ボヤキ漫才バンザイ
▼「キャプテン翼」で水と希望を=ムサンナ州に車26台−陸自宿営地で贈呈式(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041022-00000527-jij-int
【サマワ22日時事】外務省は22日、陸上自衛隊が活動するイラク南部ムサンナ州の水道局に対し、草の根無償資金協力で給水車26台を贈呈した。給水車には日本のサッカー漫画で、中東でもアラビア語の吹き替えで放送され子供たちに人気がある「キャプテン翼」の大きなステッカーが張られている。陸自宿営地で開かれた贈呈式には地元の子供たちも招待され、自衛隊員たちとサッカーを楽しんだ。
・・・「翼くん」印の給水車もあることだし、もうこれで自衛隊はいらないね。
ところで、はたしてそれが「翼くん」と呼ばれているかどうかが気になるが。
【まめちしき】
・2003年、政府は15億ドルの無償資金協力を行うと決定。
国民生活関連の建設・復旧を早急に行うために、開発途上国の都市を対象とした「草の根無償資金協力」制度を活用、イラク各都市の評議会に資金提供する方針を出した。
・一件あたりの金額は一千万円程度が上限。財源はODA=政府開発援助で対応。最終的には十五億ドルの無償資金協力に組み込まれる。(NHKニュース速報2003-10-20)
・・・あんまりムサンナばっかり優先すると、「お金を出しますから撃たないで」みたいな。
▼Yahoo!ニュース『大雨・台風情報』
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/typhoons/
▼台風被災地の支援情報@日本赤十字(義捐金募集)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/index.html
※香川県・宮崎県への募集がかかった。サイフに余裕のある人は上記サイトへ。「今はちょっと・・・」という人は、またこんどにでも。どのみち長丁場だし。
郵便局窓口での取扱いの場合振替手数料は免除。
・・・ほんとはもっと手の必要な地域があるはずなんだが、兵庫県とか・・・いまのところこれだけ。新聞を取っている人なら、地域情報のところに出ているはず。
・・・たまにはグチでも言ってみるか。(@∀@)
どうも最近、「教養」が足りてない連中が多い気がする。
・・・「世界平和会議」に『故郷は地球』っていえば、空想科学シリーズ『ウルトラマン』に決まっているじゃないか。ジャミラの。「なぜ、気づかない」。
・・・『デビルマン』に反戦の意図がこめられていることなんて、作者本人がゆってることじゃないか。「人間の悪魔化は徴兵制の比喩なんだ」って。しかもあの作品はそういう「タテマエ」すらぶっちぎってカッ飛んだ点でも名作だってのに。30年以上も前の作品で、これがなかったら『寄生獣』も『新世紀エヴァンゲリオン』も存在しなかった世紀の傑作、マンガ立国・日本の原点じゃあないか。「なぜ、気づかない。」
・・・ていうか、手塚治虫に始まる漫画家の流れっていうのは、基本的に「戦争はイヤ」というのが骨身にしみてる世代なんだよな。石森章太郎の『サイボーグ009』の最初の敵が兵器産業であることに、「なぜ、気づかない。」藤子Fの『ドラえもん』や『エスパー魔美』に、戦争のイヤーな思い出が出てくることに、「なぜ、気づかない。」松本零士の戦記マンガのほとんどが、最後はみんな死んでしまうのはナゼなのか、「なぜ、気づかない。」そういえば、戦争経験者・水木しげる大センセイ。あの人の『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる「妖花」のエピソードなんざ、もはや涙なくしては読めない鎮魂歌だというのに、「なぜ、気づかない。」
要するに、この国のサブカルチャーの中に、太平洋戦争の敗北とその被害の記憶っていうのは、それこそ血肉化されてるのさ。それは歴史に裏打ちされたリアリティだ。ぶっこわすのは容易じゃあない。しかも文化っていうのは再生産できるんだ・・・戦争が好きでスキでたまんないみなさんには悪いけどな。
「国家は、いつも国民の味方とはかぎらない。
だから国民は賢くなって、政治に関わっていかないといけない」
「国家は、国民を悲惨な戦争に駆り立てて苦しめ、破滅においやることがある。
だから日本は、その教訓に学び、戦争という選択肢以外の方法で平和を模索するのだ」
「・・・国民もまた、油断すればどこまでも愚かになりうる」
・・・憲法と教育基本法、そしてマンガをはじめとするサブカルチャーに刻印されたこの教訓こそ、日本の財産だ。
たとえそれが、第二次大戦の「戦後処理」における政治が生み出した産物だとしても、それは財産だ。
「国家は常に国民の味方」ということになってて、「戦争が当たり前」で、「国民が事実を知らされなくてもぜんぜんオッケー」というそんな国々に、すこし分けてあげたいくらいだよ。
・・・戦争のまぎわになると、いかにも「戦争(゜д゜)イイ!!」という文化がメディアに増殖していく。太平洋戦争の前夜もそうだった。そのへんの雰囲気をうまく描いたのが、「戦争を喜劇で描く」というハナレワザに成功した以下の小説だ。
▼ぼくたちの好きな戦争
作者:小林信彦 出版社/メーカー:新潮社 定価:¥ 660 /
asin:410115824X:
「ぼくたちは戦争を楽しんでいた
それがいつか
大きなツケをもたらすものだと
知らないで・・・」 (発売当時の新聞広告より)
▼実名で南京大虐殺の経験談を話すと、どういう目にあうか。(@南京事件 小さな資料集)
http://www.geocities.jp/yu77799/jitumei.html
>※1987年7月6日、京都府峰山町にて、元二十聯隊兵士3名(増田六助氏、東史郎氏、上羽武一郎氏)が共同記者会見を行い、それぞれ自分の陣中資料を提出しました。それに対する反応です。
>元二十聯隊関係兵士による記者会見は、大きな反響をまき起こした。(中略)
>と同時に、記者会見にのぞんだ元兵士宅めがけて、奔流のようにいやがらせ電話、脅迫状が殺到した。電話番号はNTTに問い合わせたものだろう。脅迫状のあて先は「京都府丹後町」とだけあり、番地のないものが多かった。あらかじめ予想されてはいたが、それはすさまじいものであった。
>リ、リーン。受話器を取ると「おんどれら、軍人恩給もろてるやろ。国に仇をなすようなことを、しくさって・・・恩給を国に返せ!」。耳元にがんがんひびく大声で怒声をあびせ、五〜十分間をしゃべり続け、悪口雑言のかぎりをつくして一方的にがちゃんと電話を切る。名前をたずねても名乗らない。
>増田、東、上羽三氏宅の電話は、深夜まで鳴りっぱなしとなった。なかでも、膨大な手記・手紙類を公開した東史郎宅へ、
「おれは赤報隊のヤマザキや。首を洗うて待っとれ!」
>など、口汚い脅迫電話は午前二時すぎまで続いた。赤報隊といえば、『朝日』支局襲撃事件で、犯行声明をマスコミに送りつけたことで知られる団体名である。七十台半ばの老夫婦は、まんじりともしないで一夜を明かした。
>増田六助氏宅には「地元の報国同志社やけどな・・・全国の同志からようけ問い合わせが来とる。いったいどんな考えで記者会見なんかしたんや。聞かせてもらおか」とドスの利いた声で右翼団体らしき団体名を名乗ってのいやがらせ。「お前らみたいな兵隊ばっかしやから、日本は負けたんや・・・このアホめが」。「七月二十八日(「平和のための京都の戦争展」開幕日)まで、身辺によう気ィつけておれ」のおどしもあった。
>そしていやがらせ、脅迫の手紙。―
>「あんた方は日本人ですか。それとも支那人(中共人)ですか・・・寝言をいっては極楽へ行ケマセンヨ。あんた方、日本人を売る売国奴の犬ですよ」(奈良・香芝町、大坪春香名)。「としの70歳にもなって、もっと考えて死にぎわを迎えよ!! バカヤロウ!! それでもお前は日本人か!! ・・・日本中の笑い者で、死にやがれ!!」「英霊を冒?した罪は万死にあたいする。死ね!」など、その数はざっと五十通。「お前の家に放火してやる」「見知らぬ者が近寄れば注意肝要、家族も皆同じ」等々、直接行動をにおわせる通信も、あいついだ。ここにはとうてい紹介できない、下劣ひわいな文言を書きつけた投書もあった。
>東史郎氏は、その一々に返事を書き、投かんした。返書の多くは、一週間後に戻ってきた。脅迫状差出人のほとんどは、偽名であり、その住所はニセだったのである。
(「隠された聯隊史」P161〜P162)
・・・まるで「イラク人質事件」や
「北朝鮮拉致事件」の被害者家族へのイヤガラセだ。(@∀@)
・・・今月は、これをヘビーローテーションしています。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
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目をそらして歩けたならば
どんなにかよかっただろう
忘れはてて暮らせていれば
どんなにかよかっただろう
けれども昨日がやってきて
私のむねにふかく刺さった
俺はこの本を愛しています。
この本を、買ってください。