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・・・『空の境界』(上・下)巻末についている、笠井潔の解説がなかなか面白い。というか本編よりこれだけのために本を買う価値があるかもしれないほどに。伝奇小説に描かれる「まつろわぬ民」と「天皇制」の屈折した関係についての考察。しかし『空の境界』のメイン読者がどれほどこれを楽しめたかは疑問だけれど。山田風太郎も半村良も五木寛之も、いやそもそも笠井潔でさえ、若い世代の「教養」の範囲には存在しないんじゃないだろうか。しょうがないこととはいえ、なんだかすごくもったいない気分。

▼大和が東宝に“進撃”だ！角川氏が前代未聞の提携申し入れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051218-00000031-sanspo-ent

・・・角川春樹とそれ以外のスタッフやキャストの言うことに、微妙なズレや食い違いがあって面白い。「これで日本人の誇りを取り戻せ」とか言うのが角川。「演じてみて思うけど、やっぱ戦争よくないよね」というのがキャスト。
どうでもいいけど火だるまになって轟沈した船をかついで「進撃！」とかいうのは、いまいち縁起がよろしくない気がするんだけど、いいのか。

▼北朝鮮移送のシベリア抑留者、２万７千人の名簿公開へ
http://www.asahi.com/national/update/1218/TKY200512170304.html?ref=rss

・・・戦死者の遺骨収集打ち切りの動きも含めて、政府や自民党主流派は、こういう一人一人の死んでいった記録なんかは実際どうでもいいんだと思う。靖国さえあればいいということで。

▼戦術核２５０発が行方不明、違法売却と報告　ウクライナ
http://www.asahi.com/international/update/1218/002.html

・・・「核兵器を持てば大国」とか「抑止力」とか、以前はよく、ねえ。（＠∀＠）まあ未だにそう信じてる人もいるけど、現実はこんなもんだ。

▼操縦席、戦闘機並みに　悪天でも滑走路くっきり　ＡＮＡ
http://www.asahi.com/national/update/1217/NGY200512170005.html

・・・このアイデアはいいとして、画面デザインはいまいち。『エースコンバット』シリーズとかのほうが見やすくないか。ゲーム会社各社は今がデザイン売り込みのチャンスかもしれない。

・・・底抜けイラク侵略戦争、このところ「構造計算偽装」が続々と露見中。

▼電話・メールの盗聴・傍受、米大統領が公式に認める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051217-00000115-yom-int

・・・『ブーンドックス』がシャレになりません。

▼『ブーンドックス』で、主人公の少年ヒューイが政府の「対テロ対策」部局に「抗議のイタズラ電話をかける話（2003年10月）


ヒューイ「もしもし、匿名テロ情報局ですか？」
ＦＢＩ「そうです。どんな情報ですか、フリーマンさん？」
（・・・沈黙・・・）
ヒューイ「ホントに"匿名"か？」
ＦＢＩ「驚いたフリはよしな、ヒューイ。ここ数年おたくの電話を盗聴してたことくらい知ってるだろ。で、どんな情報？」

▼平和・市民団体を監視　米国防総省がデータ化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051217-00000143-kyodo-int
＞米国防総省がテロ対策として、イラク派兵への反戦活動や平和運動をする市民団体などの情報を集めてデータベース化していたことが判明。監視対象とされた市民は「行き過ぎだ」と批判、同省が見直しを表明する騒ぎになっている。

・・・ちがうだろ。国防総省が平和・市民団体を監視するために「テロ対策」という名目があるんだよ（＠∀＠）
市民が政府批判をしない（できない）ステキな社会を作るのが、きっと夢なんだろうね。１９８４。