「どっちが正しい？」という質問は、実は質問そのものが不完全で、意味がないことが多い。
「正しい」とか「正しくない」って議論は前提条件や判断基準を決めてからやるべきだ。「憲法に照らせば」という条件ならイラク派兵そのものがもちろん「正しくない」し、「アメリカの＊のシワをなめるのが日本の生きる道だ」というスタンスからすれば誘拐された香田氏を見殺しにしたのも「正しい」んだろう。
・・・とりあえず、「テロリストを批判しないで政府を批判するのか」ってロジックはないよな、と思いました。じゃあおまえさんは、自らテロリストとの全面戦争を演じる覚悟があるのかどうかと数年間でも問い詰めたいです。「戦争を知らない子供たち」が、カッコつけて「日米同盟維持のために自衛隊のイラク派遣は不可欠」だなんて、もう見てるほうが恥ずかしさのあまり死にそうなほどカッコ悪い。自分がテロリストと相対してノドブエ斬りつけあう度胸もないくせに、しょせん他人の自衛官にはそういう恐ろしいことをやらせようというのは、「人間の質（たち）」が卑しいとしか言い様がない。ｗ
もう一つ「香田氏や家族の立場からすれば、今回の事件はどう見えたか」も考えてみちゃどうか。誘拐犯は確かに彼を殺したけれど、開口一番「自衛隊は撤退しない」と言い放った小泉首相は、香田さんから見てどう見えたんだろう。「俺はこの男(小泉)に殺される」と、彼は思わなかっただろうか。香田氏はけっしてバカじゃなかった。（彼をバカだと言う人間は、香田さんと同じルートでイスラエルまで移動できる能力があるのだろうか？）イラクで誘拐された人間に小泉首相がどういう態度を取るかくらいは、おそらく彼は理解していたことだろう。それでも香田さんは、生き延びるために小泉首相に命乞いするしかなかった。誘拐犯に対する命乞いには何の意味もない以上、あの局面における「変数」は、日本政府の決断だけだった。あの「すいません」は、おそらく彼を死なせようとするだろう小泉首相に対しての、「すいません、助けてください」という命乞いだ。
・・・香田氏の両親がキリスト教徒で、小泉首相は命拾いしたよね。世の中には「子供の命を救うためなら何だってやる」という人だっているんだ。それこそ小泉首相を人質にとって、「自衛隊を撤退させて子供を解放させろ。さもなきゃ、こいつの首を切る」というスタンスだってありえたんだ。実際、世界にはそういう話はいくらでもある。家族を殺されたりレイプされたりしたせいで「死兵」に志願する人間は、イラクにもアフガニスタンにもいくらでもいる。「対テロ戦争」の名目で、そんな人間を増やすのが「平和への道」なのかね。俺はそんな人間の前に立ちたくはないし、自衛官だってイヤだろう。
・・・なくなった橋田さんが助けようとしていたモハマド・ハイサム・サレハ君のことが心配だったけど、今はファルージャからは離れているようだ・・・
▼イラク日本人銃撃 橋田幸子さんが講演 沼津で手術・イラク少年の近況語る ／静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041104-00000066-mailo-l22
・・・でも今、彼のような子供がイラク各地で、どんどんマキゾエくらって殺されている。みんな忘れたがっているけれど、日本だってそれに加担している。そういう事実を否応なしに思い出させられたから、厨房どもは香田氏を罵倒するんじゃないのか。「自分とは関係のない、無謀な自分探し野郎」ということで片付けたいんだろうけど、残念ながらそうはいかない。香田さんの死、ファルージャの虐殺、そのいずれにも、日本人は責任を負っている。これはもはやおれらの戦争責任だ。
・・・大河内民明丸は、神田の伝説的な出版社である「民明書房」の
創設者にして社長である！
＞断る！
＞表現と言論の自由は
＞人が人として
＞生きてることの証（あかし）!!
＞俺は
＞出版人としてそれを
＞命を懸けても
＞守らねばならん!!
宮下あきら『大河内民明丸評伝』より
・・・いま発売中のスーパージャンプに載ってたのさ（＠∀＠）
・・・ほぼ「はてなdと同等のブログ環境」が構築できる、非常にナイスなアイデアを考えついた。
完成したら公開するよ。
▼はてなをやめて、どこいこう？ 実践編
http://d.hatena.ne.jp/claw/00010129
まあ、いざというときのために、いつでも出て行けるように準備はしておくのさ。
はてな引越先はそのときに公開ということで。
※基本的なスタンスは「個人情報の強制登録にNO!!」ということであって、はてなの方針しだいでは「絶対にここを放棄する」ということでもない。いずれにせよ備えあれば憂いなしだ。
▼[アクション][メール]小泉首相、米軍による「ファルージャ無差別攻撃」に
不支持を表明してください。【送付先】：
首相官邸 メールフォーム
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
【文例】：
小泉首相、
米軍によるファルージャ無差別攻撃に「不支持」の意思表示をしてください。
米軍は住民を巻き添えに都市を破壊しています。このままでは
「自衛隊は人道支援に来た」というウソがイラク市民にバレてしまいます。
自衛隊と日本人が、決定的にイラク市民の憎悪の対象になってしまう前に、
一刻も早く、
米軍によるファルージャ無差別攻撃に「不支持」の意思表示をしてください。
米軍による市民まきぞえの「テロ」に屈しないでください。
▼ファルージャで米軍に殺された子供たちの写真（アルジャジ−ラ）
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/8CB7C17E-F69E-48A2-8034-DEA425192815.htm
▼「丸腰」サマワ自衛隊に迫るアルカイダのテロ
http://www.weeklypost.com/jp/041119jp/index/index1.html
・・・「首相官邸メールフォーム」で検索すると、Yahoo!でもgoogleでも
俺の書いたのが山ほど（＠∀＠）(クショウ)
▼[イベント]ファルージャの人びとを救え！
米英軍はイラク・ファルージャへの総攻撃計画をただちにやめよ！
１１・１０米国大使館抗議・要請行動
＞日時： １１月１０日（水）１８：００〜
＞場所： 虎ノ門のＪＴビル前集合
（銀座線虎ノ門駅、南北線溜池山王駅）
＞呼びかけ：
＞戦争反対・有事をつくるな！市民緊急行動／ＡＴＴＡＣ Ｊａｐａｎ／憲法を生
＞かす会／日本消費者連盟／平和の白いリボン行動・藤沢／許すな！憲法改悪・市
＞民連絡会／（１１月８日１７：００現在）
＞協力：ＷＯＲＬＤ ＰＥＡＣＥ ＮＯＷ
※詳細情報http://www.worldpeacenow.jp/
いますぐ電話を！ 米国大使館電話 ０３−３２２４−５０００
＞すでに多くの民家や病院などが無差別に爆撃されています。昨年のイラク攻撃
開始以来、１０万人以上を殺した米英軍は、さらに４月のファルージャ大量殺戮
よりいっそう大規模な殲滅戦を仕掛けようとしているようです。
＞いますぐ、時を争って世界の人びとと共に、「ファルージャの人びとを救え！」
の声を上げましょう。
▼[論説]イラク/ファルージャ：一般市民の保護を保証しなければならない
＠アムネスティ発表国際ニュース
（2004年11月4日）アムネスティ日本http://www.amnesty.or.jp/
＞米およびイラク軍が、ファルージャでの支配を強化するために総攻撃を準備しているとい
う情報が増えている中、アムネスティ・インターナショナルは、両国政府に国際人権法およ
び人道法を遵守するよう求める。同様に、ファルージャで活動する武装集団に対しても、国
際法を遵守するよう呼びかける。
＞過去数カ月間に行なわれた、ファルージャやその他の都市での米およびイラク軍による
軍事行動は、多くの民間人の生命と財産を犠牲にする結果となっている。アムネスティは、これらの犠牲の多くが無差別で過剰な攻撃によるものであることを憂慮している。
＞アムネスティは、米国政府およびイラク暫定政府はいかなる時にも、両国が批准している国際人権法および人道法、また、すべての国家に適用される国際慣習法を遵守する義務があることを強く訴える。
（全文はhttp://d.hatena.ne.jp/claw/00010130）
▼＜ＴＷＰ特報／イラク緊急レポート＞
首相官邸・外務省の嘘が暴かれた香田さん「斬首映像」に込められた小泉首相へのサイン
「丸腰」サマワ自衛隊に迫るアルカイダのテロ
(2)サマワ知事が自衛隊を非難 （＠weeklyポスト・ドットコム）
http://www.weeklypost.com/jp/041119jp/index/index1.html
＞香田さん拉致の直後、小泉首相が「テロには屈しない。自衛隊は撤退させない」とコメントした様子を見た防衛庁幹部は眉をしかめた。
＞「あれではテロリストを挑発しているようなものだ。本来なら、自衛隊が人道支援をしていることを訴え、一方で無辜の民間人を殺すことを非難するコメントをすべきだった。人質事件と自衛隊派遣を自分からリンクさせて語ったことで、完全にテロリストの術中にはまってしまった」
＞そして、自衛隊は危機のさなかに取り残された。
・・・アニメ版『ブラック・ジャック』を始めて見た。
すごい。手塚治虫のペンタッチを再現してるんだ！！と、どうでもいいところに感心。
しかし「ヤケドを負った花火職人」が、「ちょっと汚れた人」にしか見えないのは何とかならんか。お食事時間という制限があるにせよ、もう少し描写のしようがあるのではないかと思いました。
いつか「深夜アニメ枠」で、トラウマ系の『ブラック・ジャック』を見たいものです。
[文化]ゴブリン・アート（プロップデザイン作品のサイト）
http://goblinart.com/art_gallery/
・・・「ネコ女神様」を発見！
▼イラク国防相、ファルージャ作戦で国連総長に反論 ＠CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200411080010.html
＞イラク治安部隊と駐留米軍による中部ファルージャでの大規模作戦をめぐり、アナン国連事務総長が中止を要請したことに対して、イラク暫定政府のシャアラン国防相は７日、「旧フセイン政権下のイラク国民を助けようとしなかった」などとして、事務総長を批判した。出陣するイラク兵士への激励演説で語った。
シャアラン国防相はこの中で、アナン事務総長に「フセイン元大統領がイラク人の殺りくを続けていた間、一体どこにいたのだ」と問い掛けた。また、ファルージャの作戦に参加する部隊を「民主主義の守護者」と呼び、「犯罪者と戦うなと言う者たちには、『おまえたちこそ犯罪者だ』と言い返そう」と訴えて、兵士たちから歓声を浴びた。
イラク治安部隊は同日、ファルージャ西部の病院を占拠し、米海兵隊と共に武装勢力の掃討作戦を開始した。
・・・さて、ここでＣＮＮの英語の原文を見てみよう。
▼Iraqi minister berates Annan
Critics of attack on Falluja attracts defense head's wrath(＠ＣＮＮ)
http://www.cnn.com/2004/WORLD/meast/11/07/iraq.un/index.html
＞"Those who call not to fight the criminals, we say to them, 'You are the criminals.' They are the criminals," he said.
＞"How could you shake hands with Saddam Hussein before? You were a slave to Saddam Hussein, and today you try your best to restore dictatorship and crime, but under a new umbrella -- that is the umbrella of Islam."
（「『犯罪者と戦うな』と呼びかける者に対して、我々は言おう。『おまえらが犯罪者だ』と。彼らは犯罪者だ」・・・と、シャアラン国防相は言った。
「なぜお前たちは、かつてサダムと握手するようなマネができたのか？お前たちはサダムフセインの奴隷だった。そして今日、お前たちは独裁と犯罪を復活させるためにベストを尽くそうとしている。新しい傘の下で・・・イスラムの傘の下でだ。」）
・・・アナンよりブッシュ親子の方が耳をふさぎたくなる話じゃないのか。
ところで、アナン氏の発言はどういうものかといえば、これが「私信」なので公開はされてないが、おおよそこんな感じだという。
▼ファルージャ攻撃回避を、米英などに国連事務総長警告(＠読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041106-00000202-yom-int
＞この中で事務総長は、国民議会選挙を「イラク安定と正当な政府の復活」という重要目的に資する選挙と位置付け、そのためには「より広範な国民各層の選挙参加を促すため現在続けている努力を成功させることが不可欠」とした。
▼国連事務総長が批判 ファルージャ掃討作戦（＠産経新聞）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041106-00000027-san-int
＞五日付の米紙ロサンゼルス・タイムズによると、十月三十一日付の書簡は「来年一月の選挙には、より広範な勢力が参加することが重要」と強調。武力による威嚇や行使は「一定の共同体の疎外感を深めるだけでなく、イラクの人々の間に占領状態が続いているという認識をさらに強めることになる」と警告したという。
・・・つまり、イラクの新政府が正統性のあるものとして国内外に認知されるには、こんどの選挙が成功しなければならないが、武力による威嚇はそれを危うくしてしまう、それでいいの？ということなんだろう。これは人道主義よりは民主化の戦略にもとづく発言で、それに「独裁と犯罪の復活に手を貸すものだ」としか言えないシャアランの厨房ロジックは、おそらく悲惨な結果を引き起こすだろう。
ファルージャ市民の声も聞かないとね。
▼ファルージャ市民代表→アナン事務総長
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/302.html
＞あなた（アナン事務総長）は、アメリカとその同盟国が、大量破壊兵器の脅威を口実に、私たちの国の破壊を続けて来たことをご存知のはずです。彼らは自らの大量破壊兵器を用い、多くの市民を殺害しました。そして今になって、イラクに大量破壊兵器はなかったことを認めています。しかし、彼らは自分たちが犯した罪については口にしようとしません。世界中が沈黙しているのです。イラクの一般市民を殺害することすら非難の対象にならないのです。アメリカは、１９９１年の戦争の後、イラクに賠償金の支払いを強制しましたが、今回アメリカはイラクに賠償金を支払うでしょうか。
