・・・『小説現代』8月号。
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>実は僕らが今抱いている反戦、反核の思想でさえ、戦後ずっと続いてきたものではない。1960年代前半には、テレビでもマンガでも、旧日本軍兵士をヒーローにした作品がたくさんあった(小松左京原作の『宇宙人ピピ』の中に、当時の戦争ものブームを皮肉るエピソードがあったぐらいだ)。当時、原子力はまだ夢の新エネルギーだった。やはりテレビやマンガのSF作品の中では、原子力や核兵器が実に安直に使用されていた(バルタン星人に対して、市街地で核ミサイルが使用されたことを思い出してほしい)。今の作品では考えられないことである。
>日本人の核に対するタブーは、終戦直後はあまり強くなく、むしろ60年代以降に強くなったのだと思う。
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うんうん、少年漫画の戦争モノって昔はけっこうあったよね。『忍者部隊月光』とか『紫電改のタカ』とか。水木しげるも望月三起也も描いてたし。
>「リトルガールふたたび」は、数十年後の日本が、とてつもなくバカな経緯で核武装するようになるという話。 変にリアリティがあると問題になりそうだから、逆に「そんなこと絶対あるわけがない!」と思えるシチュエーションを想定した。
>題材が題材だけに、各方面を怒らせないよう、ものすごく気をつかって書いた。その気になればギャグはいくらでも暴走させられたんだけど、「ここから先を書いたらまずい」と自粛した箇所がいくつもある。
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>ここから先は本当に蛇足である。賢明な読者なら自明のことだろうから、こんな説明なんぞ必要はないと思う。しかし中には、作中で書かれていることを僕が本気で信じていると誤解して文句をつけてくる人がいるかもしれないので、先回りして解説しておくことにする。・・・
・・・おっとあぶない!ネタバレを踏んづける前に情報を遮断して、さっさと「小説現代」を買ってこなくちゃ!(@∀@)