鬼の首をとったかのような産経のヤクザ論理の大穴を指摘してみるw
▼「反対、でも守って」 ピースボート、海自が護衛 ソマリア沖
5月14日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000113-san-pol
>海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
>海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。 ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地の非政府組織(NGO)や学生らとの交流などを目的としてい る。
>ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。
>ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(企画・実施会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。
・・・いや、その理屈はおかしい(@∀@)
俺は別にピースボートのやることすべてを支持はしないが、それでも産経の記事には「こいつはくせぇッ!!ゲスのにおいがプンプンするぜ---ッ!!!」と思わざるを得ない。
というのも、ピースボートは自衛隊がアフリカあたりをうろつきだす十数年も前から同じ海域を航行してきた。
http://www.peaceboat.org/what/past/index.html
そこに後から自衛隊が手前の都合でソマリア沖に出張ってきているのであって、別にピースボートが自衛隊に「来てくれ」と頼んだわけじゃないw(今回、護衛を依頼したのは旅行会社。ピースボートではないw)
にもかかわらず、産経のこの言い草w この文章を書いたライターの頭の中には、三下ヤクザ風の勝手な論理がとぐろを巻いているらしい。(@∀@)「なあお前ら、むこうの組にチョッカイかけられとうないやろ?ほな、わしらの組の下におらんかいやw 言うこと聞いとったらあんじょうしたるがなヒヒヒヒヒ」ってなやつだ。市民からすれば「双方のヤクザとも要らん。そもそも呼んでない」ということになる。
そして産経の主張は民主主義のロジックにも反しかねないw
彼らはこう主張しているのだ。「ピースボートは矛盾している。矛盾しているのはおかしい。矛盾しないようにするには・・・」
あるいは
反対するなら護衛なしでソマリア沖へ行け。海賊に襲われてもかまわない。
(@∀@)↑論理的にこういうことを言っていることになるわけだが、
さすが産経、経営難はダテじゃないwww
・・・で、ネットの自称「愛国者」たちが上記の産経の記事に大喜びでノボセあがっているわけだが、俺には何がそんなに「嬉しい」のか良くわからない(@∀@)
ピースボートの世界一周ツアーの参加者達は、百万円以上の旅費を用意することができ、数ヶ月にわたる旅行日程を確保することができ、決して安全なことばかりではない旅に出かける度胸を持ち、つまり自称「愛国者」が持っていないものばかりを持っている、まさに「持てる者」であり(@∀@)
なおかつ自衛隊のソマリア派兵に批判的でもある、そんな人々が
世界一周の優雅な船旅を楽しんでいるのを!
よりにもよって自衛隊が(君らの大好きな自衛隊がw)!
国民の税金で!ww
犬のように付き従って護衛している、というこの状況www (もっとも自衛隊に選択の余地はないのだが。)
・・・それは自称「愛国者」にとっては「面白いこと」なんだろうか?(@∀@)
なんだかオモシロイ人たちだなあ、と思う今日この頃です。