割れ窓にふた

・・・『ロードモナーク・とことん戦闘伝説』（＠メガドライブ）を朝までやったら、すっかりゲーム脳で良い塩梅（あんばい）デース。どんな週末だ。

・・・根拠のあやしげな理論にもとづく、合意形成プロセスのない硬直した行政施策の一例。

▼電気街の違法陳列撤去＝秋葉原、犯罪の温床摘み取れ−「割れ窓理論」応用・警視庁（時事通信）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040801-00000169-jij-soci
＞電気街として有名な東京・秋葉原で、警視庁万世橋署と千代田区などが協力し、路上にはみ出した電器店の違法陳列や立て看板の撤去に乗り出した。軽微な犯罪を取り締まることで、凶悪犯罪を防ぐという「割れ窓理論」を応用。安全な街づくりを目指す試みだ。
・・・ニューヨーク市では地下鉄の無賃乗車や落書きを「割れ窓」に見立て、これらを徹底的に取り締まった結果、劇的に犯罪が減ったとされる。　


▼【関連】割れ窓理論（＠ウィキペディア）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96
・・・この理論に対する批判についても解説。
▼【関連】割れ窓理論　リンク集
http://www.brothersjudd.com/index.cfm/fuseaction/reviews.detail/book_id/835/Tipping%20Poin.htm

・・・どんな小さな過ちも見のがさず厳罰を与え、貧困とか不平等とか政治の無策なんかの「複雑で巨大な悪」についてはクヨクヨ悩まない。そんなポジティブシンキングな「割れ鍋に綴じ蓋」理論（だったっけ？）のおかげで、ニューヨークはとっても平和な街になりました。

▼アルカイダ、ＮＹのビルを標的に再び攻撃の可能性＝ＮＹ市警（ロイター）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040801-00000059-reu-int
＞米ニューヨーク市警は、アルカイダがニューヨーク・マンハッタンの大企業が入居するビルを標的に再び攻撃を仕掛ける可能性があるとの見方を示した。同市警筋が１日、ロイター通信に明らかにした。

▼（写真上）おとぎの国の入り口・・・
ではなくて、集団食中毒事件の起きた奈良少年刑務所。
気の毒に。

▼たかが少年院〜その後の人生〜
http://www.junktrax.com/disease/
少年院の実態
http://www.junktrax.com/disease/kaisei.html
＞院生の目的はただひとつ。それはシャバに出ること。それ以外のことにアタマを使うことは微塵もないでしょう。すべての言動は、その目的を達成するためだけに行われます。それに耐え切れずにキレることもあります。脱走を企てることもあれば開き直って本性を剥き出しにしてしまうこともあります。しかし、それは自由を制限されていることへの苛立ちが一時的に爆発しただけであり、冷静になれば「シャバに出る」という目的を達成するための最短距離を計算して実行するだけのマシーンに戻ります。
＞（余談になりますが、この発想は大学の卒業だけを目標にせっせと単位を稼ぐという発想に酷似している、と指摘された大学出の方がいらっしゃいました。なるほど。）
＞ですから、被害者への謝罪の気持ちや過去の反省や本当の意味での将来の生活設計なんて考えるわけがありません。「シャバに出る」という最終目的を達成するためだけに、少年院側が用意したプログラムを実行しているに過ぎません。

・・・更新は止まってる模様。上記の文章の切実さが心に残ったので、引用してみた。

※最近は、こんなアクションをおすすめしています。