「安いプロパガンダ」ができるまで。
▼笠井議員(共産)の国会での発言
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-20/2009042001_01_1.html
>ソマリア沖に各国の軍艦がいっているが、それを強めるなかでむしろ海賊事件は増え、地域も広がっている。
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▼笠井議員は「年度ごと」の海賊事件の増減を問題にしている(=「季節」ごと、あるいは「月」ごとの増減を問題にしていない)。これは日本共産党の公式見解にもとづいている。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-19/2009041902_02_1.html
▼IMBによれば、2009年1〜3月期のソマリアの海賊事件は61件。前年度の同時期は6件。
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-376270.html
日本共産党はこの発表を参考にしているようだ。
※じっさい、各国海軍と海賊との衝突が多発しているのは2008年末からのことである。
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▼ところが「週刊オブイェクト」(http://obiekt.seesaa.net/article/117852089.html)は、あたかも笠井議員が「季節ごと」あるいは「月ごと」での海賊事件の増加を問題にしているかのような見解をのべた。
つまり、モンスーンが強まったり弱まったりすることによる「季節ごと」「月ごと」の海賊事件の増加を持ち出し、海賊事件の増減は各国軍隊が派遣されたことではなくモンスーンのせいで起こっているのだから、笠井議員は「現地の状況を何も理解していない」と論難した。
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▼2ちゃんねる周辺の、あまり高い教育を受けておらず、思考能力や情報検索能力が自由でない人々が、それを鵜呑みにして大喜びww
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▼どうみてもレベルの低いプロパガンダです。
ほんとうにありがとうございました(@∀@)という内容の書き込みを九郎政宗が上記ブログhttp://obiekt.seesaa.net/article/117852089.htmlのコメント欄に書き込む。
※「Posted by 九郎政宗 at 2009年04月25日 03:12:22」
↓これも参考になる。
▼「たかが海賊で騒ぎ過ぎ」 海賊はアメリカの存亡を脅かす脅威ではない
NewsWeek2009年4月29日号
(元米海軍中佐、現在は陸軍大学校で教えるジョン=パッチによる見解)
>(記者)海軍は取り締まりに適さないということか。
>海軍はその訓練を受けていない。通常の敵と戦うための銃やミサイルで装備した通常の兵力だ。われわれに言わせれば、取り締まり活動は「ゴミさらい」だ。取り締まり活動に駆り出されれば、他の任務が果たせなくなる。
>沿岸警備隊の隊員と艦艇は既に国内の任務に忙殺されている。だから国際的な協力がなければ、有効な解決にはならない。1つの案は、国連主導の警備隊をつくることだ。国際司法裁判所や国際刑事警察機構(ICPO)の監督の下、例えば20力国が警備艇を派遣し、ソマリア沖を警備する。ただし、コストはかかる。相当数の艦艇が必要だし、ソマリア暫定政府の承認と関与も欠かせない。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1240246228/649-652
・・・まあ、性善説に立った見方をすれば(@∀@)
「週刊オブイェクト」の中の人が、あまり高い教育を受けていなかったり、思考能力や情報検索能力が自由でなかったりしたために、「ついうっかり笠井議員の発言を誤読した」ということなのかもしれないが、まさか、そんなばかなことが、ねえ・・・?