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映画『シルミド』に忠誠(チュンソン)!

claw2004-07-04

・・・なにげに俺をチェックしている「だよもん」氏に萌え
おかげで何もしてないのにアクセス急上昇〜♪w



▼映画『シルミド』公式サイト
http://www.silmido-movie.jp/
金日成の首を取れ!」
「国家のために働いてみないか?」
「捕虜になったら自決しろ!」
・・・1968年、韓国。自由と地位と金を約束され、空軍の特殊部隊「684部隊」に編入された死刑囚やチンピラたち。無人島「シルミド」での地獄のような日々が、彼らをバキバキの殺人兵器へと変貌させてゆく。だがしかし、彼ら訓練兵の戦闘準備が完了したまさにその時、韓国中央情報局は彼らをすでに「不要な存在」とみなしていた。すさまじい悲劇の幕が開く。爆発!焼きゴテ!銃撃!流血!そして涙!すべてを焼き尽くす炎!すべて実話に基づく!



▼実尾島部隊小隊長インタビュー
「離脱訓練兵6人を処刑」(チョソン・ドットコム日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/05/12/20040512000050.html


▼『シルミド SILMIDO』(幻冬社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434400616X/
白 東虎著、 鄭 銀淑 訳
※映画の原作小説だが、やや構成が妙、というか「シルミド」+「泥棒日記」という体裁。いや、その「泥棒日記」部分もずいぶん面白いのだが。
 ある受刑者が刑務所で知り合った男は、「シルミドの生き残り」だった・・・そう、実はシルミドの「訓練生」は全員死亡したのではなく、生存者がいたらしいのだ。


▼『シルミド 裏切りの実尾島』(ハヤカワ文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150410631/
スグァン・イ著、米津 篤八訳
※実録小説。事件の全容を把握するにはこちらがおすすめ。



・・・この事件は「国家機密」ということで、未だに多くの事実が公開されていない。「国家機密」というのはつくづく都合のいい言葉だな!

・・・映画『シルミド』の冒頭、ソウルに侵入しようとした北朝鮮特殊部隊兵。その最後の生き残りは、自決しようとして果たせず、韓国軍兵士に取り押さえられる。まさにその時、主人公であるヤクザ者、カン・インチョン(ソル・ギョング)は、対立組織の要人を刺して逃走、しかし命惜しさに抵抗をあきらめて捕縛される。この対比が意味することは明らかだ。金日成の命令で無謀な突撃を仕掛けてきた特殊部隊兵士も、これからピョンヤンへの決死行を命じられることになるインチョンも、同じ「生を切望する人間」であるということだろう。
 インチョンは、罪状が「殺人未遂」にもかかわらず死刑を宣告される。これは「連座制」(家族・親族が北朝鮮に協力した者に対する差別的な扱い)によるものだと説明される。このころの韓国(朴正熙大統領時代)の軍事独裁政権っぷり、人権保障の希薄さを象徴する話だ。「アカの子はアカか」とインチョンを罵倒する教育兵も登場してくる。
 
 なお、原作本『シルミド SILMIDO』の解説によれば、韓国政府の関係者は684部隊を映画のように「抹殺」する命令は出していなかったという。ただ、拳銃に装填された銃弾のような状態のままで「放置」した、ということだ・・・3年間も。この状態がどれほど訓練兵を苦しめたかは想像に余りある。
 また、これも原作本にあるが、実際の684部隊は死刑囚や囚人ばかりで構成されたわけではなく、生活苦のあまり志願した貧困層・無職者も多かったといわれる。だがその詳細は今なお不明だ。
 教官たちを射殺し、青瓦台にある大統領官邸で怒りをぶちまけるべくバスを乗っ取り、ソウルへと疾走してゆく684部隊訓練兵・・・なぜ「生きるために逃げる」ことを考えないのか。つまるところシルミドにおける訓練は見事に「成功」したのである。シルミドでの教練は、訓練兵たちが「祖国のためにピョンヤンへ潜入し、金日成の首を取ること」、ただそれだけが彼らの存在意義である、と叩き込んだ。だからこそ、中央情報局の政策変更によって任務(=プライド)を奪われ、さらに「国家の代理人」である教官を殺害してしまった以上、彼らの「生きる道」は閉ざされた。あとには「いかに死ぬか」・・・「いかに誇りを保ちつつ死ぬか」という自由しか残されていない。

青瓦台に行こうとしたのは?」(略)
朴正熙を殺そうと思いました」(略)
「祖国があなたたちを捨てたと思うのか?」
「祖国がわれわれを捨てても、われわれは祖国を捨てませんでした」
「大統領を殺すことは、祖国を捨てることではないのか」
大統領は大統領です。祖国ではありません。われわれの祖国は大韓民国です。政治家や役人たちは、時々自分たちが国家だと錯覚していますが、とんでもない話です
(スグァン・イ著、米津 篤八訳 『シルミド 裏切りの実尾島』、ハヤカワ文庫、2004年、379p)



 ・・・「私が国家というものを背負っている」と自称する人間が、好き勝手に他の人間の自由を奪い、自由に考える力を奪う・・・そのことの意味について考えてみてほしい。
・・・「国家のために」と教育された訓練兵たちが、「国家」に対して反逆するに至る、その矛盾について考えてみてほしい。
・・・いまだにこの事件の真実が明かされないことは、「国家機密」の名のもとに正当化しうることなのか。
 これは1960年代の韓国だけに起こりうる話ではなく、普遍性のあるテーマなのだ。
 

 
 ・・・ところで、小説『シルミド SILMIDO』には、「大統領官邸へのバスに乗らなかった訓練兵」が登場する。他の者が「大統領に会いに行く」と覚悟を決めたその時、「そんなことのため」に死ぬことを拒否し、海を泳ぎ渡ってゆく男。シルミドの死の訓練によってさえ、ついに支配されなかった男・・・。
 彼こそは、この事件に残された唯一の希望だ。

 


 ・・・なお、私が「死刑囚による特殊部隊」という設定で真っ先に思い出したのは、望月三起也の漫画『ワイルド7(セブン)』(1969年)であったことを告白しておきます。
 『ワイルド7』は、秘密のうちに組織された警察内部の特殊な組織で、検事・草波に指揮された7人のオートバイ部隊。そのメンバーすべてが死刑囚かヤクザかゲリラか犯罪者で、減刑・特赦と引き換えに部隊に入ってる。彼らは悪人を捜査・逮捕・起訴するのではなく、一気に「退治」「処刑」する権限を持っている・・・という、なんというか、いま考えたらトンデモない話。まあ日本を舞台にバイク&ガンアクション漫画を成立させるための「ホラ」ですね。彼ら全員、自分用にカスタマイズされたバイクに乗ってて、それがまたスンゴイの。壁のぼったり、ミサイル撃ったり、バックしたり(笑
 主人公の青年・飛葉大陸(ひば・だいろく)はじめ、独自の正義感と侠気を備えたアウトローどもの活躍は、今でも読み出すと止まりません。いやマジで。
 そんな彼らが最終章「魔像の十字路」で立ち向かうのは、日本を軍国主義化させようとする防衛大臣、秘熊(ひぐま)玄一郎。ジュンイチローじゃなくてゲンイチロー。マスコミを支配し、国家権力をほしいままにする強大な敵に、彼らは文字通りの「死闘」を挑んでゆく。ちくしょう!涙でページがめくれねえっ!(バカ



※この『ワイルド7』の設定部分(だけ)をいただいたのが、士郎正宗攻殻機動隊』に出てくる公安9課ではないかと私はにらんでいるのですが。どうでもいいか。


※韓国中央情報部の「囚人を特務部隊に編入」というアイデアは、ひょっとして『特攻大作戦』(ロバート・アルドリッチ監督、一九六七年)が元ネタだったのでしょうか?同作品は『ワイルド7』の元ネタかも、という気がするのですが(望月三起也氏は戦争アクション漫画でも知られる)・・・これもまあ、どうでもいいか。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」