こうの史代『ぼおるぺん古事記』、一見の価値がある(@∀@)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2012/05/27
- メディア: コミック
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・・・東日本大震災後、なぜか「古事記」にこだわりつづけた彼女。なぜ今「古事記」?と思ったりもしたのだが、これは面白い。いま小林よしのりの「わしズム」が古事記特集をしてて、彼の描いた「古事記」の漫画版なども出ているが、ボケ・ツッコミ・エロス・バイオレンス・クリエイティビティ・原典への忠実さ、いずれにおいても「こうの版古事記」の方が上であると断言したい。しかもすべてボールペン描き。トーンいっさいなし。これはもう漫画執筆というよりは「お百度参り」とか「水垢離」とかの祈りに近い行為だ。何に対しての? もちろん、東北に対しての。こうの史代は現在、東北各地の被災地をスケッチした記録「日の鳥」を週刊漫画ゴラクに掲載している。