Pumpkin Scissors(13) (KCデラックス)
- 作者: 岩永亮太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: コミック
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・・・『パンプキンシザーズ』、最初はアニメからその存在を知ったのだけれど、
いや確かにOPテーマの『青き炎』は、近年の高橋洋子の楽曲の中でも最高傑作だけど、そっちはおいといて、
先に読んでみた原作のストーリーがなかなか面白くなってきてね・・・
ほら、『鋼の錬金術師』だってね、原作の第1話が『少年ガンガン』に掲載されたときには、あんなに面白くなるとは思えなかったじゃないですかw(@∀@)ちなみに2001年8月号。
それが一気に面白くなったのは、やはり主人公たちの運命を左右してゆく「国家」とのからみが出てきたところなわけで、それは『パンプキンシザーズ』も同様なのです。
しかし、読み始めた最初はまあ、なんてデタラメな話だろうかとw 大口径の拳銃で、至近距離から戦車や装甲列車の装甲をぶちぬく主人公って・・・いやそれはちょっと無理かなあって(@∀@)いちおう「装甲の薄い上部から狙う」とか、「のぞき窓を狙って射撃する」とか、そういう「気づかい」みたいなものはあるものの・・・ねえ?
たしかに現実にはカンプピストルという類似の実銃もあるのですが、相手はせいぜい小型装甲車両どまり、弾頭が大きくなると反動がきつくて、ストックなしでは撃つだけで肩が砕けたとかw そんなものを(片手撃ちで)連続射撃する主人公いやだw
だいたい主人公の所属組織が「パンプキンシザーズ」で、その前の所属部隊の通称が「ゲシュペンスト・イェーガー」って、いったいおまえらはどこの国の人ですかと。
そういう荒っぽいところに目をつぶって読み進めていくと、これが途中からだんだん面白くなっていきますな。『攻殻機動隊』のような軍や警察内部の権力闘争と馴れ合い、『鋼の錬金術師』のような国家内部に潜む陰謀、そんな中で独自の理想を追って生きる道を模索する主人公たちは、いうなれば『ワイルド7』みたいな異端者ぞろい、そして唐突でしょうもないギャグ(@∀@)・・・たとえば主人公の幼馴染のアベルの一件とか。
そんなわけで、しばらくは注目していこうと思います。