▼ガジェット通信「派遣労働なくすのがグローバルスタンダード」
http://getnews.jp/archives/32737
>こうして、現代によみがえった『蟹工船(かにこうせん)』=「派遣労働」が、「貧困スパイラル(http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10214615375.html)」 を生み出して、労働者の低処遇化と無権利化が進行し、下のグラフのように、日本の労働者の賃金は世界的に見ても低くなっているのです。・・・
↓
▼ホリエモン「派遣労働問題でまだ、ゴチャゴチャいっているやつがいるので反論してみるか。」
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10360713469.html
>とりあえず、ごちゃごちゃ言っているやつは、映画「カイジ」でも見て欲しいね。俺は先日試写会で見せてもらったけどまさに、ゴチャゴチャ言ってる奴らが一杯出てくる。国がいつかは面倒みてくれるなんて思ってても、余裕があるうちは面倒みてくれるが、余裕無くなったら真っ先に切り捨てられるよ。だから、自分で道を切り開くしかないね。
・・・カイジの登場人物は、ほとんどがギャンブルその他のしょうもない理由で多額の借金を背負い、それをギャンブルでどうにかしようという切羽詰った人々であって、極端なカリカチュア。これと一般的な労働者(派遣労働者ふくむ)を同一視するのは無理があるなあ(@∀@)
・・・それに、「国がいつかは面倒見てくれる」もなにも、
国は今現在も国民の面倒をみているし今後もみていかざるをえない(@∀@)
義務教育や公共サービスはどこの資本主義国でも当然のようにある。ホリエモンはいつの時代の資本主義を念頭においているのだろう?「蟹工船」の時代?w・・・いやもっと昔だろうねwww
いま問題なのは、「国民の多くが自分の権利を正しく知らないで損をしている」ということだ。なんでも「おれの自己責任だ」と思い込んで、とりようのない責任をしょいこまされていることではないだろうか。有給休暇や生理休暇、労働三権や生存権は法律で認められているが、十分に守られてはいない。
>恐らく製造業の単純なライン労働の単価ががれば、企業は自動化を押し進めるはずだ。今は自動化するよりも派遣労働者を雇ったほうがコストが安いからそうしている部分も大きいはず。コストが合わなくなれば撤退し、工場ごと無くなってしまう。あるいは自動化が格段にすすむ。
>蟹工船の時代とは違い、技術は革新している。人間を雇うより機械を雇うということが可能になる。するとどうだ?労働者は切り捨てられる運命だ。だから先を見越して採用はますます厳しくなるのではないか?
・・・工場で働いたことのない人間の言う言葉だ(@∀@)
いっぺんキャノンのプリンタの部品をばらしてイチから組み立ててみれば、これを組み立てる機械を作るのがどれほど大儀かわかるだろう。レーザープリンタのトナーケースの内側にスポンジをシールで貼り付けるのに、いちいち機械を発明するバカはいない。人間がやったほうが早いw
>労働には適正な対価がある。企業が儲かった内部留保を労働者に分配しろというのは、それこそマルクス・エンゲルスの時代の論理であり、産業機械のコストやグローバル化による発展途上国の人件費との競争になっていることを理解しないといけない。
・・・マルクス・エンゲルスが指摘したことのひとつは、「労働者が商品を生産して大きな価値を生み出しても、資本は労働者に生存ぎりぎりの対価しか払わない→そのことが社会全体の購買力の低下となって、商品の販路を狭める。資本は自らの首を絞める」というもの。それがまさに今の日本で起きていることだ(@∀@)
ホリエモンは学生時代に教養として古典を読まなかったので、こういう恥ずかしいことを平気で言うのだろう。ヴェブレンあたりを読んでいれば、違った人生もあったものを・・・
・・・それにしても、彼の恥ずかしい御託にだまされる方もたいがいなもんだと思うw
>リスクもとらずたまたま儲かっている会社にいるから給料一杯くれってのはどこかの高給を食んでいるテレビ局員のようだ。自分の手金をリスクをとって供給した株主配当に回されるのは当然の理だろう。
・・・企業が税務対策でばらまく広告費に寄生してきた業界人間と、一般的な労働者をごっちゃにしている。同一視できないものを同一視する、いわゆる「くそみそテクニック」w
>労働者の賃金引上げ正社員化をすれば、確かに内需は拡大するかもしれないが、そんなの民間企業にとっては関係ない話だ。市場は世界にある。内需を拡大する政策の原資を民間企業に求めるのは筋違いだ。求められたら、オフショア移転か自動化促進だ。だから、私は給付金つき所得税控除でもいいし、ベーシックインカムでもいいし、仕事無くても金あげればよいと思ってる。ただし原資は消費税と社会保障費、そして公共事業の削減分、公務員の削減分だ。
・・・
>グローバル的にみて能力の低い人に高い賃金を与えていたら国際競争に負けてしまう。ある程度は保護するにしても、低賃金労働はやはり移民に担ってもらうのが一番都合が良い。自国の給与水準に比べたらべらぼうに高いから単純労働でもきつくても働くモチベーションが沸く。日本人の若者はきつい単純労働にモチベーションが沸くわけない。時給が多少上がろうが、正社員登用しようが大してかわらないだろう。
>でも数十年のうちにそういう発展途上国との賃金格差も小さくなる。すると自動化がすすむ。どちらにしても仕事は減っていく。やっぱり所得がない人にはある一定の生活保障的給付がないと厳しいという結論に達するわけだ。
・・・また妙な事を言う(@∀@)
「日本の外需依存はそんなに高くない」っていうね。
http://d.hatena.ne.jp/bw773/20090830/1251581719
それに「グローバル的にみて能力の低い人に高い賃金を与えていたら国際競争に負けてしまう」っていうけど、日本の労働者が安い賃金でガマンすれば日本企業は「国際競争」に勝てるの?(@∀@)・・・「商品価格の安さで競争して新興国の企業に勝つ」なんてのは、今後どんどん無理になるんじゃないかなあ。ほかの道を考えたほうがいいんじゃのう?
・・・こういうホリエモンの「お言葉」を感動してありがたく聞いてる人たちがいるのが信じられない。
まるで『カイジ』に出てくる、「帝愛」の爺さんの取り巻き連中みたいwww
『カイジ』ちゃんと読もうよ(@∀@)ていうかまずは『最強伝説 黒沢』か『無頼伝 涯』だろwww
>感動は危ないっ・・・!
>感動したからって・・・ 真実の保証は何もない・・・!
>これは揺さ振られているだけだっ・・・!
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>困ってる人・・・・・・力の無い人達を・・・・・・見捨てんな・・・!
>ひとつを何人かで分ける時は・・・・・・譲ってやんな・・・!
>荷物は・・・・・・黙って重いほうをスッと持つんだゼ・・・!
>ともかく・・・・・・いつも損してな・・・!そして笑ってな・・・!
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>今夜・・・・・・そういう男になろう・・・・・・!
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・・・福本伸行のマンガには、
「他人をあてにしない、自分の力だけで生きていくんだ!ということを突き詰めていったら、いつのまにか自分が一人ではないことに気づく」という話がけっこうある。
「自己責任」厨が誤読で感動してるのには失笑を禁じえない(@∀@)