▼橋下府知事が「教育非常事態宣言」を検討 学力テストの低迷受け
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080901/edc0809011159009-n1.htm
>小学6年と中学3年を対象に実施された全国学力テストで、大阪府が都道府県別で小学校41番目、中学校45番目と前回に続いて下位に低迷したのを受け、橋下徹知事は1日、「教育非常事態宣言」の発令を検討する意向を示した。
>この日、報道陣の取材に対し橋下知事は、原因究明のため市町村ごとの成績を公表するよう府教委に指示したが、府教委から「(市町村や学校別の成績の非公開を指示した)文部科学省の通知は重い」と拒否されたことを明らかにした。そのうえで「府教委は何も考えていない。都合が悪くなったら逃げる」などと痛烈に批判した。
>今後も成績の公表について、マスコミなどを通じて府民にも訴えていく方針を示すとともに、教育非常事態宣言の発令も辞さない考えを明らかにした。ただ、学校別の成績公表には消極的な姿勢を示した。
・・・まったく、あいかわらずこの人は(@∀@)頭の悪い発言をさせたら日本一じゃないだろうか。
全国学力テストの持つ意味(が本当にあるのかどうか)に関しては、すでにこれだけ疑問が出されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88
中でも「私立中学の生徒をぬかした公立学校の生徒のみの試験結果で、ある地域の教育水準は測れない」という指摘は痛烈だ。ソレをやったらランキングは激変するだろうし、特に私立中学の多い東京都のテストの正答率は一気に跳ね上がるだろう。
大阪府にしても、東大・京大に合格する生徒の割合は全国2位なわけだが、
http://homepage3.nifty.com/katu-kobayashi/hiroshima/toudai_06.htm
だからといって「大阪府の教育は安泰だ」と言い切れるのかといえば、それはまた別な問題だろう。入試にせよ全国学力テストにせよ、年に一回こっきりのテストで、教育のすべてを評価することはどっちみちできない。
要するに全国学力テストの結果については、「このテストで明らかになる問題は何か」「それを改善するには、誰が何をすべきか」ということについて冷静に見極めることが必要だ。
▼全国学力テスト:「連覇」秋田は生活重視 低所得響く「低迷」高知
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080830ddm041100021000c.html
>秋田の特徴は規則正しい生活習慣。小学6年で「授業の復習をしている」が79・7%(全国平均43・4%)、「普段午前7時以前に起きる」が90・3%(同75・0%)に上る。
>比較的小規模な学校が多く、学校ぐるみの熱心な指導も特徴だ。
・・・
>一方、昨年同様、中学校でワースト2位の高知県。県民所得(05年度214万円)もワースト2位で、「生活に精いっぱいで教育に目が届かない家庭もある」(50代の中学教諭)との声も。・・・
・・・まして教育現場だけの責任を追及して、「敵づくり」に血道をあげる橋下府知事のような「非常事態宣言」風の発想というのは、教育という観点からは最も遠い。
タレントが次々と知名度だけで政治家になり、地域住民を犠牲にする政治はいっさい変化なし・・・そんな街で育つ子供が、はたして勉強することに熱心になれるかどうかは、まあ推して知るべし(@∀@)
そんな世の中だからこそ、よく勉強して自分の身は自分で守らないといけないのだが・・・。