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・・・忙しい毎日の片手間に、ちょっと戦争に反対してみる。
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尻かくしもせず

 異国の地で誘拐事件に巻き込まれたあなたが、やっと解放されて故郷の町に帰ってくると、自宅には「誘拐事件は自作自演だろう」などという匿名の投書や電話が無数に舞い込んでいた。「そんなバカな話があるか。実際にあったのはこういうことだ」と新聞などを通じて発表しても、「自作自演の疑惑がある」と言いつのる者たちは納得しない。ついには「人質側が疑惑を解明しろ」などと無理難題を口走り始める。「なにをもって私たちの自作自演だというのか。いったいどんな証拠があってそんなことを言うのか」と問えば、「マスコミから逃げてばかりいるのが怪しい」「弁護士を雇ってマスコミから囲い込んでいるのが怪しい」などと、めちゃくちゃな答えが返ってくる。「それは証拠じゃない。ただの偏見や願望だ。弁護士を雇ったのはアンタたちの無言電話や匿名手紙が怖いからだ」と反論しても、狂喜した覆面の群集は、「自作自演の疑惑がある自作自演の疑惑がある」と叫びながら踊りつづける・・・。


・・・まるでウイリアムアイリッシュコーネル・ウールリッチ)のクラシックなサスペンス小説だ。(笑)

なぜか群衆の中からは、「まず誘拐事件の犯人を探し出して取り調べよう」という声は聞こえてこない。
覆面の群集は真実に飢えているのではない。
覆面の群集はイケニエに飢えている。
「うまくいかないのはすべておまえのせいだ」と指弾することができるイケニエ、鬱憤晴らしで血祭りにあげられるイケニエに飢えている。


とはいうものの、この群集はなぜかパソコンのモニターから外に出てこない。
出てこないから、いつまでたってもリアルワールドでの影響力は皆無に近い。
・・・放置しといても、別に問題なかったんじゃないかという気がしてきました・・・(笑)





・・・いまだにちょっとフシギなんだけど、唐沢先生はどうやってこのブログを見つけられたのかな。日記の反響について、ご自分でグーグルチェックとかをなさるのだろうか。それとも先生の熱心なファンから「御注進」があるのだろうか。なんにせよ私ごときのブログの内容が、数日にわたって御大の脳裏を支配していたのかと思うと(そして今後しばらくはチラチラとフラッシュバックするのかと思うと)微笑を禁じえない。


 思いがけない収穫もあった。


▼【収穫1】唐沢先生ご自身によって、「自作自演説派=『悪魔の証明』を要求する者」という認定がなされた。

>もう一度、きちんと私の日記(5月17日付け)を読み直していただきたい。私は どこにも、“あの三人に自作自演がなかったことを証明させろ”とは書いていない。 私が書いているのは
>「彼ら三人の潔白を信じる者からこそ、この際その自作自演疑惑をきちんと解明し、 国民の前でその疑いを晴らすべきだ、という主張が出てしかるべき」
>であろう、という仮定の主張である。そして、自作自演説派の“悪魔の証明”要求に対し、それを無碍にハネつけることは、彼らの
「“ドサクサにまぎれてうまくごまかしてしまったが、絶対狂言だったに違いない” “調べられるとヤバいから、触れることも許さないという態度をとっているんだ”と いう、無言の思いこみを増幅させるだけだと思うのだ」
(裏モノ日記 http://www.tobunken.com/diary/diary.html 2004.5.26.付)

 ・・・ありがとうございます。


▼【収穫2】「人質側が何を示せば『自作自演疑惑』を解明したことになるのか」は、唐沢先生も含め、けっきょく誰にも明らかにはできなかった。
・・・まあ、そもそも「悪魔の証明」を要求してるんだから、当然っちゃ当然だけどね。
 とりあえず被害者3人に対しては、唐沢先生は以下のアドバイスを示すにとどめられている。

>いま、何より大事なのは、あの三人が(苦しいだろうが、つらいだろうが、これ以上疑念が濃縮されることを防ぐためには)、誰の助けも得ないフリーな状態で、マスコミの質問に答える場に立つことなのではないだろうか。
(ibid.)



 しかし、「自作自演説」というのは、すがるべき一切の物証がないにもかかわらず主張されているトンデモ説だ。
「われ疑う、ゆえに自作自演あり」・・・そんなオカルト主義者相手に、被害者側が何を語っても「疑惑」は稀釈されない。


▼やじうまGUIDEの日記
http://d.hatena.ne.jp/guide/20040529#p2

>今回の件は、どうしたって事実の究明が必要なのに、人質自身や擁護派はそれを許さない。それがおかしいと思わないのが理解できない。
>だいいち、なぜ「自作自演問題」が、今回のイラクの問題と関係ないのだろう。もし仮に「彼らが自作自演をし、捏造した事実により日本の世論を操ろうとした」のならば、それは大きな問題ではないか。人質擁護派が「イラク問題と、自作自演が事実か否かとは関係ない」という考え方をしているのなら、通常の思考と大きくかけはなれていると言わざるを得ない。
(略)
>彼らは「名誉毀損」や「プライバシー」を錦の御旗にして、思考停止をしている。それは、ミラー誌やボストングローブ誌の記事を疑う人間を揶揄や罵倒しているのと全く同じである。第一、本当に自作自演ならそれは「事実」であって「名誉毀損」でも何でもないではないか。
(略)
>ちなみに私は、少なくとも現在の情報では「自作自演」の可能性は、そうでない可能性よりもずっと高いと考えている。理由は、真相究明派の疑問に対して一つとして回答せず、マスコミから逃げてばかりいるからだ。「自演」であることは、すでに彼ら自身が認めた。後は「自作」であるかという問題だが、これもかなり疑いが濃い。「新潮45」を読むべきだ。 http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/
>
>擁護派にこう言っている人がいた。

>頭がおかしいのだろうか? すべての証拠は彼らが握っているのだ。証拠を持つものがその証明を行わず、証拠を持たないものが行えと言うのだろうか。

・・・はーい「頭がおかしい」九郎政宗でーすw それ書いたの私でーすv
 ちょうどいいので、この人に「自作自演論者」の見本になってもらいます。


・はじめに(物証なしの)「自作自演」説ありき
 この人は、誘拐事件被害者の3人が「マスコミから逃げ」たために「自作自演」を疑われた、かのように主張していますが、これはいきなり事実に反しています。
 この日記で事件直後の『2ちゃんねる』を分析してきましたが、現実には誘拐直後から「自作自演」説は(何の物証もなく)主張されています。まずはじめに「自作自演」説ありき・・・その上で、すべての状況を「自作自演」に結びつけるための理屈が練られてきた・・・というのが本当です。
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/#q1


・「人質三人はマスコミから逃げている」と信じる
 実際は、元人質のみなさんは、けっこうマスコミに露出しています。
http://www.bnn-s.com/bnn/bnnMain?news_genre=2&news_cd=220011026513 
http://www.tokyo-np.co.jp/hitojichi/ 
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/#kinyo-imai-koriyama 
・・・でも、「どうせ自作自演だ」と思い込んでいる人は、こういうインタビューを読まないか、「なかったこと」にしてしまいます。また、たとえ読んでも

>擁護派の人は、イラクに行っていない人間にも書けるこんな「手記」を書くよりも、真相究明派の疑問点に答えるべきだ、と、なぜ彼らに進言しないのだろう。
http://d.hatena.ne.jp/guide/20040528#p3

・・・なんてことをおっしゃるw
 しかし、「何を証明すれば人質側は疑問点に答えたことになるのか」については、やはり一言も言及がありません。 



・「元人質がすべての証拠をにぎっている」と信じる
・・・誘拐事件の被害者をしめあげれば、誘拐事件に関するすべての証拠は明らかになるんでしょうか?
なわけナイナイ(笑)誘拐事件の全容解明は、まず「犯人」を捕まえることからです。
ところが、なぜか「自作自演論者」のみなさんは、「まず犯人を捕まえろ」とは決して言わない。
ふしぎなことですね。犯人をかばってるんでしょうか。(笑)


・「新潮45」2004年6月号を無条件で信じる(笑)
・・・このサイトでも読んで、落ち着いてください。


▼春田館(本館)
http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~haruta/indexj.html
東海大学文学部古代西アジア史担当者のサイト

>[04/05/18追加:『新潮45』の人質を貶めるヨタ記事、ちょっと立ち読みしただけで全身の力が抜けてしまいました。というわけで、あいまいな記憶で書いてしまいますが------現地の写真ありましたか?あの時期にあそこに入るだけでも大スクープなんですが……。内容については、スンナ派シーア派、だれがどっちで、どこがどっちか、ということが作文を書いた人にはわかっていないようです。 /]
>
>[04/05/25追加:↑の『新潮45』、ここまで出鱈目だとさすがに一円たりとも金を出す気になれないので、もう一度立ち読みしての補足:「現地の写真」----ファルージャの戦士たち----は一枚入っていましたが、著者は写っておらず、当然いつ、どこで、誰が撮ったかわからないものです。文全体の調子から判断して、ヨルダンのアンマンまでは行ったらしい(もちろんそれすら疑えます)のですが、著者がイラクに入国した、とみなすのはきわめて難しいのではないでしょうか? 3人の誘拐の報を聞いてからイラクに向かったというのに、アンマン夜11時に出発して、翌朝9時過ぎラマディまで記述がない----目が覚めたらラマディだった!----のは不自然すぎます。どうやって国境を越えたんでしょう?睡眠薬でも飲まされていたのかしらん? また「ラマディ・ファルージャの司令官」がファルージャ情勢について尋ねられているのに、まずシーア派の事情から話し始める、というのも「作文作者」がいかにイラク情勢に無知か示しているだけです。それから、同行してきたスコットランドフリーランサーはどうなったのか、ぜひ知りたいのですが。無事であれば当然記事を書いているでしょうし、無事でなければ大騒ぎになっているでしょう。名前だけでも教えてくれませんか?(それともジャーナリストを装った諜報員、とでも言うのかな?)-----こういうおそろしく質の低いいんちき記事でも、「取材源がそう言った」と言い張れば、それを覆すのはなかなか面倒なので(ただしここまで内容がひどければ、そう難しくもないかな、とは思います)、訴えられても言い逃れできると踏んで、作文し、また掲載する方も半ば承知で載せたんでしょう。呆れはてます。 /]




 ・・・以上、非常に勉強になりました。みなさんどうもありがとうございます。
 ちょっと遠回りしたが、また「ヒミツの大計画!」追跡に戻ります。








・・・イラク駐留の連合軍第七統合任務軍(CJTF7、いわゆる連合軍)が、勝手に名前を「多国籍軍」に変えちゃいました。

▼米が主権移譲前に「多国籍軍」自称、日本も参加国扱い
http://www.asahi.com/international/update/0529/010.html

・米国防総省イラクの米英連合軍の名称を既に「多国籍軍」と変え、組織改編を開始。
・ほんらい多国籍軍は、6月末の主権移譲後に向けた国連安保理決議により決められることになっている。
・にもかかわらず、米軍は一方的に現在の各国駐留軍の位置づけを変えている。現状の派兵国の規模を維持したまま移行させたい米側の思惑か。
・米英の安保理決議草案では、決議1511(2003.10.)に基づく「多国籍軍」がイラクの治安維持権限を得る。
・米軍の解釈では「連合軍=1511にもとづく多国籍軍」。国連・欧州諸国の解釈は、「多国籍軍はまだ立ち上げられていない」。

 いずれにせよ「主権委譲」とか言いながら、アメリカはとうぶんイラクに居座るつもりらしい・・・それって「主権委譲」なのか?
 そんなわけで連合軍ホームページの表記もMulti-National Forceになってるのだが、肝心のアドレスはいまだにhttp://www.cjtf7.com/
なんだから、締まらないことおびただしい。ていうか勝手に日本を「多国籍軍」に繰り込むな。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」