激しい雨の降る夜に
>風雨はまたもや激しくなっていた。
>強くなったり弱くなったり、
>地上の全てのものを翻弄するかのように吹き荒れる。
>ならばいっそ、
>皆の辛い思いも全て洗い流してくれとも思うが、
>そうはいかない。
>突風に揺さぶられながらも
>必死に地面にしがみついている樹々のように、
>ぼくらは生きていかなければならないのだろう。
(『流行り神2』より)
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・・・「流行り神」とは、あるとき民衆によって急に熱狂的に信仰され、そしてすぐに忘れ去られる何らかの対象物をいう。
「ええじゃないか」なんかそうだよね。
しかしこの「流行り神」は決して過去の遺物などではない。阿久根の竹原「元」市長みたいなのが一時的にでも市長になれたのは、「改革」という言葉が一種の「流行り神」化した結果ではないのか。その信仰が終息したのは単に奴があまりに愚かすぎたためだが(著作権ぶっちぎり壁画事業とかw)、他の地域ではかならずしも「狂信」が消えたわけではない。