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・・・忙しい毎日の片手間に、ちょっと戦争に反対してみる。
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半藤一利・戸高一成『愛国者の条件』

※「こどもレヴォ」とは、日本の子どもたちを「政府を愛するバカな負け組」にしようとする自民党政府・文部省の政策に対抗し、子どもをかしこくしてしまえ!という企画。「国(政府)にだまされない、自分で考える力を持った子」を育てるためのtips。

・・・この本は、子どもたちには少々難しいかもしれませんが、教育の側面から見ても重要なことが書いてあるので紹介しておきます。
半藤さんは1930年うまれの作家です。大日本帝国について、次のようなことを書いています。


大日本帝国海軍の井上成美という軍人は、アメリカとの戦争を始めることに反対して、その理由を次のように述べている。「アメリカは領土が大きく、占領するのは難しいし、首都への攻撃も困難である。貿易への依存が小さく、海岸線が長いので、経済封鎖もしにくい。」そして一方、この条件を逆転させたものが、まさに日本のおかれた状況なのである、と。(原文は以下を参照。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%88%90%E7%BE%8E
しかし当時の指導者たちは、このような現実を直視せず、誰一人として明確に決断の責任を自覚しないまま、勢いだけで戦争を始めて自滅した。
・国土が小さく、首都が海辺にあって攻撃・占領しやすく、貿易依存度が高くて海上封鎖に弱い日本は、そもそも戦争には向いていない国である。この条件はたとえ日本が核武装しようが変わらない。
大日本帝国は外交がヘタクソであった。特に東条英機のごときは、国際法をろくに読んでいなかった。彼は東京裁判で「不戦条約」や「九ヶ国条約」違反の問題を指摘されてもポカンとしていた。確かに東京裁判は問題点を含む裁判ではあったが、それでも大日本帝国がこの二つの条約に違反していたことは確かなことであるし、違反に対する言い訳さえ用意していなかった指導者たちはあまりにも不勉強である。
・私が昨今の軍備強化の動きに反対なのは、仮想敵国の設定があまりにも空想的だからである。もはや双方の経済的な結びつきが強くなりすぎて、中国とは戦争できる状況にはない。北朝鮮は海軍力が弱すぎるので、彼らが日本に上陸・侵攻することは不可能に近い。せいぜいミサイルへの対策くらいを考えればよいことである。そうした現実を無視しての「なんとなく」の軍備強化なら、滅亡した大日本帝国と大差ないのではないか。
・指導者たるもの、常に複数の選択肢を提示し、おのおのの場合の利害得失を比較考量することができて当然である。「解決の方法は戦争しかない」などというのでは指導者失格である。
・「国際社会」(日本においては、これはアメリカ政府のことである)に対しては、たとえ矛盾まみれであろうとも日本国憲法の原則をふりかざして、軍事面での協力などは放置しておけばよいのである。それがむしろ(正しい意味での)国際社会への貢献であろう。等々。



・・・以上のことからわかる教訓。

・たとえ不愉快な現実であっても、現状は正しく認識しましょう。
・問題となっている文章は、きちんと読んでおきましょう。「読まずに問題に取り組む」ようでは、「正解」にたどりつけるはずがありません。
・どのような状況下でも、「選択肢はひとつだけ」なんてことはありえません。きちんと「場合わけ」した上で、それぞれどういう結果になるかを考えることが大切です。
・「なんとなく」で決めてしまうと、ロクな結果になりません・・・テストの選択肢問題から戦争にいたるまで、根拠となる事実を認識した上で決める必要があるのです。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」