▼2010/10/8 - 中国 : 劉暁波さんのノーベル平和賞受賞は、中国の人権侵害に光をあてた
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=859
アムネスティ・インターナショナルは、10月8日、現在獄中にある人権擁護活動家の劉暁波さんにノーベル平和賞が贈られたことを受けて、中国政府に対し、国内で囚われているすべての良心の囚人を釈放するよう要請した。・・・
・・・俺はあんまり「ノーベル（ダイナマイト）平和賞」というものを全面的には信頼していない。なにしろいまだにイラク・アフガン侵略をやめないオバマを受賞させたり、アメリカと核密約を結んでいた佐藤栄作を「非核三原則」で受賞させたり（＠∀＠）たまにトンチキなことがあるからだ。
・・・それはそれとして、今回の劉暁波の受賞には、いったいどういう意味がありえるだろうか。
劉暁波が最初に逮捕された（六四）天安門事件（1989年）当時、俺はまだ学生で、中国政府が戦車まで導入して民主化運動を弾圧にかかったことに激怒して、大学で署名を集めては中国大使館へ送りつけていた。たしかあのころ、三鷹のスタジオジブリも抗議声明を窓に貼り出していたはずだ。ところが日本の政治家や政党は奇妙に静かで、「文化大革命」いらい中国共産党と犬猿の仲になっていた日本共産党以外は、抗議声明ひとつ上げるでもなかった。当時は怪訝に思ったものだが、今になってみればさほど不思議ではない。政治・経済を含めた日本の資本主義システムにおいて、中国という存在の意味は不可欠の存在だったというだけのことだ。・・・未開拓の市場、安価な原料や労働力の供給基地、のびしろのある投資対象として。
・・・1952年に成立した日中貿易促進議員連盟は、のちに日中友好議員連盟になったが、自民、社会、公明、民社、第二院クラブをはじめとする諸政党が参加してきた。もっとも人数が多いのは自民党の議員だ。（日本共産党は1998年に中国共産党が内政不干渉原則違反を認めたために和解し、2002年になって日中議連に加盟。）また右翼の巨頭だった笹川良一は、中国に多額の支援を行っていたため、現地ではVIP扱いされていた。
・・・あの激震のような（六四）天安門事件、それが今や中国は日本の最大の貿易相手国（＠∀＠）これがまあ、現実というものである。
▼日中貿易額の推移（通関実績）
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/boeki.html
とはいえ物事には悪い側面ばかりあるものではない。あのころには無かったものが今はある。ネットとかねｗ（＠∀＠）
相互依存関係が深化すればするほど、おたがいウカツなことはやりにくくなるものだ。21年前のことを思えば尖閣諸島のイザコザなんざ屁のような重みしかないｗ ま、比較することでもないが・・・
ノーベル平和賞にしても、まー使えるものは使えばいいのだ、と俺は考えている。
もちろん、期待もあまりしてはいない。21年前にノーベル平和賞を受賞した人は誰か？その人はどこの国の人で、今その国はどうなっている？（※）
・・・答えられる人は少ないし、答えられる人は絶句するだろう。時が経つのはあまりに早く、ものごとはわずかずつしか動かない。ただ、俺はそれでも世界は進歩し続けている、と考えるものである。
（※ダライ＝ラマである。）
・・・アムネスティーが問題提起する、その他のトピックスについても紹介しておこう。
▼2010/9/8 - 日本 : 「慰安婦」たちのための正義を実現する機会を逃す
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=844
＞第2次世界大戦終結65周年を迎え、日本はまたしても日本軍性奴隷制（婉曲的表現では「慰安婦」制度）のサバイバーたちに対して、明確な謝罪を行い、法的責任を認め、適切な補償を行う機会を逃してしまった。・・・
▼日本 : 反捕鯨活動家に対する有罪判決、日本は抗議する権利の保護を
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=846
＞2人は、公式には調査目的で捕獲された23キロの鯨肉入りの箱を盗み出したことは認めたが、それは捕鯨船の乗組員が鯨肉を横流しし、それらを売ってかなりの利益を得ていたという、より大きな問題を明らかにするためであったと語った。
＞「これは、捕鯨に関する国の立場に異議を申し立てる者に警告を送ることを意図した、懸念すべき判決である」と、アムネスティのアジア太平洋副部長であるキャサリン・バーバーは語った。「有罪判決を受けた2人は、横領の慣行があるという報告を受けて、当局が動かない中、その事実を追求した。2人は有罪判決を受けるべきではなく、賞賛をこそ受けるべきだ」。・・・
▼2010/9/7 - NGO共同声明 : 難民申請者の生活保障のための措置を求める申し入れ
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=843
＞外務大臣 岡田克也 殿
＞昨今の難民申請者の急増に伴い、申請者への唯一の生活支援金である保護費（外務省が財団法人アジア福祉教育財団難民事業本部（RHQ）へ委託して支給）の予算が不足し、多くの難民申請者が、2009年4月以降、何らの保護も受けられないという事態が発生しました。・・・
▼2010/9/6 - NGO共同声明 : 死刑執行を停止し、死刑のない社会に向けた議論を
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=841
＞私たちは、7月28日に、東京拘置所の篠澤一男さん、尾形英紀さんの二人の死刑確定者に対して死刑が執行されたことについて強く抗議します。そして、日本政府に対し、死刑の執行をただちに停止するよう要請いたします。・・・
▼2010/7/27 - 朝鮮民主主義人民共和国 : 医療制度の崩壊に緊急支援が必要
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/index.php?storytopic=42
＞7月15日に発表されたアムネスティ・インターナショナルの報告書によると、朝鮮民主主義人民共和国では、手足の切断や大手術が麻酔なしで行なわれている。しかし、これは同国の医療制度が緊急事態に陥っていることを示すほんの一例に過ぎない。・・・
▼2010/9/15 - フランス : フランスには、ロマと非定住民の汚名をそそぐ急務がある
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=848
＞アムネスティ・インターナショナルは8月26日、ロマと非定住民を標的としていると思われる、フランス当局の最近の発言と措置に関して、深い憂慮を表明した。ロマと犯罪行為の関連性を示唆するフランス政府の発言が続出する状況の中で、フランスから出身国に送還されているロマがいることに、アムネスティは心を痛めている。・・・
▼2010/9/30 - イスラエル／被占領パレスチナ地域 : ガザ紛争の犠牲者のための国際的な司法解決のとき
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/index.php?storytopic=26
＞人権理事会が2009年1月18日に終結したガザとイスラエル南部における22日間の紛争についての内部調査結果に関する国連独立専門家委員会による報告書を、9月27日に考究するための準備を進めている中、アムネスティ・インターナショナルは同理事会に対して、犠牲者のために国際的な司法解決を追求するよう要請する。・・・・
