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あなたが意外に思うかもしれない事実:実は尖閣諸島については自民党の方が民主党より「腰抜け」だった(@∀@)

・・・という、少々煽りくさいタイトルにしてみたが、
じつのところは尖閣諸島をめぐる日中間のイザコザについての興味深い事実のメモだ。マスコミでもネットでも民主党の「中国に対する弱腰」についてはいくらでも論じられているが、一方でかんじんなことには触れられていないように思われるので。
・・・尖閣諸島付近で違法操業中の中国漁船が海保の巡視船にぶつけ、船長が逮捕された件では、この間「おやっ?」と思わされることがいくつかあった。たとえば、
●中国政府の対応。彼らの対応は「計画的である」というよりも、なにか予想外のことに対して大慌てで繰り出してきているかのような印象を受けた。これはなぜか。
●中国政府はいかにも「激昂している」かのような、今にも武力衝突が始まりそうな口ぶりを繰り返しているのだが、そのくせ実際にやることといえば、対日レアアース貿易の手続きを遅延させたり、交流事業を中止してみたり、せいぜいが尖閣近くの領海外で「監視船」をウロウロさせたり。要するにチマチマとしたいやがらせばかりで、「もう戦争でもなんでもやりますw」という熱意がいまいち感じられない。これはなぜか。(@∀@)
●さらにアメリカ政府の、この問題に関する煮え切らない態度。なるほど確かに、アメリカ政府の要人は尖閣諸島日米安保条約のカバーする範囲にある、ということは明言する。しかしよくその内容を見てみよう。

▼日米外相会談:尖閣日米安保の対象」 米国務長官が明言 前原外相と会談
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100924ddm001010071000c.html
前原誠司外相は23日午前(日本時間23日夜)、ニューヨークでクリントン国務長官と約50分間、会談したクリントン氏は沖縄県尖閣諸島について「日本の施政下の領域での武力攻撃に(共同で)対処する」とした日米安全保障条約第5条の適用対象になると明言した。同諸島付近で発生した中国漁船と海上保安庁巡視船との衝突事件で日本の立場を支持するとともに、周辺海域への進出の動きを強める中国をけん制する狙いもあると見られる。

・・・これは裏返せば、「尖閣あたりで日本が武力攻撃されるまではアメリカは見てるだけです」ということであって(@∀@)
たとえば中国の漁船が海保の巡視船にぶつけようが、
対日レアアース輸出を妨害しようが、
中国で日本人会社員がスパイ容疑でとっつかまろうが、
中国が東シナ海のガス田を掘削しはじめようが、
http://mainichi.jp/select/world/news/20100924ddm002030114000c.html
それはまだ日米安保条約のカバーする問題ではない、ということでもある。(@∀@)このイヤイヤっぽい感じもなんだか興味深い。

・・・ここで俺がふと考えたのが、「自民党政権下において、今回の事例と同じような事件はあっただろうか?」ということだ。
先にも書いたように、尖閣諸島あたりなんかは沖縄本島より中国の方が近いような海域。昔から外国の漁船の侵入はいくらでもあることで、いうなれば海保とのイタチごっこが日常茶飯事。
http://d.hatena.ne.jp/claw/20100909#p6
にもかかわらず、自民党政権下で今回のような「海保が違法操業の中国漁船を逮捕してモメる」といった事例が、日中間の外交問題として浮上しなかったのはなぜなのか。
なるほど、自民党政権下でも、尖閣諸島あたりで海保と外国船とが緊迫した状況になった事例はいくつもあった。

尖閣沖の台湾船沈没事故、日本側が船長に謝罪 2008年06月20日 22:42
http://www.afpbb.com/article/politics/2408108/3057897
尖閣諸島(Senkaku Islands)・魚釣島沖で台湾の遊漁船が日本の巡視船と衝突し沈没した事故をめぐり、日本の在台窓口「交流協会台北事務所の舟町仁志(Hitoshi Funamachi)副代表は20日、遊漁船の何鴻義(Ho Hung-yi)船長に対し通訳を通じて謝罪の意を述べた。・・・
尖閣沖に中国の調査船、海上保安庁巡視船の警告を無視  2007年02月04日 21:09 
http://www.afpbb.com/article/politics/2177321/1298877
魚釣島は、日本側が「竹島」、中国側は「釣魚台」と呼び、両国が領有権を主張している。中国の調査船が日本の排他的経済水域で活動を行った同様のケースは、2006年に7回あった。

しかしながら、今回のような「逮捕→深刻な外交問題化」という事例は寡聞にして聞かない。これはなぜなのか。
・・・それについては一つの意見がある。

▼日中対立の再燃
2010年9月17日   田中 宇
http://www.tanakanews.com/100917senkaku.htm
日本の海保は、中国漁船を監視する巡視船を尖閣周辺に配置してきたが、トウ小平以来の日中間の領土紛争棚上げの合意もあり、これまで日本側は尖閣領海で、台湾や香港の船を激しく追尾しても、中国の船を拿捕・逮捕したことはなかった。日本も中国も、民間に「尖閣(釣魚台)を守れ」と主張する政治活動家がいても、政府としては対立を避ける姿勢を互いに採ってきた。その意味で今回、日本の当局が中国の漁船を拿捕し、船長を起訴する方針を固めたことは、日本が政府として中国との対立を決意する、対中国政策の劇的な大転換を意味する画期的な動きである。
>今回、日本政府は「漁船がぶつかってきたのだから逮捕は当然。中国政府の怒りは不当だ」と言い、日本のマスコミの論調も同様だ。そして中国側は、衝突の際に海保と漁船のどちらが悪かったかについて、現場に当事者以外誰もいなかったので何も反論できず、人民日報英語版の報道も、その部分は「日本では、漁船の方からぶつかったと報じられている」としか書いていない。中国政府は、衝突時の経緯について反論できず、日本の主張が通っている。 (Arrest brings calamity to trawler captain's family)
尖閣領海内は日中漁業協定の範囲外だが、外交的に日中間には、尖閣について日中は敵対しないという、トウ小平以来の日中の了解があった。今回、日本側がそれを破棄し、日本の法律を使って中国漁船員を逮捕するという、領有権をめぐる強い主張に踏み切ったので、中国政府は驚き、怒ったと考えられる。
・・・

・・・つまり、尖閣諸島問題に関しては、中国政府と自民党政権の間に「阿吽の呼吸」とか「なれあい」とか「空気嫁」みたいなものがあったと、こういう意見だ。(@∀@)
双方がそれぞれ相手を罵倒しあい、双方の自称「愛国者」たちが燃料を補給されて吹き上がり、中国の漁船はちまちまと違法操業をくりかえし、海保はそれをせっせと追い出すが逮捕まではせず、そして日中両政府はこともなく安泰・・・という美しく安定した対立構造自民党時代には存在した。しかしながら民主党政権はそのへんの空気を読まず(前原とかなw)、ついうっかり中国の漁船の船長を逮捕してしまい、中国との長年にわたる「協力関係」をぶちこわした・・・というわけだ。
してみると、はたして「腰抜け」はどっちなのだろうか。違法操業していた漁船を公務執行妨害で逮捕したはいいが、裁判もせずに釈放した民主党政権か?それとも、そもそも逮捕さえしてこなかった自民党政権か?(@∀@)
いやいや、「腰抜け」というのは、「なめられたら終わり」とかいうヤクザみたいな世界観から見た場合の評価であって、もちろん世界はそういう世界観で動いているわけではない。ぶっちゃけた話、単に民主党は、自民党時代に形成された中国との「美しく安定した対立構造」に回帰しようとしているだけなのかもしれないな(@∀@)というのが俺の考えなのだけれど。

【中国人船長釈放】「即国外退去すれば良かった」自民・谷垣氏 大島氏は次席検事の国会招致要求
自民党谷垣禎一総裁は25日、京都市内で講演し、沖縄・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に衝突した中国漁船の中国人船長が釈放されたことに関し「騒いで得をするのは中国で、問題を深刻化させないことが一番大事だ。直ちに国外退去させた方が良かった。最初の選択が間違っていた」と述べ、政府の対応を批判した。
>政府が釈放は検察独自の判断だとしていることについては「捜査機関に外交に配慮するようなことを言わせてはいけない。政権が国民に対して説明責任を果たさなければならない」と強調した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100925/plc1009251815025-n1.htm

・・・だからまあ、自称「愛国者」のみなさんが夢見ているような、「日本が中国の属国にぃぃ」とか、「これで尖閣に中国の漁船が我が物顔でぇぇぇ」とか、そういう楽しい事態は起こらないだろう。
・・・せっかく違法操業の漁船を逮捕したんだから、裁判まではやるだけやったあとで中国政府と話合いにはいればよかったのにネ(@∀@)そのへんの交渉というものが、自民党政権にせよ民主党政権にせよ存在しないというのがもっとも深刻な問題かもしれん。

・・・さいごに、嫌韓厨にはもっとも我慢ならない情報を紹介して今日はおしまい(@∀@)

▼「(中国漁船衝突事件で逮捕した船長の拘置について)日本の法律にのっとって粛々と対応するに尽きる」 (読売新聞9月20日付)
前原誠司外相
http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/ocn/sample/thisperson/100923.html
東海大学山田吉彦教授によると、韓国当局は、さらに毎年約5000隻の中国船を拿捕し、身柄を拘束した中国漁民は年間5000人以上にのぼるという。韓国に拿捕された漁船は、約210万〜350万円の罰金を支払わなければならず、支払わない場合は乗組員が韓国内に収監されるという(「週刊ポスト」10月1日号)。実際、韓国と中国の間には済州島南西の東シナ海にある小さな岩礁をめぐって領土紛争があるが、それでも中韓の外交関係が、現在の日中関係のように国交断絶寸前まで発展したという話にはならない。
▼違法操業の中国漁船を拿捕=船長釈放には罰金1100万円の支払いが必要 韓国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=45544&type=1
>2010年9月19日、韓国・聯合ニュースは、違法操業の中国漁船が18日、韓国海洋警察に拿捕されたと報じた。東北網が伝えた。
・・・
>船長はすでに済州島地方検察の取り調べを受けている。釈放には87万元(約1110万円)の罰金を支払う必要があり、それまで船長の勾留は続くことになる。

・・・そうそう、田中宇HPにもおもしろいネタがあったw これもメモしておく。

http://www.tanakanews.com/100917senkaku.htm
>日本では今回の事件を機に、マスコミなどで、尖閣諸島に領土問題があることを認める人を非国民扱いする風潮が一気に高まった。台湾人(中国人)の血が入っている蓮舫大臣が「尖閣諸島は領土問題」と言ったので「政府の方針と違う」と大騒ぎになり、蓮舫は発言を修正した。産経新聞のウェブ記事は、この件を「一転して発言修正」と揶揄的に報じたが、その記事には「このニュースのトピックス:領土問題」というタグがつけられており、笑える。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」