本格推理系のトリックも見られ、うるさ型の皆さんの評価も高い。ハンサムで仕事が速くて稼いでて、きさま究極超人か!みたいな人である。
・・・だが、彼はときどき、そうだな、10年に1回くらい・・・すんげえダークな話を書くのだ。たとえば、国民監視と軍国主義化が進行する近未来の日本で、体内に爆弾を埋め込んで政治家たちに対抗するレジスタンスの話とか、

プロメテウスの乙女 (双葉文庫)

プロメテウスの乙女 (双葉文庫)

・・・公安警察が反体制的な知識人をさぐるために、胸の悪くなるような方法を取る話とか・・・

真夜中のための組曲 (講談社文庫)

真夜中のための組曲 (講談社文庫)

・・・そして今回がコレ、『教室の正義』である。短編集であるから、読むのに時間はかからない。だが、この重苦しい読後感はなかなかのものである(@∀@)
内容をサワリだけ紹介しておこう。

・「終夜運転
かつて日本をアメリカへの戦争協力に導き、自衛隊を海外派兵させた元・総理大臣。いまや「過去の人」となった彼が、ひとり夜の街を歩いている時、奇妙な路面電車にでくわす。それはどこから来たのか(この時点で気づく人は気づくかもしれない)・・・
・「紙の砦」 (まちがいなく手塚治虫の同名作品を意識しているだろうタイトル)
ある新聞記者が、警察による権力犯罪の証人の娘をかくまう。だが、事件を隠蔽するための大規模なメディア操作、警察による執拗な妨害が開始された。せめて自分の家族だけでも守ろうとする記者は、思いもよらない悲しみに出会う・・・
・「教室の正義」
文部科学省が配った『心のノート』の「この教室に正義はあるのか」のページを真に受けた少年が、教室の中で正義を実行し始める。最初、それは確かに教室の中の不正や悪を取り除くかのように見えた。だが、誰かが「正義である」とみなしたことが、必ずしも人を幸せにするとは限らず、やがて悲劇が・・・
・「大人の時間」
「こどもの権利」を考える国際会議に出席し、服装の自由のない日本の学校について語った女子高生。だが、帰国した彼女におそいかかる「反日認定」とメディアの暴力・・・
・「免罪符」
「犯罪被害者の家族による、加害者への復讐」をテーマにした小説がベストセラーになった。その小説に触発され、現実に復讐を開始する者たちが登場。しかし、彼らのよって立つ「正義」の土台は、意外なことから崩壊し・・・この短編集で最凶の重苦しさを提供する作品。

・・・これだけ重ったるい題材の話を、実にツルツルと読ませてしまう赤川次郎。まさに脱帽(@∀@)
それにしても、
おのれの国の政府や警察や行政機関が信頼できない、というのは、重苦しい不安感をもたらす考えである。
しかしながら政府や警察・軍事機構というのは多かれ少なかれそういうものであって、監視をおこたれば何をしでかすかわからない。それはイラク戦争協力や年金記録さわぎで十分に実証されている。むしろ「国家への全幅の信頼」とか「ゆるぎなき愛国(家)心」とかを持っている人のほうが実はヤバイw 
「愛国(家)心」教育で国が救えるなら、大日本帝国は滅亡などしなかったろう。もとより「愛」の内容を国家が規定すること自体が自滅行為だ。「愛」とは多様性の許容だからで、一律の「愛国(家)心」を国が国民に強制しはじめれば、その社会の多様性(=生存可能性の源泉)が滅ぶのも無理はない。
いつも心に重苦しさを!(@∀@)そしてルーティンでなく「本当に」考える!
それこそがこの社会を少しでもマシなところにしていく方法ではないだろうか。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」