- 作者: 本宮ひろ志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: コミック
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・・・『国が燃える』第9巻が新刊です。(@∀@)
残念ながら南京事件の部分はばっさりカットされているが、日中戦争時代の岸信介や東条英機の活躍ぶりはネッチリと描かれている。「五族協和」とは名ばかり、土地収奪と民族差別とアヘン製造が横行する満州の実情も。
このタイミング、もしかしなくても岸さんちのボンボンの首相就任にぶつけたものじゃないかな(@∀@)
>私のやった仕事は
数十万の人達を地獄へ導き・・・
>数万人以上の人達を
死に追いやった>それを一体どうやって
償えと言うのだ!!
>俺は何十万回
死のうが
許されんのだ!!
・・・この物語の主人公は、岸信介や東条英機が決して表明することもなく、また考えることもなかったであろう、満州の植民地化や日中戦争の「責任」について拘泥しつづける。
多くの本宮ひろ志作品は、主人公が「気持ちよく生きていく」ことを肯定するものであるが、『国が燃える』はそうではない。これは自分の「責任」を背負って、死ぬまで苦しみつづけることを選択した男の話だ。
>特権を利用して真っ先に
日本に逃げ帰ったくせに!!
>えらそうな事をぬかすなあっ!!
>そんな汚い奴等で
またこの国を動かそうというのか!!
※岸信介に代表される旧・商工省(戦後は通産省)官僚に対して、かつて同僚であった主人公がぶつけた言葉。
▼北の核攻撃、可能性に言及=「糖尿病だから考えるかも」−中川自民政調会長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061020-00000187-jij-pol
>自民党の中川昭一政調会長は20日夜、静岡県浜松市内で講演し、北朝鮮の核攻撃について「あの国の指導者(金正日総書記)はごちそうを食べ過ぎて糖尿病だから考えるかもしれない」と可能性に言及した。
>その上で、中川氏は「広島、長崎に続く第3のどこかにならないために努力する。核の議論は必要で、(北朝鮮に)どう攻められないようにするか議論するのは当然だ」と述べ、日本の核武装論議の必要性を改めて主張した。
・・・中川さんはごちそうを食べすぎだと思います(@∀@)
・・・宮崎哲哉や養老孟司などの週刊誌での物言いが、
あまりにも一緒なので笑った(@∀@)
・日本人(あるいは「平和主義者たち」)は、核兵器に関して感情論でしか考えてこなかった。だから北朝鮮の核実験で右往左往している。
・もっと核兵器について冷静に客観的に論じるべきだ。
・・・ひょっとして脳みそがオートフォーマットされているのか?
まず第一に、平和団体などでの核兵器に関する議論が「感情論」だというのは、現実を見ない感情論だ。上記の人々は、彼らの頭蓋骨の中にバーチャル「平和主義者」を空想して、それを叩いて喜んでいるにすぎない。おそらく彼らは原水協なり原水禁の集会における分科会に参加したこともあるまいし、それらの団体のホームページなども見たことがないはずだ。そうした団体には自然科学および社会科学の研究者や医療関係者が、数十年間にわたって多数参加している。どのような運動であれ、感情論だけで運動というのは形成できないのだが、組織的な運動を継続的に行った経験がないと、そのあたりのことはわからないのではないか。
・・・日本の核武装についても、「感情論以外で議論されたことがない」というのは、事実誤認か無知でなければデマゴギーというものだろう。日本が核拡散防止条約を批准してから何年たってると思っているのか。
>「人間同士が理解しあうというのは根本的には不可能である。理解できない相手を、人は互いにバカだと思う。しかしそれは、相手をバカだと思っている人の方が自分で壁を作っているのである」というのが本書の要点である。
『バカの壁』@wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%81%AE%E5%A3%81