・・・宅間守が死刑になったことを批判すると、どうやらこの国では人非人あつかいされるらしい。
「人権屋は加害者の人権を保護するが、被害者の感情は無視するのだ」とか、カビの生えた決まり文句で指弾されるらしい。
そこで、あえて今回の死刑を批判してみるわけですよ（＠∀＠）
なるほど、「あんなクズは殺しとけ」という人々に、「死刑は間違ってる！」と主張しても、感情的に理解はされにくい、それは重々わかっている。
だから、こういうことを提案してみよう。
「宅間を死刑にしたことで、『最悪のロールモデル』が成立してしまったじゃないか！」ということを。
これからは宅間のコピーキャットがどんどん出てくるだろう。人生がイヤになったけど、自分で死ぬだけの思い切りのない奴が、周囲の人間（できれば子ども）を巻き込んで殺しまくって、「警察に（あるいは裁判所に）殺してもらおう」とするだろう。
宅間のようなタイプの人間に、死刑は抑止力にならない。彼らにとっては、生きていること自体が苦痛なのだから。
彼の描いた「絵」のとおりに事態は推移した。死刑によって「絵」は完成した。まるきり彼の思うツボだ。
他人まかせで「自殺」ができるという、まさに「誤ったメッセージ」。
むしろ生かしておいて、「苦痛なる生」に直面させつづける方が、同種の犯罪は抑止できただろうになあ・・・。それをサクっと「死刑にしてあげる」なんて、あんたらナマヌルすぎますよ！
これはたとえば、テロに対して「対テロ戦争」を対置する、というのと同様の「まちがい」だと思われる。
根本的な解決にならず、むしろ事態を悪化させるだけ。
・・・一瞬だけの「気晴らし」には、なるんだろうけどね。
・・・「より安全になった世界」からのニュース。
▼＜イラク＞バクダッドで自爆テロ ４７人死亡１１４人負傷
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000102-mai-int
▼＜細田長官＞イラク大量破壊兵器問題で政府判断の誤り認めず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000100-mai-pol
▼首相発言の根拠揺らぐ パウエル証言に戸惑い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000182-kyodo-pol＞米国のパウエル国務長官が１３日の議会証言で、イラクでの大量破壊兵器発見を断念する考えを示したことで、イラク戦争を支持した政府は苦しい対応を迫られそうだ。
▼イラクで環境破壊を調査＝硫黄工場、製油所など−ＵＮＥＰ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040914-00000147-jij-int
▼江川達也「にあいこ≒るリアル」（＠今週のSPA！）
「テロに負けない国より、テロに遭わない国を」
・・・名コピーである！
▼『サムライチャンプルー』第十四話「暗夜行路 其之弐」
http://www.samuraichamploo.com/
▼【挿入歌】朝崎郁恵「おぼくり〜ええうみ」（＠アルバム『うたばうたゆん』）
http://www.universal-music.co.jp/um3/asazaki/uicz4011.html
・・・美術、音楽、演出、すさまじい。
拳銃を持った相手に対峙したメガネ侍、抜かれる前に一閃して血煙。なおも銃口を向けようとする相手の背後にまわりこみ、背中合わせに回転して射線をはずれ、後ろからトドメ。こんな殺陣は時代劇ドラマでさえめったに見せてくれない。
・・・何かを思い出すと思ったら、『カムイの剣』だ。スタイリッシュ時代劇アニメの系譜は脈々と現代に受け継がれているのだ。
