▼世田谷区教育委員会 教科書採択に関する要請
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・・・メール文案。
教育委員長 那須秀康殿
教育長 若井田正文殿
資本主義の根本的なルールである「公正な競争」を守らず、
自由と民主主義を破壊するファシズムに対して毅然とした態度を取らず、
おまけに子供の学力形成・受験対策にもなんら考慮しない
「つくる会」の教科書を、ぜひとも採択しないよう要請いたします。
(１)近年、「つくる会」教科書の採択された地域を見ておりますと、石原都知事や杉並区長のような、もとから「つくる会」に関係の深い首長が、わざわざ自分の意見を反映するような教育委員を任命した上で、現場の声も聞かずに出来レースの採択を行っている事例が目立ちます。
これがはたして、資本主義の基本的なルールである「公正な競争」と言えるのでしょうか？
また、「つくる会」および扶桑社は、教科書採択のルールを守らず、白表紙本をみずから各地の教育委員に裏から配布し、採択のための圧力をかけてきました。文部省はそれを3度も注意しながら、実質いかなるペナルティも課しませんでした。ここには文部官僚と「つくる会」の官民なれあいの構造があります。
これがはたして、資本主義の基本的なルールである「公正な競争」と言えるのでしょうか？
(2)「つくる会」教科書は、かつてわが国の歴史において、国民を破滅の淵においやったファシズムについて、非常にあいまいな記述をしています。
もしも自由と民主主義を擁護するのであれば、ファシズムがいかにそれを破壊したかについて、明確な記述をすべきではないでしょうか。
ところが「つくる会」教科書は、大日本帝国におけるファシズムについて、非常にぼかした書き方をしているか、あるいはそもそも記述しないという特徴を持っています。これはいったいなぜなのでしょうか？
その秘密は、「つくる会」そのものの本質にかかわっています。「つくる会」の運動母体は、ある種の宗教的組織である「日本会議」ですが、その成立には「神社本庁」が強く関わっています。この組織こそ、かつての大日本帝国における宗教的バックボーンであった「国家神道」の流れをくむものです。
このような理由から、「つくる会」教科書は、大日本帝国型ファシズム、あるいは国家神道について、都合の悪い事実を書くことができないのです。
のみならず、その他の歴史記述における誤りも多数指摘されています。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/1106kousin/47go-0315.htm
このような教科書で学ばされる子供こそ不幸です。受験の勝者は「つくる会」教科書を選びません。全国の有名私立進学校が、「つくる会」教科書を選んでいないという事実を直視してください。
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_0507013_2.html
九郎政宗
http://d.hatena.ne.jp/claw/
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